2023年11月
■2023年11月
レクサスは、バッテリー電気自動車専用モデル「RZ」のラインアップに、FWDモデルの「RZ300e」を追加導入するとともに、一部改良を実施して、2023年11月30日に発売した。
新たに追加導入される「RZ300e」は、AWDの「RZ450e」の開発で掲げた走りのコンセプト“The Natural”を継承したFWDモデルだ。BEV専用プラットフォーム(e-TNGA)採用に加えて、バッテリーやモーターの最適配置による理想的な重量配分や低重心、軽量かつ高剛性なボディの実現により、車両の基本性能を大幅に進化させたという。また、リアサスペンションメンバーをFWD向けに新たに開発して、ノイズや不快な振動を抑制することで、乗り心地の向上を図っている。さらにフロントモータを駆動させるインバーターに、電力ロスの少ないSiC素子(シリコンカーバイド)を採用した。
パワートレーンは、最高出力150kW(203.9PS)、最大トルク266Nmを発生する電動モーターを搭載。WLTCモードの航続距離は599㎞と公表されている。
今回の一部改良では、急速充電速度の向上に寄与する「電池急速昇温システム」を採用。空調用ヒーターの発熱を車両フロア下に搭載するバッテリーへ伝達する経路を改良して、熱損失を最小限にすることで、冷間時のバッテリーの温度を速やかに上げ、充電速度を向上したという。
■2024年3月
レクサスは2024年1月12日、バッテリーEV専用モデル「RZ 450e」に特別仕様車「Fスポーツパフォーマンス」を設定し、100台限定で抽選販売することを発表した。2024年1月12日から同年2月19日まで抽選申込を受け付けて、3月下旬に発売予定。
今回のモデルは、2023年1月開催の「東京オートサロン2023」に出展されたコンセプトモデル「RZ スポーツコンセプト」をベースとした特別仕様車だ。エアレース・パイロットの室屋義秀選手、レーシングドライバーの佐々木雅弘選手とともに、空力と走りの性能を鍛え上げた。
空力開発については、室屋選手の知見を活かし、航空機に採用される空力技術を応用したカーボンウィング、カーボンターニングベインなど17点の専用エアロパーツを採用して、ダウンフォースを増加させるなど、より高い空力性能を実現している。足回りでは、21インチアルミホイールを装着し、コイルスプリングやショックアブソーバーに専用チューニングを施した。佐々木選手とともに、トヨタが持つ下山テストコースにおいて徹底的に走り込みを行い、走行性能を引き上げたという。
エクステリアカラーには、光と影からなる静寂の銀世界に着想を得たという「HAKUGIN(白銀)」とブラックのコントラストが際立つボディに、ブルーのアクセントを取り入れることでスポーティな印象としている。インテリアには、新設定となるブラックとブルーの専用インテリアカラーと、ブルーステッチが施されたウルトラスエードのシートを設定している。