レクサス RCハイブリッド 「身近なパーソナリティプレミアムクーペ」の専門家レビュー ※掲載内容は執筆日時点の情報です。

身近なパーソナリティプレミアムクーペ

2022.1.21

年式

2014年10月〜モデル

総評

アフターサービスや中古車市場での価格を考えると、最も身近なパーソナルクーペと言えるのではないかと思う。日本車としては珍しいコンセプトを持つモデルなので、唯一無二の存在とも言えよう。

満足している点

GT思考の強いパーソナルクーペは輸入車市場には多いが、日本車では希少な存在。ハイブリッドが用意されていたり、日本車ならではの安心のアフターサービスを考えると、このクラスのクーペとしては1番安心して維持できる存在である。

不満な点

モデルライフが長くなってきていて、ライバルに対してインパクトが薄いのがマイナスポイントと言える。似たパッケージの同ブランドセダンISが近頃ビックマイナーチェンジしたことを考えると、こちらもそろそろインパクトのある改良が望まれる。

デザイン

4

スピンドルグリルなど細かな点は個人の好き嫌いが出てしまうかもしれないが、ロングノーズ＆ショートデッキな伝統的なFRクーペのシルエットは美しい。スポーツカーライクになり過ぎていないのも好印象なポイント。

走行性能

4

登場が2014年ということを考えるとライバルに劣っていると言える。当時としても特出した性能は無かったが、それでもロングセラーとなっているのは大きな不満はないということ。走行性能としては大きな当たりもないが、外しもないとも言える。大きくガッカリすることはないはずだ。

乗り心地

5

TNGAプラットフォーム採用車と比べるといささか不利ではあるものの、プレミアムクーペにふさわしい乗り心地を実現している。マイナーチェンジ後の方がこの点も優れている。スポーティー度もそこそこ高いが、乗り心地で不満が出ることはそうないだろう。

積載性

4

2ドアクーペと考えると基本的な積載性は備えていると言える。可倒式のリアシートを備えているのもありがたいポイント。基本乗車人数を考えれば十分な積載性がある

燃費

5

3.5L搭載グレードに燃費を期待してはいけないが、この手のクーペとしては珍しくハイブリッドが用意されているのはありがたいという人もいるのではと思う。また世代の新しい2.0Lターボも燃費的には比較的良好。燃費性能はライバルに対して抜きん出ているポイントと言える。

価格

3

車格やコンセプトを考えれば贅沢なモデルであり、お買い得感があるとは言えないだろう。しかし、中古車市場に目を向ければあまり見た目が変わらない初期型はお買い得感があると言える。カッコ優先でキレイな中古車を乗るのもアリと思わせるモデル。