ジャガー XFスポーツブレイク 「ジャガーXFスポーツブレイクをレンタルしてみた。」のユーザーレビュー

ジャガーXFスポーツブレイクをレンタルしてみた。

2021.3.27

総評

興味本位でカレコのカーシェアで借りてみたのだが、とっても良いクルマ。
飛ばした時に感じる、クルマとの一体感が素晴らしい。
全長5m近くあるのに、まるでBMW3シリーズに乗っているかのように運転が楽しい。
後席も荷室も広いから、家族のウケも良さそう。
しかも、カッコいい。

新車は700万円以上するが、2年落ちの中古が400万円台から狙えるので、乗りつぶすつもりなら大穴かもしれない。あと数年したらジャガーのエンジン車も手に入らなくなるだろうし。

満足している点

・何といっても伸びやかでとってもカッコいいワゴンボディ。

・ペダルレイアウトが適切で、ドラポジがバッチリ決まるので、長く乗っても疲れにくい。
・ステアリングの太さが適度で、握り心地が良い。
・スピードに乗ると感じる低重心感。しなやかな足さばき。
・全長5m弱、ホイールベース3m弱という巨体を感じさせない、クルマとの一体感。運転が楽しい。
・広い後席と荷室。

不満な点

・2Lディーゼルエンジンは、低速でミャーミャー、ガーガーとウナる。
・インパネの質感はEセグ御三家ほど高くはない。

・図体が大きいので、都内の駐車場では気を遣う。Aピラー廻りの死角も大き目。

デザイン

5

上品で伸びやかなボディはジャガーらしく、まことに魅力的。
フロントマスクもドイツ車とは違って控えめなのがよろしい。

走行性能

4

2Lディーゼルターボエンジンはリッター100psオーバーの204psを発揮。8段ATと組み合わされる。


ディーゼルエンジンの常で、2,000rpm以下は力感に乏しいが、スピードに乗るとさすがに速い。

走行モードはノーマルとエコ、ダイナミックの3段階から選べるが、ダイナミックモードにするとそれまでの眠たげな挙動から、一気に覚醒して鋭いレスポンスが楽しめる。これがなかなか面白い。

メータもノーマルのブルー基調（写真上）からレッド基調（写真下）になり、タコメータが主役になってヤル気にさせてくれる。

乗り心地

4

45扁平の18インチタイヤを履くプレステージでも低速ではそれなりに路面の凹凸を拾うが、決して不快ではないし、しなやかな部類だと思う。まぁ、メルセデスEクラスやBMW5シリーズがライバルだから、当然か。

何よりも、ハンドリングがとても良い。微舵がビシッと決まる。四駆だからなのか、直進性も高い。
おかげで、高速では本当にリラックスして運転が楽しめる。全長5m近い巨体なのに意のままに操れる感覚である。
一応運転支援も揃っているが、最新のドイツ車や日本車などに比べると程々のレベルだし、何よりもこいつに乗ったら積極的に運転を楽しまないと、損。

積載性

4

Eセグワゴンなので、それなりに荷室容量は大きい。とは言ってもさすがにパサートヴァリアントなどに比べればFRベースの四駆と言うこともあって狭いと思うが。
もちろんテールゲートとトノカバーは電動で、テールゲート側のレバーを引くことで後席を倒すことができる。

燃費

4

平均燃費は13km/L台であった。
高速道路を延々走れば、20km/L近く行く感じ。
この辺はさすがに足の長いディーゼルエンジンである。

価格

3

新車で買うと720万円程度。
絶対的に高価なクルマだが、ドイツ御三家だとこのクラスは軒並み1,000万円近いプライスタグを付けてくるので、200psオーバーのディーゼルエンジンを積み、しかも四駆でこの値段だったら、お買い得なのかもしれない。
もちろんリセールバリューは覚悟しておく必要があるのだけれど。

故障経験