ジャガー XF 「外し技として最高」のユーザーレビュー

外し技として最高

2023.8.12

総評

速さ相応の燃費。
デザイン相応のトランク容量。
ザラつく感じのスーパーチャージドV6は、踏めば速すぎです。

ぱっと見、キドニーグリルが嫌で社外品に交換したBMW5シリーズ。

全てに優る圧倒的な外観のデザイン。
「美しい」という、小っ恥ずかしい言葉が、漏れてしまう。
見た目良ければ全てヨシ。

満足している点

デザインに尽きます。
ルーフからトランクまでのCピラーのライン。

10年前のデザインに見えず。

乗ったらバブルの頃の国産VIPカーな革と杢。
もう、こんなのないですよ。
V6SC、踏んだら速すぎます。

不満な点

新車なら、ないのでしょうね。

個体として、ド中古故の、不思議な臭いに各所からの軋み音。
ブッシュ全部変えれば直ると思う素性の良さ。

デザイン

5

これだけロー＆ワイドに作っていいのなら、放っておいても格好良くなると思いつつも、同クラスでも群を抜いた美しさ。
上品というと、何か嫌味に聞こえるとしたら、上品さはない。もちろん、下品さは皆無。
「品がある」に尽きます。
言って恥ずかしいくらい、洒落てます。
かつて、70〜90年代のイギリスやイタリア車にあったカッコよさが、XFにはあります。

この塊感、もう何も言うことなし。


全体のデザインではなくて、ディテールとしてシルバーのグリルと、ジャガーが正面向いたエンブレムは、全てをぶち壊してます。

日光東照宮は、柱を1本逆さに取り付けることで、未完成を表しているようですが、ジャガーにもそういう敢えての、未完成な部分を意図的に作ったと思いたいです。

走行性能

5

多分、新車なら真っ直ぐ走るのでしょうね。

ド中古の、街乗りで節操のない直進安定性。
重くて少しふらつくハンドル。シトロエンC5の軽くて真っ直ぐ走る感じとは真逆。
雨の日に、左折してアクセル踏んだらホイールスピンからトラコン作動。

そして、怒涛のトルク。
こんなに速いのに、見かけ普通のセダンはマズすぎます。

乗り心地

4

新車なら素晴らしいと感じる、ドタバタな足廻り。
高速に乗ると全て解消。
ビシッと走ってくれます。
シトロエンC5のようなフワフワ感は皆無。
100km/hが止まってるいるかのような、乗り心地。

積載性

3

荷物を積む為にあるトランクではありません。
素晴らしいデザインにした結果、後ろの空いてる空間をトランクにした感じ。
広いけど、車格ほど広くない。
こういうところが、シトロエンと違います。

燃費

5

これだけのエンジン性能はかつて乗っていたユーノスコスモの3ローター以上。
ですが、燃費ははるかに優れます。
REには別の良さもありますが、10km/L越えの燃費は素晴らしい。2.7L、NAのポルシェボクスターは8km/Lだったことを思うと、恐ろしいほどの低燃費。

価格

3

中古は、仮に翌日壊れても、JAGUARオーナーになったと言える低価格。
故障箇所直しても180万は安い。

故障経験

最初から故障してます。
ドアアクチュエーター、ドアスピーカー、フロントのブッシュ、天井剥がれ。
少しずつ直してます。