ヒョンデ ソナタ のみんなの質問

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日産の経営者が韓国ヒュンダイのソナタに試乗して、日本車の将来に危機感を感じたと言ったそうですが、日本車の将来ってそんなに暗いんですか?

補足

トヨタの社長もヒュンダイ車のバランスが好きだと発言してます。車に詳しい人はみんなヒュンダイ車をべた褒め。

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ベストアンサーに選ばれた回答

【補足のご質問に】
韓国車のことを悪く言う人がいますが,とんでもないことです。もしヒュンダイ・ソナタに欧州メーカのバッジがついていれば,日本でも爆発的に売れるでしょう。

===========

●事実かどうか?
事実です。下記の点で圧倒されています。

・燃費
・デザイン

●どうしてこうなったのか?
下記4つの理由のためです。

・ガソリンエンジンの継続的な改良
・世界基準のデザイン
・ターゲット
・開発投資

では,以下に詳しく説明いたします。

●ガソリンエンジンの継続的な改良
ヒュンダイはもともと三菱自動車工業からエンジン技術を導入していました。三菱が世界初のマスプロ直噴エンジンGDIを開発したとき,このエンジン技術を導入しました。三菱はGDIクラブ事件などの不具合やトラブルのため,GDI開発をやめました。しかしヒュンダイは,欧州メーカがストイキ直噴を開発するのをまねて,直噴エンジンを継続開発したのです。
そしていまや米国の市場で最大の激戦区になっている,トヨタ・カムリ,ホンダ・アコード,日産アルティマの市場で,最良の燃費車になっているのです。
ここで三菱の直噴とストイキ直噴の意味を説明しておきましょう。

・三菱が開発したリーンバーン直噴 = 通常の空気と燃料の混合比(=空燃比)より,燃料が非常に薄い状態での燃焼をリーンバーンといいます。リーンバーンにすると,冷却損失低減とポンピングロス低減により燃費が改善します。ただし出力も低下するので,加速時や高速走行時には,通常燃焼(=理論空燃比燃焼,ストイキオメトリック燃焼,ストイキ燃焼)に戻す必要があります。このためリーンバーン燃焼とストイキ燃焼とでは,トルクの段差ができてしまい,リーンバーンの範囲が狭いこと。三元触媒が使えないことやデポジットが多いことなどから,日本メーカはすべてやめてしまいました。
その後,欧州メーカは直噴をリーンバーンではなく,ストイキで使うようになりました。直噴にすると,燃焼室内でガソリンが気化するとき,周囲の熱を奪うため,燃焼温度が40~50℃低くなります。このため圧縮比を1.0~1.5アップできて,燃費が改善できます。現在,欧州車は大半がこのストイキ直噴を使っています。
日本ではトヨタとマツダの一部だけがストイキ直噴をやっています。このストイキ直噴をヒュンダイは市場投入し,燃費を大幅に改善しているのです。
なお日本メーカが開発をやめたリーンバーン直噴ですが,ディーゼルのインジェクタ技術やNOx(窒素酸化物)低減触媒技術により,欧州では,2007年から市場投入されています(BMWとダイムラー)。

●世界基準のデザイン
ヒュンダイのソナタと日産のティアナは,同じデザインコンセプトです。しかし誰が見ても,ソナタのデザインの方が優れています。このデザイン力は,イタリアのデザイナーから学んだものです。日本でもかつては,イタリアデザインのクルマがありました。しかし現在はすべて日本人あるいは日本メーカ内の欧米デザイナです。
ティアナとソナタのデザインを見比べると,日本のレベルはまだまだ低いことを痛感させられます

●ターゲット
日本にいると,日本市場は,世界の1/3くらいを占めているような印象をもちます。実態はわずか7%です。このような小さい市場のための日本車は,軽自動車と一部のミニバンだけです。つまり大半の日本のクルマが,海外向けに作られており,それを日本でも販売しているのです。

・日産フーガ … 米国のインフィニティM
・日産ティアナ … 中国市場 → 次期型モデルは,中国生産のみに

一方,ヒュンダイは,欧米向けを基本としています。このためソナタ/ティアナ比較では,デザインセンスが欧米/中国向けとなっています。

●開発投資
欧米市場向けのクルマと中国向けのクルマでは,開発投資が異なります。ソナタには,ハイブリッドを含め,いろいろな新技術が搭載されていますが,ティアナは,前型モデルと基本的に同じです。
この開発投資の積み重ねにより,ヒュンダイ・ソナタが米国市場で,カムリを抜いてトップに立つ日も近いと思われます。

●まとめ
自動車開発はグローバルなものです。日本の中だけでいろいろな動きを見ていると,とんでもない勘違いをしてしまいます。たしかに韓国や中国のクルマのレベルは,まだまだ低い部分もあります。しかしドイツ車のように,新しい技術を投入せず,もっぱらハイブリッド技術ばかりやっている日本メーカは,近い将来,韓国車に負けるでしょう。

簡単ですが,ご参考になれば幸いです。

質問者からのお礼コメント

2011.9.13 23:27

素晴らしい回答。いやー勉強になりました!
乗りもしないでヒュンダイ車をこき下ろすのは、食べもしないで味を貶すのと同じ。韓国車は日本車以上のスピードで進化してますよね。すでに韓国車は日本車より上のステージに突入した感じさえします!日本車の地位を脅かす手強いライバルです!
回答してくださりありがとうございました!

その他の回答 (6件)

  • アメリカ、ヨーロッパを日本車も脅かしてきたじゃないですか。それでもドイツ車はまた上をいく。そしてまた日本車が追い抜く。繰り返しです。中国、インドもきますよ。

  • NISSANはそうかもしれませんが、日本にはトヨタがありますから。ヒュンダイなどには、燃料電池などの分野でリードしてる筈です。また、ヒュンダイは組み立てラインの横でマンガを読んで休憩している従業員がいたりします。その辺のルーズさも韓国車の信頼、格を落としているでしょう。

  • 危機感結構じゃないですか。

    世の中永遠に勝ち続けるなんて不可能でしょ。
    絶対に壁は出現しますよ。それを乗り越えて、次があるんです。

    暗く考えずに、次の日本車のあり方を考える為の、
    1つのステップだと考えるべきです。

    危機感無くして、成長は絶対ありません。

    どの国よりも負けるのが嫌いな日本人なので、
    考え抜いて盛り返すでしょう。

  • 家電でも車でも工業製品は、ある程度の熟成をみると、以後は資本力と人件費コストで商品価格が決まります。
    大体同じ性能を持つ製品であれば、価格の安い方に傾いていくのが、一般消費者の常識的な感情です。

    車なんて言うのは、誕生から100年以上経っていますが、最近の30年間をみれば、基本部はそれほど大きく変わっていません。
    人が体感できる部分で変わったと言えば、エアコン、パワステ、オートマティックミッションなど、快適部分が普及や進歩した程度で、車の本質部分、例えば、相変わらずエンジンは付いてるし、タイヤは4つ必要だし、路面状況に応じて揺れるなど、まったく変わっていません。結局、熟成産業の最たるものだと思います。

    最近は色々な電子デバイス介入や独創力を発揮できぬ会社体勢もあり、車のアクやクセという個性が無いですし、むしろノンポリな人、車に興味のない人にとっては、そちらの方が肌に合ってるのかも知れません。

    国際間格差の少なくなったグローバル社会では、日本も韓国も技術的にそれほど差があるとは思いませんし、そこそこ信頼性が高く快適に走れば良いノンポリ派にとっては、価格の安さを購入条件の主体要素として買う向きがあっても不思議じゃありません。

    だからこそヒュンダイはノンポリ派の多い北米を足掛かりに販売台数を好調に伸ばしていますし、後進国で販売しても結構上手くやるんじゃないかと思います。そのアオリをまともに受けるのは日本なのは確かです。

    私は日本人ですが、強い愛国心も持っていませんし、日本の車の独創力の無さをなかば、バカにしています。
    しかし、性能が幾ら良くても、価格が安くても、そしてサポート体勢がしっかりなされていたとしても韓国車は絶対乗らないですね。
    反韓意識も無いですが、単なる個人のプライドの問題で、韓国車を所有するくらいなら、車生活を辞めた方が良いと思うほどです。上手く説明出来ない恥ずかしさみたいなものです(仕立ての良いスーツに草履みたいなアンバランスかな)

    長々と書きましたが、日本車の将来は結構危ないと思いますし、それくらいの危機感を持たないと経済の波にさらわれて埋没するとは思います。それに反論する日本人は多いと思いますが、そう言う輩は世界経済を理解していないか、負け惜しみ的反論、もしくはよほど頭が悪いのだと思います。

  • 家電なんかも韓国は猛追して海外では日本よりシェアを獲得していますからね。

    量産型車輌に関しては見栄え良くコストを安く上げるということに関してはやはり危機を感じざるを得ないのではないでしょうか?
    技術的レベルなんかは当然、コピーしてしまえばそのレベルに近いところまでは安いコストで追いつきますし・・・。

    家電と一緒で性能が良くてそれなりに安ければ海外で売れるのは当然でしょう。
    中国製と違い、安全基準も日本車と遜色ありませんし。

    でも、高性能車に関してはまだ日本に分があると思いますし、日本での韓国勢は知名度の低さと日本車のコピーのようなデザインから失敗していますので日本市場は安泰でしょう。

    しかし、世界的規模の市場を考えると企業としては手強い相手であることは間違いないと思います。

  • 日産の車についてそのように感じたのでは?
    今回の韓国で開催された、国際陸上の
    マラソンの伴走車は「トヨタ」でしたし
    計時は「セイコー」じゃなかったですか?

    マラソンの場合の、スポンサー(ゼッケンなどに見られた)は
    トヨタだったかもしれませんが、通常では主催国のメーカーが
    名乗りを上げ、優先的に採用するのが普通だと思うのですが・・・・。

    あくまで、私見ですがねぇ・・・。

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