存在感が増しました
ハード的にはいいクルマだと思います。短時間しか試乗できませんでしたが、高級車としての完成度は合格点にあるなと思いました。先代に比べ
2008.1.17
- 総評
- 存在感が増しました
ハード的にはいいクルマだと思います。短時間しか試乗できませんでしたが、高級車としての完成度は合格点にあるなと思いました。先代に比べてインテリアの質感も大きく向上していますし、エクステリアの存在感も増したかな?
静粛性は高いですし、上の方まで回してもエンジン音はあまり大きくありません。3.5L-V6エンジンはトルクフルで、さすがにこのくらい排気量があれば、市街地だとほとんど回す必要はありません。かといって刺激的な部分はあまりなく、ジェントルなセッティングです。可変シリンダーシステムは3気筒、4気筒、6気筒と切り替わるようですが、乗っていてそれが気になる場面はないでしょうね。私もよくわかりませんでした。うまく制御していると思います。サスも固すぎず、柔らかすぎずバランスよくまとめていると思います。マークXに比べたら、上質感があるのはインスパイアだと思います。ロードノイズも小さいです。
室内空間は北米アコードをベースとしているのでとても広くてシートも大ぶりでフィット感もよく、乗り心地もいいです。その分ボディサイズが大きいので、都会では取り回しに難があるかもしれません。まぁ世界的な戦略の中で日本市場ではオマケみたいな存在なので、日本のためにあまりお金を使いたくないのはわかりますが、3.5Lもいらないなぁとは思います。もしくはV6-2.5Lも設定されていれば欲しいところですが、その分価格は割安なものになっていますね。そんなに売れないでしょうが、ホンダもあまり売れるとは思っていないようです。
- 満足している点
- ○レジェンドより存在感があるスタイル
大きなアコードにしか見えないレジェンドに比べたら高級感のあるスタイルをしています。レジェンドと並べてもレジェンドより高いクルマに見えるかもしれない。とても200万円もレジェンドが高いとは思えませんね。インテリアの質感も同様に。
○無鉛レギュラーガソリン+可変シリンダーシステム
正直なところ2.5Lを設定して欲しい。3.5Lも必要なく、3.0Lのままでよかったが、原油高を考慮してレギュラーガソリン仕様にしたのは賢い。また、可変シリンダーシステムなど独自の技術を採用して、燃費に配慮しているのもいい。数値は思ったほど良くないが、実用燃費との差が少ない。
○排気量や装備に対して割安な価格設定
仮想ライバルをフーガやクラウンアスリートと仮定するならば、価格は100万円くらい安い計算になるのかな?上級グレードだと先進装備も付いていますし、ただ、FFであることや北米アコードと共用部が多いので割安なのは当然なのですが。
- 不満な点
- ○オリジナリティが欲しい
デザインは酷評されていますが、お隣の現代ジェネシスを見ると、やっていることは同じ?確かに某ドイツ車を参考にした跡が見えますし、インパネのデザインも似てますよね。ホンダは自前のデザインが良くないので、参考にした方がかっこよかったかもしれませんが、平然とここまでやるのはどうかと思いますが。
○下取りはあまり期待しないこと
FFのラージセダンは下取り価格の下落が大きく、ホンダなので値落ちは大きいでしょう。リセールを気にするならクラウンかフーガを買った方がいい。買う値段は高くても下取りの時に結局得になる。そういう意味ではホンダファンか人と違うクルマに乗りたい人におすすめの1台。でも、逆に言えば中古で買うならおいしいクルマ。
- デザイン
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- 走行性能
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- 乗り心地
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- 積載性
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- 燃費
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- 価格
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- 故障経験