2014年11月
■2014年11月
フォードジャパンは欧州製の小型車フォーカスをフルモデルチェンジし、2013年4月13日から発売した。フォーカスは今回のモデルが3代目で、過去の2代のモデルを合わせると世界で1000万台以上を販売しているヒット車だ。
今回の3代目は世界中のフォードの総力を結集して開発され、キネテック(動的)デザイン、環境性能と動力性能の両立、高いシャシー性能、最新の安全技術、快適性と静粛性などを盛り込んで作られた。
5ドアハッチバックのボディは全長が4400mmを切るコンパクトなものだが、全幅は従来のモデルに比べるとやや小さくなったが、1810mmとかなり大きい。外観はフォードが提唱するキネテックデザインを具現したもので、躍動感にあふれたものとされている。
インテリアは、デザインだけでなく素材や色調のバランスにもこだわり、入念な作り込みによって快適な空間を作っている。また徹底したNVHの低減によって、静粛性の高い室内空間を作っている。さらにマイクロソフト社と共同で開発した独自のドライバー・コネクト・テクノロジー「SYNC」を採用し、デジタルオーディオプレーヤーやBluetooth対応の携帯電話を車両と接続することで、ステアリングに装備されたスイッチもしくは音声(英語)での操作を可能とした。
搭載エンジンは新たに開発された2.0リッターの仕様エンジンで、125kW(170ps)/202N・mのパワー&トルクを発生する。トランスミッションは日本初導入となる6速パワーシフトで、減速時燃料遮断機構を採用することなどと合わせ、大幅に燃費を改善させている。
またエコモードの設定によってドライバーの燃費運転を促し、実用燃費を向上させるなどの手法も採用されている。
安全装備は追突回避支援ブレーキのアクティブ・シティ・ストップのほか、ABSやESPなどを統合したアドパンストラック、トルク・ベクタリングコントロールなどが標準で装備されている。
快適装備はスマート・キーレスエントリー、9スピーカーのプレミアムオーディオ、電動パワーステアリングなどが標準となる。
日本に導入されるのは、スポーツのみの単一グレードで、エアロパーツや17インチアルミホイールなどが装備されている。
同年11月9日にはガンメタリック系のミッドナイトスカイを専用エクステリアカラーとして採用したほか、18インチのタイヤ&アルミホイールや地デジフルセグTVチューナー内蔵のインダッシュ式ナビゲーションシステムを装備した特別仕様車「ミッドナイトスカイ」を55台限定で発売した。
2014年11月1日には、アクティブ・パークアシストやフロント&リバースセンシングシステム、アダプティブ・クルーズコントロールなどを装備した「スポーツドライバーアシストパッケージ」を追加設定して発売する。これによりフォーカスは2グレード体系になる。あわせて「スポーツ」の価格を改定して2015年1月から発売を開始する。