フィアット 500C (カブリオレ) 「唯一無二のファミリー層向けオープンカー」のユーザーレビュー

Nao128 Nao128さん

フィアット 500C (カブリオレ)

グレード:500C ラウンジ_RHD(ATモード付シーケンシャル_1.4) 2010年式

乗車形式:マイカー

評価

5

走行性能
4
乗り心地
2
燃費
2
デザイン
5
積載性
1
価格
3

唯一無二のファミリー層向けオープンカー

2022.10.3

総評
実用性を考えると、ファミリーカーとしては、乗り心地や積載量の面では、ミニバンやSUVに対して不利な点しか無いです。

しかし、このクルマが提供してくれるのは、実用性よりも思い出です。狭いリアシートも小柄な子供達にとっては解放感ある青空シートになります。1泊2日程度の旅行であれば窮屈なラゲージスペースもそれほど問題にはならないでしょう。

ある一定の層の、ある一定の時期の方々にとって、かけがえのない思い出を作ってくれる、そんなクルマです。
満足している点
※バージョンアップを重ねた最近のグレードではなく、2010年式の中古車のレビューとなります。その前提でお読み頂けますと幸いです。


セカンドカーニーズが高いオープンカーは大半が2シーターであり、4人乗りできる車種はそれほど多くはありません。

500Cは500のスタイリングそのままにソフトトップを付けたモデルなので、メインカーとしての用途も持たせた4人乗りオープンカーとしての役割を持つこともできます。

もちろん、全長3545mmのコンパクトサイズは、大人4人には手狭であり、長距離ドライブには向かないでしょう。しかし、後部座席に子供を乗せる分にはなんら問題なく、開放的なオープンエアーを満喫しながら旅の思い出を作る上で、500cは替えの効きづらい唯一無二のファミリーオープンカーともいえます。
不満な点
ソフトトップをフルオープンするとバックミラーによる後方視界確認が極めてしづらくなります。しかしこれはリアカメラをプレート上部に取り付けるデジタルインナーミラーの設置で解決ができます。5-10万の追加費用は発生しますが、確実にその価値はあります。

デュアロジックのシフトチェンジタイミングと自分の感覚が合わないと違和感が生じます。ただ、これもマニュアルモードで自らシフトチェンジすることで解決。シフトチェンジ時に少しアクセルを抜くことで変速ショックも緩和されます。クラッチを踏むことなくマニュアル感覚を味わえることでワインディングが一気にエンタメ化します。

しかし、こういったカスタムやドライビングを楽しめるかどうかは、乗り手次第なところもあり、刺さらない人にはどこまでも刺さらないかと。
デザイン

5

大半のオーナーはインテリアとエクステリアの可愛らしさに心奪われたことで購入しているのではないでしょうか。無論私もその1人です。愛玩犬のようなエクステリアと、イタリア車特有のセンスに満ちたインテリア。他車と比較しようもない存在感があります。ただただ、かわいく、キュート。
走行性能

4

今は新車としてはラインアップから落ちている、2010年式の1.4L 100PSのスペックとなります。走行性は若干アバルトに近いかもしれません。スピードの伸びこそ弱いが、スポーツモードで2-3速でワインディングを攻めると軽々と坂を登りコーナーを曲がってくれます。高速での100kmのクルージングにおいてもふらつくことない直進性を持っていて、長距離運転もさほど疲れません。それでいてレッドゾーンには程遠いので、エンジン音を楽しみたい人にはまだまだ遊びシロがあります。本格的なホットハッチを求めるのならばアバルトになりますが、私のような素人レベルでは充分にホットハッチ感覚を持てます。(家族からは、エンジンがうるさすぎる、と不評な面もありますが…)
乗り心地

2

ロードノイズとか、静粛性などは、決して気にしてはいけません(笑)1速での低速走行は半クラッチを断続的につないでいるようなギクシャクさがあるし、ATモードの場合は変速ショックもあります。(マイナーチェンジを繰り返した最近の車体は改善傾向にあるようです。)

イタリア人の体格に合わせた前席シートは硬めでホールド感があり座りやすいです。姿勢の悪い私は国産車の柔らかめシートだとすぐに腰が痛くなるのですが、このシートは長時間乗っても全く腰痛が来ません。後席は狭く、リクライニング調整不可なこともあり、大人にとっては長時間はつらいところがあります。低学年くらいまでの子供であれば問題ありません。

ただ、青空を感じながらのドライブは、精神的な乗り心地を充足させてくれます。
積載性

1

コンパクトなベビーカーはなんとか押し込めました。しかし狭い…。1泊程度の旅行の荷物が限界ですね。リアシートを畳めばそれなりにスペースは確保されますが、500と異なりトランクの開口部は狭いので、大型の荷物を突っ込むのには不適です。
燃費

2

我が家のチンクはすでに新車ラインナップにない100PSの2010年式ですので、最近のツインエアや1.2Lと比較すると燃費は悪いです。アクセル踏み込みがちなのもありますが街乗りと高速半分づつで10km/Lをやや下回る程度で経済的とはいえません。

ただ、この100PSを楽しみたく、あえて中古を探し購入しました。燃費の悪さは折込済みですので、特に不満には感じておりません。
価格

3

正規ディーラーのワンオーナー車の認定中古車です。10年以上型落ちにしては若干高値でしたが、走行距離少なく、先代オーナー様が大切に手入れされながら乗られていた美品でして、ディーラーのアフターフォローも丁寧で安心して乗っていられます。
故障経験
中古車というのもありますが、納車後ほどなくしてシフトレバー周りにトラブルが…。ただし、認定中古車ということもあり、迅速に修理対応いただきました。

過去10年間のメンテナンスノートを見ると、大きな故障はこれ以外には無かったようです。

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フィアット 500C (カブリオレ) 新型・現行モデル

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