2022年4月
■2022年4月
ステランティスジャパンは、プラグインハイブリッドを採用するCセグメントハッチバック「DS4 E-TENSE」を2022年4月28日に発表、同日より販売を開始した。
DS4は「DS7クロスバック」、「DS3クロスバック」、「DS9」に続く、DSオートモビルでは4番目のモデル。新型は従来のトラディショナルなコンパクトハッチバックとは異なり、新世代のアヴァンギャルドなデザインと最先端のテクノロジーを盛り込んだ、プラグインハイブリッド採用のクロスオーバーモデルだ。
エクステリアはフロントからリヤへ流れる流麗なシルエット、彫刻的なフォルムに大径ホイール、シャープなラインを印象づけるもの。フロントには新しいライトシグネチャーを導入し、スリムなプロジェクターヘッドランプには「DSマトリクスLEDビジョン」を採用。シャイニーブラックのフロントグリルはダイヤモンドをモチーフとした大小2つのパーツで構成される。レーザーエンボス加工されたリヤコンビランプも立体的な視覚効果を生み出すダイヤモンドデザインが特徴だ。ボディサイズは全長4415㎜×全幅1830㎜×全高1495㎜、ホイールベース2680㎜。
インテリアは継ぎ目のないシームレスな造形のダッシュボード、従来の大きなエアコン吹き出し口を廃した、新たなベンチレーションシステム「DSエア」の採用が新しい。中央の10インチタッチスクリーンはスマートフォンと同様の直感的な操作が可能。ボイスコントロール機能を備えたナビゲーション「DS アイリスシステム」、フロントガラス越しの約4m先に各種インフォメーションを投影するヘッドアップディスプレイなどが搭載される。
さらに戦闘機のコクピット用に開発されたAR(拡張現実)テクノロジーを応用、フロントウインドウの4m先にナビゲーション、ADASの情報に加え、電話の着信やラジオ局のリストなどが投影される「DSエクス・デットヘッドアップディスプレイ」、センターコンソールの手元の位置にある5インチのタッチ式ディスプレイにより、タッチスクリーンまで手を伸ばさずに直感的な操作が可能な「DSスマートタッチ」を装着。地図の拡大や縮小、目的地検索などを行うことが可能だ。
室内にはセンターコンソールやドアポケットなどのストレージを最大化するデザインも施されており、トランクルームも390リットルの容量が確保されている。
ボディはプジョーやシトロエンでも用いられるマルチプラットフォームの進化版「EMP2 V3」を採用。DS4の開発に合わせて剛性強化や軽量化を推進し、通常のスポット溶接に加え、構造用接着剤を多用(DS7クロスバックに対して約1.5倍の33.7m使用)、かつ新規部品をEMP2 V2に対して約50%採用することで、乗り心地を向上させている。サスペンションは前ストラット、後トーションビームを採用する。
E-TENSEは1.6リッター4気筒ガソリンターボ(最高出力180ps/最大トルク300Nm)+フロント電動モーター(110ps/320Nm)により、システムトータル(225ps/360Nm)を発生する。リヤトランク下に搭載されるリチウムイオンバッテリーは12.4kWhの容量があり、EV走行可能距離56km(WLTCモード)を実現。満充電時間の目安は普通充電器(200V/3kW)で約4時間、ウォールボックスタイプの普通充電器(200V/6kW)で約2時間としている。
ドライブモードは電動モーターでEV走行を楽しむ「エレクトリックモード」、エンジンとモーターを活用して燃費効率を最適化する「ハイブリッドモード」、ハイブリッドモードにDSアクティブスキャンサスペンションを作動させる「コンフォートモード」、必要に応じてモーターを活用しながら高出力のダイナミックな走りを楽しむ「スポーツモード」の4つを設定する。
先進運転支援システムは大幅にアップデートされており、超音波ソナー×8、フロントミリ波レーダー×1、コーナーミリ波レーダー×2(初採用)、フロントガラス・マルチパーパスカメラ×1、180度カメラ×4(初採用)、赤外線カメラ×1(ナイトビジョン用)によって構成される。これにより「360°ビジョン」、「ブラインドスポットモニター(ロングレンジ)」、「リヤクロストラフィックアラート」、「ポストコリジョンセーフティブレーキ」といったDS初採用となる機能が追加されている。
同年10月1日には価格改定を実施した。