2020年7月
■2020年7月
グループPグループPSAジャパンは、DSブランドのコンパクトSUV「DS3クロスバック」のEVモデルとなる「E-TENSE」を2020年7月29日に設定、同日より販売を開始した。
DS3クロスバックE-TENSEはDSブランド初の100%エレクトリックSUV。ボディサイズは全長4120㎜×全幅1790㎜×全高1550㎜、ホイールベース2560㎜。立体駐車場の利用が可能なボディに50kwhのリチウムイオンバッテリーを搭載する。パワートレインは最高出力100kW(136ps)、最大トルク260Nmを発生するモーターで航続可能距離はJC08モード398km、超高速モードを含む欧州WLTCモードで320kmと公表されている。
E-TENSEには3つのドライビングモードが用意され、航続距離の最大化を図る「エコ」と「ノーマル」、パワーとトルクを最大化する「スポーツ」が設定されている。また、フォーミュラEからインスパイアされた「Dモード」と「Bモード」の2つのエネルギー回生システムがあり、Dモードでは内燃機関のエンジンブレーキの挙動をシミュレーションし、なじみのある自然な減速感を実現。Bモードでは最大減速度1.3m/sにより、いわゆるワンペダルドライブに近い運転が可能という。充電はコンセント型普通充電(100%充電:約18時間)、ウォールボックス型普通充電(100%:約9時間)、CHAdeMO急速充電(80%:約50分)の3つの充電方式に対応している。
次世代コンパクトプラットフォーム「CMP」をベースとした「eCMP」を採用。ICE(内燃機関)と基本を共用し、居住空間やラゲッジスペースはICEと変わらない。ラインアップは「ソーシック」と「グランシック」を設定し、ソーシックはブロンズダッシュボードにブロンズファブリックシートのBASTILLE(バスチーユ)、グランシックにはダイヤモンドステッチパールグレーのレザーダッシュボードにステアリングホイール、パールグレーナッパレザー&ホワイトファブリックシートのRIVOLI(リヴォリ)を採用する。
先進運転支援機能には任意のレーンポジションをキープできるアクティブクルーズコントロールと統合制御するDSドライブアシスト、前走車や対向車の位置や距離を解析し自動制御するDSマトリクスビジョン、ヘッドアップディスプレイ、アクティブセーフティブレーキ、アクティブブラインドスポットモニターがグランシックに標準装備となる。
■2021年7月
グループPグループPSAジャパンは、DSブランドのコンパクトSUV「DS3クロスバック」のEVモデルとなる「E-TENSE」に特別仕様車「PERFORMANCE Line(パフォーマンスライン)」を設定して、2021年7月5日に発売した。
「パフォーマンスライン」は、フォーミュラEからインスパイアされたディテールを持つモデル。2019年、2020年フォーミュラE 2年連続ダブルタイトル(チームおよびドライバー)を獲得して得た技術と知見をフィードバックして開発された。
フロントグリルのDSウイングのクロームとリアランプ下端はマットブラック仕上げとし、リアガーニッシュはグロスブラック、さらにオニキスブラックにカルマンのセンターキャップをアクセントとした18インチの“MONZA”ホイールなど、スポーティかつエレガンスな仕上がりとなっている。
またインテリアのダッシュボードやドアトリムにアルカンタラをあしらいレーシーな雰囲気を演出。シートは座面中央にカルマンをアクセントカラーとした立体的なファブリック、サイドサポート内側をアルカンタラとして身体のホールド性を高めてスポーツ走行に対応。さらにステアリングホイールやダッシュボード、ドアトリムなどのステッチはパフォーマンスラインのイメージカラーであるカルマン(カーマインレッド)とゴールドに統一した。