ダイハツ ミラアヴィ 「レビュー:ダイハツ ミラアヴィRS」のユーザーレビュー

レビュー:ダイハツ ミラアヴィRS

2016.2.6

総評

ダイハツ最後のターボ、マニュアルの軽ハッチバック。
「RS」と呼ぶにはやや違和感を感じますが、全体的にクセがなくて乗りやすく、通勤や買い物からロングドライブまで快適にこなせるいいクルマでした。

普段使いの軽でもNA、ATでは物足りない、でも派手なスポーツモデルはちょっと…という方にはオススメです。

満足している点

広い室内、5ドアによる使い勝手。

ツインカムターボによる加速の良さ。

その割には良好な燃費。

最後はエアバッグが展開するほど派手にクラッシュしましたが、搭乗していた自分自身に全く怪我がない辺り衝突安全性もバッチリです。

不満な点

あまりにも軟弱な足回りとブレーキ、ステアリング。

デザイン

-

走行性能

-

エンジンはEF-DET型、660cc、水冷直列3気筒DOHCインタークーラーターボで最高出力64ps、最大トルク10.5kgm。

トランスミッションは5速MTです。

スポーツ走行でもしない限り、車重790kgのボディには十分なパワーはありました。

高速走行でも余裕があり、長距離ドライブも快適でした。
フル乗車で急な登り坂に差し掛かってもぐんぐん登ります。

ただ、ブーストが立ち上がってからのパワーは確かにありましたが低速トルクが不足しており、ゆるやかな登り坂でも2000rpmを下回ると一気に失速します。


操作性に関しては、正直「名ばかりのRS」といった印象。
辛うじてフロントにのみ申し訳程度にスタビライザーが入っておりますが、足回りのセッティングは柔らかめ。
お世辞にもスポーティーとは言えません。
エンジンだけはツインカムターボで元気なので、フル加速すると豪快にノーズアップします 笑

更にわざわざアルミホイールに専用デザインを奢った15インチタイヤ(165/55R15)との相性も最悪。
路面の凹凸をゴツゴツ拾い、柔らかい足回りはバタついて、とにかく不愉快。
試しに下位グレードの155/65R14サイズを履かせてみたら、ゴツゴツ感もバタつきも収まりとても快適になりました 笑

また、ターボ車のみパワステが電動になるのですが、この時代の軽自動車の電動パワステの例に漏れず不自然なほど軽すぎ。
その割には戻りはやたらと早く、ニュートラル付近のフィーリングがあいまいで、ステアリングインフォメーションなどまるでありませんでした。

それ以上に問題なのがプアなブレーキ。
バンと同じ12インチソリッドディスクなので利かない止まらない、すぐフェード。
何度か峠の下りでついつい熱くなってしまい、クラッシュ寸前まで行ったこともありました^^;

シフトフィーリングはコペン以外のダイハツ車全般に言えるのですが、はっきり言ってよくないです 笑
ふにゅっ、ぐにっ、と入る感じです^^;
ちなみに新車でもぐにぐに入る感じは変わりません 笑


クセはないので普通に乗る分には扱いやすいです。
万人向けの乗りやすい実用ハッチバックといった感じです。

ただ、運転の好きな人が楽しもうと思うと色々と不満が出てくると思います。

乗り心地

-

乗り心地は足回りもシートの感触も柔らかめです。
セパレートシートのフロアMT車としては珍しく、フロントセンターに格納式のアームレストが装備されており、長距離巡航では快適です。

静粛性に関しては風切り音はかなり抑えられているのですが、ロードノイズは大きめ。
それでもアヴィの前のモデルであるL700型ミラよりは大幅に静かになってます。

また、L700型の世代のダイハツ車ではフロント側のエンジンマウントがオイルエレメントの真下にあり、エレメント交換のたびに垂れてくるエンジンオイルによってマウントのラバーが著しく劣化する為、もれなくディーゼルエンジン並みの振動が発生しますが、このL250型でようやくエンジンマウントの位置が改善されました。
EFエンジン自体このL250型を最後に消滅するんですがね。笑

それでも550cc時代に設計された3気筒エンジンなので、室内にも振動は伝わってきます。

積載性

-

ラゲッジスペースはフル乗車時は乗車人数分の手荷物程度です。
2名乗車で後部座席を格納すればミラバン譲りの広大なラゲッジスペースになりますが、段差ができるので使い勝手は良くないです。

各ドアにドアポケットが備わっておりますが、薄くてほとんど使い物になりません。

ドリンクホルダーは一応人数分備わっておりますが、センターコンソールのカップホルダーはフロントセンターのアームレストのせいで短めの缶しか入りません。

ただ、運転席周りの収納スペースは豊富で、ちょうどいい場所にちょうどいいサイズの小物入れがあって便利です。
グローブボックスも大容量で、助手席シートアンダートレイも標準装備なので収納はしっかりしておりました。

燃費

-

1年2ヶ月ほどの所有期間で5万kmほど走り、平均18km/Lでした。

最高で21km/L、悪くても14km/Lほどだったので、10年以上前のターボ車であることを考慮すると良好です。

価格

-

故障経験

ドライブシャフトが弱いです。

ワインディングをハイペースで走る程度であれば全く問題ないですが、激しいホイールスピンを繰り返す走行をするとまずドラシャがやられます。

自分も納車後1週間ぐらいの何も知らない頃、なんとなくバーンナウトしてたらドラシャ脱落しました 笑

その他は特に壊れやすい部分はないと思います。