キャデラック DTS 「進化を感じ取れるアメ車」のユーザーレビュー

KEKUICHI KEKUICHIさん

キャデラック DTS

グレード:DTS_LHD(AT_4.6) 2007年式

乗車形式:マイカー

評価

4

走行性能
-
乗り心地
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燃費
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デザイン
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積載性
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価格
-

進化を感じ取れるアメ車

2016.1.8

総評
アメリカ車は大ざっぱですぐに壊れる。燃費も悪くデカイだけの車、とはもはや一昔前の話だと、乗ればすぐに感じ取れる。
日本人が乗って運転しても違和感がない。それは見た目にも、ドライブフィーリング的にも国産・またはドイツ臭さが漂ってきそうだ。
アメリカンテイストをうまく残し、現代に通用するアメリカ車として昇華させた点はもっと評価されるべきだと思う。
あまりメディア露出されずに消えて行ってしまったことは本当に残念でならない。
キャデラックDTSは魅力的なセダンであることに間違いはない。
これからのアメリカ車の指針、進化を見据えて世に打ち出したした1台。そう捉えることもできるだろう。
満足している点
まず外観。国内ではまず見当たらない。
2010年最後に正規輸入された台数はわずか20台。
輸入開始当初ですら年2~300台といった希少性の高さ。(ヤナセ談。違っているかもしれないことを付け加えておく)

全長5.3m 幅1.9mで最後の(CT6が発表されたが)フルサイズセダンと評されることもあるDTS。
ドゥビルからの大幅なマイナーチェンジで見た目は大きく変更。
外観は主にフロント・リアの造形が全く異なる。横から見ればまだドゥビルっぽさは残されている。
これはDTSに限ったことではないが、トランクに装着された長いハイマウントストップランプ、縦テール。
これがいかにもアメリカン、「キャデラック」を象徴しているように見えて好ましい。
マフラー4本出しは力強さを感じ、いかにもアメリカの広大さ・押し出しの強さをアピールしているかのよう。

DTSでの個人的に1番のお気に入りポイントは、踏み込んだときの力強い排気音だ。
ラグジュアリーセダンでありながらも、GM特有のあのサウンドが響くのには感動した。
無論パワーも申し分ない。どの速度域でも軽々加速していく。
普段は粛々と走り、ここぞというときには猛るように駆け抜ける。
その時々の気分によって自在な楽しみ方ができる。
不満な点
搭載されるユニットは伝統の4.6ノーススターV8エンジン。ミッションは4速AT。
それぞれ90年代から続くユニットを昇華させ続け、熟成の域に達している。
だがエンジンルームはFFであるが故、整備性が極悪で整備士泣かせであろう。
整備性の悪さはノーススター初期頃から言われていることであるので、もう少し改善できなかったものか。
そして4速ATと聞くとこの時代、パっと聞いただけでは古臭さを感じるのは否めない。変速ショックはやや強めに感じられる部分が残念。
しかしながらエンジンもミッションも、長年使い続けているということは裏を返せばそれだけ信頼でき、評価されているモノだということ。

室内の不満点も多々ある。
リアシートが固定式でリクライニングは無し。
リアアームレストにカップホルダーが備わるが、見た目や質感が軽自動車レベルでチープそのもの。出し入れも面倒。
車格からするとこの辺りはもう少し意識してほしかったところ。
フロントシートのマッサージ機能はランバーサポートを機械的に上下させるだけで力も弱く、マッサージと呼べる程の機能か?と疑う。
そして全体的に車自体の静粛性はかなり高いものの、ロードノイズが比較的車内に入ってくるのもいただけない。
今では高級車の定番となりつつある、後席でTVなどが鑑賞できるモニターも無し。
室内のいわゆるおもてなし・快適要素はやはり国産・ドイツ勢には1歩も2歩もリードされていると思う。
この辺りはお国柄もあると思うが、それでも随分進化したなあと素直に感じる。

他、今時DVDナビは時代遅れであろう。できれば社外品への交換が望ましい。(プラチナムは標準でHDD)
デザイン

-

走行性能

-

GM得意のマグネティックライドをDTSにも採用。
ただ自分レベルの個人素人ユーザーにはこのマグネティックライドシステムが、どこでどのように効いているのか?体感し難い。縁の下の力持ち。のような存在だと思う。
ハンドリングはしっかりしており、気持ちのいいドライビングが楽しめる。
そこそこ速度を出してコーナーに入ってもしっかり踏ん張ってくれる。
そして全域で、特に低速でのトルクが太いのはアメリカ車の得意分野。DTSでもしっかりと体験できる。
乗り心地

-

乗り心地はかつての船のような乗り味ではなく、腰のあるしっかりしたものに。
かといって硬すぎるわけでもなく、まだそれなりにフワっと感は残されている。
段差や道路の継ぎ目を乗り越えた際に突き上げ感が少し表れてきてしまっているものの、
最近の国産高級車と比べても見劣り無く、十分肩を並べることができるサルーンとして通用するものだと思う。

室内のインパネ類やトリムは国産臭ささえ漂ってきそうな位、各種部材がキッチリと精密に組み立てられているのが一目でわかる。そこにはかつてのアメリカンテイストは感じられない。
室内の広さも必要十分。助手席はシートを最大まで後ろに下げれば足を延ばした状態で着座も可能。
リアシートもかなり広く、足を組んで座る、は余裕である。
本国使用にはロングも設定されているので、一体どれだけ広いのかと、想像しただけでワクワクしてくる。
エンジンをかけたときに一旦メーターが振り切る演出、ライト点灯時に車内時計の「CADILLAC」ロゴが光る様、
ドアスカッフプレートには「DTS PLATINUM」の文字が浮かび上がる(プラチナム限定)など、随所に質感の高さ、こだわりを感じられる。
リア電動サンシェードや、リアも独立してエアコンの温度調節ができるなど、誰もがリラックスし、車に身を委ねることができると感じる。
積載性

-

トランクの積載性は十分過ぎるほど。
開口部が小さいがトランクスルー機構も備えるので長尺物も一応積める。
積載性に特に不満は無し。
燃費

-

都内や信号の多い街中で6km程。
高速では11kmまで伸びた。
エアコンONで上記数値なのでそこまで悪くないかと。
価格

-

故障経験
フロントエンジンマウントなどゴムブッシュ類はやはり弱い。すぐにちぎれてくる。
定番エンジンオイル漏れもノーススター最終世代になっても未だ悩みのタネであるようで、数多くの車両が漏れているとの情報有り。私が所有するDTSも同じく。
パワステホースが劣化の為オイル漏れ。1日でタンク容量が半分になる程の多量の漏れに発展。
左リアスピーカーが鳴らず。ドアヒンジ部の配線断線が原因。

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