BYD シール 「500馬力オーバーのクルマがこの価格で手に入るなんて」の専門家レビュー ※掲載内容は執筆日時点の情報です。

工藤 貴宏
工藤 貴宏(著者の記事一覧
自動車ジャーナリスト
評価

4

デザイン
4
走行性能
5
乗り心地
4
積載性
4
燃費
4
価格
5

500馬力オーバーのクルマがこの価格で手に入るなんて

2024.7.29

年式
2024年6月〜モデル
総評
ドローンもジンバルも中国製が世界最良となった今、「中国車なんて……」と言っているようではすっかり時代に取り残されるでしょう。侮ってはいけません。しっかり直視しないと。
満足している点
EVとしての出来の良さと価格……そしてハンドリングも含めた運転の楽しさ。中国車はここへきて急激にクルマ作りのレベルが上がりましたね。
不満な点
今現在では、サービス拠点が少ないこと。クルマ自体のウィークポイントではありませんが。
デザイン

4

好み次第ですが、個人的にはけっこういいのではないかと。もっとも気に入っているのは、斜め後ろからの伸びやかな雰囲気です。
走行性能

5

500馬力を誇るAWDモデルは、停止状態からアクセル全開するとあまりの激しい加速に脳震とうを起こすかと思うほど。唖然です。後輪駆動モデルはそこまでいきませんが、速さは十分以上。そして驚きはハンドリング。なんという安定感とライントレース性。グイグイと曲がっていくので驚きました。まごうことなきスポーツセダンですよ、これは。
乗り心地

4

乗り心地も十分によくて快適。後席も広いです。しっかりとライバルを研究し、腕利きのエンジニアが開発したのだと想像します。侮ってはいけません。
積載性

4

大型セダンだけにトランク容量も十分。同じセグメントのガソリン車と比べて劣ることもありません。
燃費

4

すべてのEVに共通する「長距離移動で効率よく急速充電器が使えなければ……」という不安はありますが、車両としては航続距離も十分。EVとして他社に劣っていることはありません。それから「150W」という超高速充電にも”きちんと対応”するのも心強いですね。
価格

5

はっきり言います。500馬力オーバーの超高性能モデルとしてみた場合、日本で最も安く購入できるクルマがこのシール。そこに魅力を感じるのであれば、コスパ凄いです。そんなのアリ?っていうくらいに。今なら500万円未満(AWD車の初期モデル限定の価格)でスーパーカー級の加速が楽しめちゃうってことですから。
工藤 貴宏
工藤 貴宏
自動車ジャーナリスト
1976年生まれ。クルマ好きが高じ、大学在学中に自動車雑誌の編集部でアルバイトしたことをきっかけに、そのまま就職。そして編集プロダクションを経てフリーランスの自動車ライターに。日々新車を試乗し、日夜レポートを書く日々も気がつけば10年以上。そろそろ、家族に内緒でスポーツカーを買う癖はなんとかしないと。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員日本自動車ジャーナリスト協会会員
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