整備工場で、3級整備士がエンジンO/Hとかミッションとか分解整備などやってますがそれ違法にならないのですか？

Question

分解整備ができるのは2級整備士と聞いたのですがどうなんですか？

Answer 1

違法ではありません。
cn9********さんの補足です。

分解整備は道路運送車両法施行規則第３条で定義されているところの、

（分解整備の定義）
第三条 法第四十九条第二項 の分解整備とは、次の各号のいずれかに該当するものをいう。

一 原動機を取り外して行う自動車の整備又は改造

二 動力伝達装置のクラッチ（二輪の小型自動車のクラッチを除く。）、トランスミッション、プロペラ・シャフト又はデファレンシャルを取り外して行う自動車の整備又は改造

三 走行装置のフロント・アクスル、前輪独立懸架装置（ストラットを除く。）又はリア・アクスル・シャフトを取り外して行う自動車（二輪の小型自動車を除く。）の整備又は改造

四 かじ取り装置のギヤ・ボックス、リンク装置の連結部又はかじ取りホークを取り外して行う自動車の整備又は改造

五 制動装置のマスタ・シリンダ、バルブ類、ホース、パイプ、倍力装置、ブレーキ・チャンバ、ブレーキ・ドラム（二輪の小型自動車のブレーキ・ドラムを除く。）若しくはディスク・ブレーキのキャリパを取り外し、又は二輪の小型自動車のブレーキ・ライニングを交換するためにブレーキ・シューを取り外して行う自動車の整備又は改造

六 緩衝装置のシャシばね（コイルばね及びトーションバー・スプリングを除く。）を取り外して行う自動車の整備又は改造

七 けん引自動車又は被けん引自動車の連結装置（トレーラ・ヒッチ及びボール・カプラを除く。）を取り外して行う自動車の整備又は改造
（参考）

です。
分解整備を行うことのできる者は定義されていませんので、
3級整備士はもちろん、整備ではない者も行うことができます。


一方で、自動車の分解整備には、安全性の確保や公害の防止という公共性のある重要な側面があるため、国土交通省では分解整備雄事業の認証を受けないで自動車の分解整備を行う行為を違法行為としています。
この「自動車分解整備事業者」とは、他人あるいは自分の必要のため、また、その有償無償にかかわらず、自動車の分解整備を継続的に、反復的に行うものをいいます。

自動車分解整備事業を経営しようとする者は、自動車分解整備事業の種類及び分解整備を行う事業場ごとに、地方運輸局長の認証を受けなければならず、（道路運送車両法第７８条）
従業員の認証基準に、
イ、事業場ごとに整備主任者を届出することが必要となります。
ロ、整備主任者の資格は次のとおりです。
・自動車整備士の技能検定のうち１級又は２級の試験に合格したもの。

http://wwwtb.mlit.go.jp/chubu/shizuoka/todokede/seibi/seibigigyoukankei-1.pdf#search='%E9%81%93%E8%B7%AF%E9%81%8B%E9%80%81%E8%BB%8A%E4%B8%A1%E6%B3%95+%E5%88%86%E8%A7%A3%E6%95%B4%E5%82%99+%E8%AA%8D%E8%A8%BC%E5%9F%BA%E6%BA%96'

上記の認証基準にもありますように、
分解整備ができるのは2級整備士・・・ではなく、
分解整備事業を経営するには、2級整備士が一人以上必要なのです。

Answer 2

元整備士です。

整備士資格に「〇〇の整備が許される」などの権限が発生するものでは有りません。

有るのは「分解整備は認証・指定工場の敷地内で行わなければならない」、
そして分解整備後は整備主任者の検査を受けなければならないです。
なので無資格者が分解整備を行っても問題有りませんし、敷地外なら一級整備士だって違法となります。

ちなみにエンジンO/Hもエンジンを降ろす行為が分解整備になりますが、車両に乗っている状態で行えば分解整備にはなりません。