BMW X2 「乗り手を選ぶ車」のユーザーレビュー

乗り手を選ぶ車

2020.8.5

総評

好き嫌いの別れる車。よく固い足が指摘されるが、これまでBMWや国産スポーツカーに乗っていた経験がある人には違和感無く、上質だと受け入れられるだろう。
(2019イヤーモデルで改善されていた可能性あり。)
ガラスエリアも狭く、非常にスポーツカー的なSUV(SAC)。ゆったり乗りたい人には不向き。私には非常にハマった。
デザインも大変凝っており、細かいところを見ていくと外装に非常にお金がかかっていることがわかる。(Aピラーの無駄なブラックアウト、光沢あるミラーステーやBピラー、ダミーのホフマイスターキンク、凹凸の多い面構成、ダミーではないエアインテーク等)
シートだけは要改善。

満足している点

2代目1シリーズ116i sportsからの乗り換え。
・唯一無二のデザイン。内装も十分に値段にみあった品質で満足感高し。
・固め。しかしきちんと角は丸められており、スポーティーながらも上質な乗り心地。
跳ねる様子もなく、前車と路線は違うがこれはこれで素晴らしい。
・ロールが無く、ハンドルもニュートラル感が演出され、
普通に乗る限りFFのようなコーナーでのよっこらしょ的な重さや、違和感無し。
ミニクロスオーバークーパーDよりも機敏。(さすがにFRのしっとり感までは無いが。)
・見易いメーター類、操作性や性能を含め熟成されたナビ。
・前車に比べるとややアクセルが中央よりではあるが、まず普通は気にならないレベルで自然なポジションがとれる。

不満な点

・写真うつりが悪い。実車を見るとイメージがまるで違う。
・シートが固すぎる。長距離はほどほどかな。ドイツ車としては及第点クラス。サイズも前車スポーツシートの方がサイズ(高さ)も大きく出来がいい。ただし見映えは相当いい。
・シートが中央に寄っていて、乗り降りがしにくい。
・飛び出たミラー位置も私には違和感無し。
・単眼カメラで時代遅れ感のあるACCシステムだが、全然使える。心配する必要はなく十分に実用に耐える。加減速も急だとは思わなかった。コーナーでも前車を見失いにくく、意外に粘る。

デザイン

4

とても個性的なデザイン。間違いなく写真よりも実物の方がいい。随所に凝った仕掛け(デザイン)があり、発見が多い。内装はオーソドックスながら、Mスポのアルカンターラもあり、大変高級感がある。アルミのパネルも質感がいい。

走行性能

5

慣らし運転中ながらも、加速は必要十分。相対的に一般的な実用車より遅いと感じることはないだろう。普通に乗る分に不足は感じない。
ハンドリングは相当にFRを意識しており、乗り換えでも不満はない。敏感すぎるというレビューもみたが、BMWからの乗り換えでは気にする必要はまったくなかった。
大きさも街乗りにも不満のでないちょうど良いサイズ。
DCTはスムーズで、極まれに低速で僅かにギクシャクすることもあるが、8AT経験でもない限り気づかないレベルなので全く気にする必要なし。
このグレードでも十分走って楽しい。

乗り心地

2

乗った瞬間に上質さを感じた。静寂せいの低さも指摘されているが、あくまで同クラスとの比較だと思われる。前車と比べても特に煩いということはない。デッドニングも考えていたが不要だった。
これまでの車歴に大きく左右される部分。国産普通車、高級車からの乗り換えなら絶対おすすめしない。BMWやスポーツカー乗りなら気にならないだろう。
動き出しの低速時に3気筒の振動、音を感じる。ディーゼル的な感じ。でもすぐなれて気にならなくなった。また時々始動時にゴロゴロと物凄い振動がある。、、これが楽しいのは私だけ。

積載性

4

ラゲージ下の空間も広く、荷室は十分に広い。
ただしリヤハッチが最大まで上がってもラゲージの目隠しボードはあまり上まであがらず邪魔になり、物の出し入れはしにくい。要改善。
開口部の金属シルプレートは高級感に加え実用性もあり良い。ラゲッジトレー下の隠しトレー？は容量も十分で使いでがある。

燃費

2

9km程度。高速で12km。燃費はハッキリと悪い。

価格

3

新車は高過ぎると思う。中古の値落ちが激しすぎてお得。

故障経験

今のところ無し。