愛しい相棒。けれども…
E36-320クーペから乗り換え、3年半乗りました。
まず始めに、これはあくまでE46-318後期ノーマルのレビューですので、
2009.3.1
- 総評
- 愛しい相棒。けれども…
E36-320クーペから乗り換え、3年半乗りました。
まず始めに、これはあくまでE46-318後期ノーマルのレビューですので、
318の購入を検討している方のみ参考にして下さい。
サイフと相談しながらBMWを購入する際、避けて通れないのが、
最も低いグレードの4気筒(E46なら318、現行E90なら320)にするか、
6気筒(E46なら320以上、E90なら323以上)にするかです。
初めてBMWを購入する方、詳しくはないがBMWというブランドに
漠とした憧れを抱いている方には、デザインが一緒なら、
4気筒も6気筒も気にしないと思うかもしれません。
ですが購入後、その違いは思っている以上に重くのしかかります。
そのため私は3年半で手放しました。
もし所有していたのが320Mスポーツなら、まだ乗っていたでしょう。
E46-318は、紛うことなく「いい車」です。ただ…
皆さん(男性)は、こんな経験ありませんか?
自分の恋人は、ルックスはまずまずで気だても良い。
ひとことで言えば、「すごくいい奴」。
でも、周りの友人達の「分り易くキレイな彼女」と比べると
どうしても見劣りしてしまい、それが理由で心から愛せなかったり、
結婚に踏み切れなかったり…
で、彼女は全然悪くないのに、
そんなことを考えてしまう自分の「ちっぽけさ」がイヤになる。
E46-318ノーマルは、まさにそんな車です。
- 満足している点
- 4気筒でも「BMWを駆る楽しさ」は味わえます。
それまで日本車しか乗ったことがない方なら、
未だ知らなかった「車を運転するワクワク感」を発見できるかもしれません。
以前、318をぶつけられ修理に出した際、
新車価格300万程度の日本車を代車で利用したことがありました。
その時、とても驚いたのを覚えています。
「今のこのクラスの日本車は、こんなにも乗り心地かいいのか!」と。
でも2、3日すると、やっぱりBMWが恋しくなるのです。
BMW(3シリーズ)は、助手席、後部座席に座り、
乗り心地云々、言う車ではありません。
ハンドルを握ってこそ、その良さが分かる車です。
単なる移動手段としてではなく、
きっとあなたの良き相棒になってくれることでしょう。
が、しかし…
- 不満な点
- 私は仕事の関係で平日の昼間、
主に東京・山手線内でマイカーを運転しています。
都心で暮らす方には、言わずもがなですが、
タクシー・商用車以外で、平日の山手線内で
最も良く走っている車がBMW、ベンツ(最近はレクサスも)です。
そんな状況において、E46-318はプレミア感「0」です。
街で頻繁に見るBMW。
4ドアの場合、(もっと古いE36を除いた)その全てが自分より上のグレード…
これは結構キツいです。劣等感を抱かずにはいられません。
「自分がいい車と思っているなら、いいじゃないか」
それは確かに正論です。
ただ、BMWを選ぶ人の場合、「ブランド」や「見栄」を
全く気にしない人の方が、むしろ稀かと思います。
残念ながら、また恥ずかしながら私の場合、
「それでも318はいい車」と乗り続けるだけの
心の強さを持ちあわせていませんでした。
これから購入される方には、予算が多少アップしても
「320以上」、せめて「318Mスポーツ」以上をおすすめします。
それによって満たされる所有欲の差異は、価格差の比ではありません。
また、「318」も「320以上」もデザインは一緒と思うかもしれませんが、
グリルのフィンの色、マフラーの本数など
「素人には分からない違い」が所々あります。
でも不思議なもので、一台の車として見比べるとどういうわけか、
それが「素人にも分かる高級感の違い」として現れます。
これも私の心を苦しめました。
E46-318には「ありがとう」と共に
「心から受け入れられずゴメン」という気持ちでいっぱいです。
私は現在、E91-325Mスポーツに乗っています。
今は本当に心から楽しくハンドルを握っています。
- デザイン
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- 走行性能
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