BMW 3シリーズ セダン 「しなやかだが強靭な「世界基準」」の専門家レビュー ※掲載内容は執筆日時点の情報です。

しなやかだが強靭な「世界基準」

2021.3.11

年式

2019年3月〜モデル

総評

「重さ」を感じるのは事実ですが、それでも、このクラスでは世界トップレベルの走りと先進運転支援システム、そしてデザイン性の高さと「ブランド力」は、ほかの車ではなかなか得ることのできないものと言えます。

満足している点

高速道路を巡航する際や、山坂道を走る際などの「路面に吸い付いたかのような感触」は大変に好ましいものです。また内外装デザインの高級感や「存在感」も、この車ならではの美点です。

不満な点

ヨーロッパ人の体格や使い方に合わせて作っているからでしょうか、日本の道で日本人が運転する場合はすべてにおいて、良くいえば「重厚感」、悪くいうなら「重さ」を感じます

デザイン

5

先代のデザインを踏襲はしていますが、フロントマスクはより精悍なイメージとなり、サイドウインドウ後端部の処理を変えたことで、より伸びやかに見えるフォルムとなっています。内装も、タッチ操作に対応した10.25インチのコントロールディスプレイと、12.3インチのデジタルメーターパネルが全車に標準装備されます。

走行性能

5

絶対的な動力性能は搭載エンジンなどによりさまざまですが、総じて言えるのは「しなやかだが引き締まっている」といったニュアンスの走行感覚です。オプションとして装着可能な可変ダンパーや、高速道路上でのハンズフリー運転も可能な先進運転支援システムと併せ、大変に素晴らしい仕上がりです。

乗り心地

4

ドライブモードを「スポーツ」にするとそれなりに硬い乗り味となりますが、「コンフォート」では非常に快適です。そしてコンフォートでも十分引き締まってはいますので、「柔らかすぎる」と感じることはありません。

積載性

4

セダンのトランクは広く、ステーションワゴンの荷室は言うまでもなく広大で、使い勝手も良し。積載性は総じて良好といえます。

燃費

4

ガソリンエンジン搭載車は街中でストップ＆ゴーを繰り返すとさほど燃費は延びませんが、高速道路を使って遠乗りする際の燃費は悪くありません。またディーゼルターボエンジン搭載車の実燃費は総じて良好で、特に高速道路では良好です。

価格

4

価格はモデルやグレードによってさまざまですが、当然ながら「安い車」ではありません。しかし「価値との見合い」で考えるなら、安いとはいいませんが、高くはないでしょう。