2017年10月
■2017年10月
BMWは、6代目となる高性能セダン「BMW M5」を2017年10月24日にフルモデルチェンジし、同日より予約受注を開始した。
新型M5最大のトピックは、Mモデルのセダンとしては初となる専用4輪駆動システム「M xDrive」が採用されたこと。サーキットにおけるハイパフォーマンスはそのままに「M xDrive」を搭載することで、さまざまな路面状況で最大限のトラクション性能をサポートすることが可能となった。サーキットでは「スポーツモード」や「2WDモード」の選択も可能で、多様なニーズに応えるモデルとなっている。
パワーユニットは最新の4.4リッターV8 Mツインパワーターボ。最高出力441kW(600ps)/5600~6700rpm、最大トルク750Nm/1800~5600rpmを発生し、先代に対して最大トルクは70Nm増えている。エンジンは基本設定から「スポーツ」、「スポーツプラス」に変更可能で、アクセルペダル操作に対するレスポンス段階的に早めることも可能だ。
組み合わされるトランスミッションは8速Mステップトロニック。シフト特性を3段階から選択でき、「モード1」では効率的な走りをサポート、「モード2」ではシフト時間を短縮して俊敏な走りを実現、「モード3」ではシフト時間を最大限短縮するため、複数のギヤを飛び越えたシフトダウンが可能。レブリミットに達した際の強制シフトアップも行われず、自分なりの走りを楽しむことができる。
エクステリアは大型エアインテークを設けたフロントバンパーを採用するなど、Mモデルとしての個性を主張するスタイリングとした。また、アルミ製のエンジンフードやMモデルとしては初となるカーボンファイバー強化プラスチック(CFRP)素材のルーフを採用。リヤディフューザーのデザインも刷新されて高性能さをアピールする。
運転支援システムは5シリーズ同様に充実している。高速走行時に車線の中央付近を走行しやすいようにサポートする「ステアリング&レーンコントロールアシスト」、隣車線を走行する車両が自らの車線に入り、側面衝突の危険が高まった際にステアリング操作に介入し衝突を回避する「アクティブサイドコリジョンプロテクション」、さらに「後車追突警告」、「クロストラフィックウォーニング(フロント&リヤ)」、「ACC/アクティブクルーズコントロール(ストップ&ゴー機能付き)」、「レーンディパーチャーウォーニング」、「レーンチェンジウォーニング」などを備える「ドライビングアシストプラス」を装備する。
ステアリングは左右で選択が可能、納車は2018年4月以降。
なお、新型M5の発売を記念した限定車、「BMW M5ファーストエディション」を同時に発売した。フローズンダークレッドメタリックのボディカラーに、高級感のあるスモークホワイトのフルレザーシート(赤ステッチ入り)などの専用装備で限定車ならではの個性を演出。全世界で400台の限定となり、日本には右ハンドル仕様の5台が割り当てられている。
2018年8月1日に価格改定を行うと発表した。
■2018年7月
BMWは、「M5」に特別仕様車「エディションミッションインポッシブル」を設定して、2018年7月26日に2018年限定で発売した。
「エディションミッションインポッシブル」は、同年7月27日に世界公開(日本では同年8月3日)される映画「MISSION: IMPOSSIBLE-FALL OUT」にヒーローモデルとして登場する新型BMW M5をイメージしたコラボレーションモデル。ベースモデルからさらに出力を25psアップさせ、最高出力を625psとすることで時速100km/hまでを僅か3.3秒で加速する、最も力強い新型BMW M5となっている。ボディカラーは映画に登場する新型BMW M5と同色のシンガポールグレーを採用。ブラックキドニーグリルや20インチの専用アロイホイール、ブラックミラーキャップなどを装備して、映画の世界観を演出しつつ存在感を際立たせた。またユーザーの希望に応じて専用の「MISSION: IMPOSSIBLE」ステッカーをBピラーに装着することも可能となっている。
インテリアは、高級感とスポーティさを兼ね備えたフルメリノレザーのマルチファンクションシートやBMW Individualピアノフィニッシュブラックのトリムが採用され、重厚感を向上。またトリムとフロントドアシールには「MISSION: IMPOSSIBLE」のロゴをあしらった。
これらのデザイン装備に加えて、Mスポーツエキゾーストシステムを搭載して、Mモデルらしい力強く官能的なサウンドを奏で、強烈な存在感を主張する。
2019年1月1日には価格改定を実施した。