2023年5月
■2023年5月
BMWは2023年5月17日、「M3」をベースにサーキットでの圧倒的なパフォーマンスを実現したトップモデルである「M3 CS」の注文受付をBMWオンラインストア限定で開始した。同日から5月31日午後11時59分までの期間で注文を受け付ける。全世界1500台限定生産で、日本国内にはそのうち30台が導入される。なお、注文数が限定台数を上回った場合には抽選を実施し、同年7月初旬までに当選者を決定するとしている。
「M3 CS」は、「M3 コンペティション M xドライブ」をベースとして、軽量化やパワーアップを果たすなど、走行性能のさらなる向上を目指したモデルだ。「CS」とはCompetition Sportの略となる。
エクステリアは、ボンネットやキドニーグリル、エアインレット、ドアミラーキャップ、ディフューザー等のパーツにCFRP(炭素繊維強化プラスチック)を採用することでベース比で約20kgの軽量化を図るとともに、ビジュアル的にも強い存在感を演出している。また、イエローのデイライトを備えるレーザーライトを装備するほか、トランクリッド等のバッジ類には、ブラックをベースにレッドアクセントを取り入れ、限定モデルであることを印象付けている。
インテリアには、センターマーク付きのMアルカンターラステアリング、Mカーボンファイバートリム、専用CFRP製センターコンソール、Mカーボンバケットシート(前席)等、レーシングシーンを彷彿とさせるデザインが採用されている。一方で、リアにはベース同様の大人3名が着座可能なシートを確保しており、日常での快適性も兼ね備えた。
パワートレインについては、「M3」に搭載される直列6気筒DOHC3リッターエンジンをベースに、1.7barから2.1barへとブーストアップをすることでベース車両と比較して約40PSの出力向上を実現し、405kW/551PSのパワーを誇る。前述の軽量化の効果もあり、0-100km/h加速は3.4秒を実現している。
シャシーについても、路面追従性、キャンパー強度、ダンパーレスポンスを向上させるべく、ボールジョイント箇所を4か所増加した計14か所に配しているという。また、専用のサスペンション、スタビライザー、レッドハイグロスのMカーボンセラミックブレーキを標準装備しており、サーキット走行時等の高負荷領域におけるドライビング性能の発揮に寄与している。
■2023年11月
BMWは、ハイパフォーマンスセダン「M3 セダン」の価格を改定するとともに一部仕様を変更して、2023年11月に発表した。
■2024年3月
BMWは、「M3」にマニュアルトランスミッションを搭載した特別仕様車「MT ファイナルエディション」を設定して、2024年3月13日に注文受付をBMWオンラインストア限定で開始した。同日から3月27日午後11時59分までの期間で注文を受け付け、日本国内には150台限定で導入される。なお、注文数が限定台数を上回った場合には抽選を実施し、同年5月終わりまでに当選者を決定するとしている。
今回設定された「MT ファイナルエディション」は、ドイツ・ツーリングカー選手権においてBMW M3が初優勝を飾ってから35周年を記念して作成される限定車で、通常はラインアップに無いマニュアルトランスミッションを搭載している。ハンドル位置は右のみ。また、専用のゴールド塗装のホイールを装備して、シートには専用の赤いアクセントを施すなど、ドイツ・ツーリングカー選手権においてBMW M3が初優勝した際のドライバーであるロベルト・ラバリアのドライブしたレーシング・マシンを彷彿とさせるモデルに仕上げている。
ボディカラーは、「アルピン・ホワイト」、「ブラック・サファイア」、「Mブルックリン・グレー」の全3色を設定した。
なお、この「MT ファイナルエディション」はその名の通り、M3においてマニュアルトランスミッションを搭載する最後のモデルとなる。