BMW アクティブハイブリッド 5 のみんなの質問

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ヨーロッパの車はディーゼルが多いようですが何故日本国内には少ないのでしょうか?
向こうのディーゼルの性能はすごいですね……

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ベストアンサーに選ばれた回答

●燃費データ
下記をご覧ください。

ハイブリッド (3.5Lエンジン+電気モータ) … 高速8.5km/L 首都高16km/L
ガソリン (3.5Lエンジン) … 高速8.5km/L 首都高 6.2km/L
ディーゼル(3.0Lディーゼル) … 高速12.5km/L 首都高 8.5km/L

→ 高速では,ディーゼルが有利。渋滞路ではハイブリッドが有利

●日本の状況
★日産
2009年のポスト新長期をクリアしたのは,X-TRAIL 20GTでしたが,今後,国内ではディーゼルは出そうにありません。来年,フーガ・ハイブリッドを発売予定です。これは下記理由からです。

・ディーゼルエンジン開発はルノー(後処理は日産)
・後処理コストが非常に高い(50~100万円)

★三菱
現在のパジェロ用ディーゼルエンジンはポスト新長期の前の規制対応ですが,今年中に対応エンジンを発売予定です。三菱のディーゼルは世界でも最低の圧縮比を実現しており,もっとも優秀なレベルです。(圧縮比が低いほど,NOx後処理コストが安い)

★マツダ
現在,2Lクラスで40kgmのトルクを実現していますが,近い将来,50kgmのエンジンを発売予定です。これは世界最高レベルです。また後処理には,高価なNOx触媒やSCRを使わないエンジンを2012年に投入します。つまり燃焼自体が優れており,高いBMEP(平均有効圧力)と低NOxを実現していることになります。

★トヨタ
日米はハイブリッド車へ注力する戦略上の理由から,国内投入は当面,ありません。しかしディーゼルエンジン技術および後処置技術は非常に優秀です。BMWの先代ミニでも採用されたぐらいです。欧州各社もトヨタのエンジンをベンチマークしています。

★ホンダ
華々しくデビューしましたが,燃焼も後処理も他社に遅れています。当初,アコード以上は,ディーゼルを投入予定でしたが,後処理のコストが解決せず,日米もハイブリッド車で対応する予定です。

★欧州メーカ
欧州規制(Euro6:2014年)が,ほぼ日本のポスト新長期に対応しており,各社とも対応可能です。すでにベンツがEクラスに投入していますが,今後,VWとAUDIが続く予定です。ただし投入時期は2009~2010年ではなく,2011年頃になりそうです。BMWは投入予定がないとのことです(ただしAlpinaでD3を投入していますが)。

●日本でディーゼルが普及しない理由
最大の理由は、ディーゼルのイメージの悪化です。欧州でも軽油の方が、ガソリンより安いこともあり、効率も良いことから、燃料費を節約するためディーゼルの方が、ガソリン車より多く売れています。しかし日本の昔のような「うるさい」「臭い」「汚い」ディーゼルではありません。これはコモンレールといわれる高圧の燃料を数回に分割して噴射するという技術革新によって実現しました。

車外騒音や始動時の騒音は、たしかにディーゼルの方が、うるさいですが、いったん走り出せば、ディーゼルの騒音レベルはガソリンとほぼ同等です。

●ディーゼルの素晴らしさ
現在、日本のディーゼル車はあまりないので、その素晴らしさを経験している方が少ないでしょう。評論家の方でも欧州のクリーンディーゼルを走行していない方が多く,素晴らしさが十分,伝わってきていません。しかしいったん試乗すると,皆さん,信奉者に変わるようです。

例えば、BMWの5シリーズのひとつに535dというツインターボ付きのディーゼル車(3.0L)があります。0→100km/hは、4.8Lのガソリン車(550i)には劣りますが、実用上、大切な中間加速(80→120km/h)は、550iとほぼ同等です。もちろん燃費は、ガソリン車より、はるかに良いですから、加速時の精神的なストレスはまったくありません。

●国はどうするか
国も石油の有効活用(軽油よりガソリンをつくるほうがCO2を多く排出)と,CO2排出量低減の切り札と考えています。実際,軽油は,触媒をいためる硫黄を除去したサルファーフリー化が2007年から実現しています。このため欧州の軽油より硫黄分が多いということはありません(5ppmレベル)。

●どうしてトヨタはハイブリッドなのか
トヨタといえどもBMWやベンツのような優秀なディーゼルエンジン技術はありません。彼らのエンジンは,リッター100馬力,20kgmを実現しています。これはすでにガソリンエンジンより高い出力です(特にトルクは2倍)。
ディーゼルでは勝てないため,トヨタが有利なハイブリッドで勝負したいということでしょう。

●日独の燃料費比較
ミュンヘン(ドイツYahooサイトより)
軽油=1.107ユーロ/L
レギュラーガソリン(オクタン価=91)=1.334ユーロ/L
スーパープラスガソリン(オクタン価=98)=1.448ユーロ/L

日本(レスポンスより)
軽油=95.14円/L
レギュラー(オクタン価=90)=119.1円/L
ハイオク(オクタン価=100)=129.9円/L

比較
レギュラーの価格を基準とすると
ミュンヘン
軽油=82.9%

日本
軽油=79.9%

軽油とガソリンの価格比は,日独で同じです。

ご参考になれば、幸いです。

質問者からのお礼コメント

2010.3.4 08:50

詳しい説明ありがとうございます。
向こうのディーゼルは乗ったことないのですが相当優秀らしいという事で興味がありました。
それにしても後処理の件については初耳でした。

その他の回答 (5件)

  • ディーゼル乗用車が日本国内には少ないのは、小泉政権時代に、
    車に全く無知で、何でも世界一だと自慢する事しか能が無い元環境大臣の
    小池のクソババアと費用対効果を無視し、何でも世界一だと自慢したい
    環境省と国土交通省のアホ・バカ官僚が鉛筆ナメナメ規制地域の線引きをし、
    日本のディーゼル規制値は世界一厳しいと言ううたい文句でNOX・PM法の
    悪法を作り、平成13年6月に成立させた事に起因しています。
    その証拠にその後8年も経っているにもかかわらず、規制値をクリアした
    乗用車は日産のエクストレイルそれもマニュアルのみと言う惨状が
    証明しています。
    (三菱自動車のパジェロは発売していますがポスト新長期規制値を
    満足していません)
    ホンダや富士重工業はEU(ヨーロッパ各国)に対し大量の安価な
    ディーゼル乗用車を輸出しているのにもかかわらず、
    日本のディーゼル乗用車の規制値は国土交通省のホームページに書いて
    ある様に世界一である為、日本の携帯電話の方式同様“ガラパゴス状態”
    となっており、発売しても当然、世界一高いディーゼル乗用車
    となる為、売れる訳がなく、ホンダや富士重工業はディーゼル乗用車の
    発売を延期している程です。
    官僚任せの自民党政権ではなく、温室効果ガス1990年比25%削減を
    マニュフェストでうたっている党主導の民主党政権により、
    EUの政権と規制値に付き協議し、国際基準化し、悪名高きNOX・PM法の
    馬鹿げた規制地域を撤廃し、規制値を国際基準化した法律に改正すれば、
    日本も続々ディーゼル乗用車を発売すると共に、EU製のディーゼル乗用車が
    自由に買える時代が来るでしょう。

    現在の規制内容:
    http://www.mlit.go.jp/jidosha/noxpm/noxpm.htm
    http://www.comotec.co.jp/htm/square/noxpmguide.htm

    規制区域:
    http://www.env.go.jp/air/car/pamph/02_03.pdf

    国土交通庁のURL:
    http://www.mlit.go.jp/jidosha/jidosha_tk10_000001

  • それは、都知事がディーゼル廃止などネガティブなイメージを植え付けたからでしょう?たいした知識も無いクセにね!

    今、EUの販売で約半分はディーゼルですからね!
    CO2減らすなら、ディーゼルのほうが手っ取り早い!

  • 日本メーカーがディーゼルエンジンの開発が遅れている為とアメリカよりの考え方をしてきた経緯があるからです。
    日本で最新のディーゼルエンジンを持っているのは2メーカーだけに限られホンダとスバルとなります。

    輸入車を乗った事がない方の偏見でヨーロッパ車が燃費が悪いと言われますが実際はそのような事はありません
    ただ、排気量が大きいので排気量並みの燃費ではありますが、この燃費を良くしている理由に直噴の技術が使われています。

    ディーゼルには欠かせない直噴の技術は国内だとマツダだけが使用権を持っていますので
    ホンダ、スバル、マツダからは最新ディーセルの発売になると思っています。

    ホンダシビックのハッチバックを1台だけ初めて国内に持ち込まれましたが、この時のエンジンはディゼールエンジンのタイプが持ち込まれています。
    ホンダの広報の方に以前確認した時に、国内へのディーゼルエンジンの持ち込みは2010年を予定していると言っていましたので国内でのディーゼル持ち込みは延期されてしまったようですが
    新しい排気ガス規制もホンダのディーゼルはクリアーしているとの事なので国内で普及するのも時間の問題でしょう

    水平型ディーゼルはスバルとポルシェだけが持ちえる技術で、ヨーロッパのレクサスは今後スバルのディーゼルに置きかえられると聞いています。

  • まず日本はヨーロッパに比べて平均的に走行距離が少ないので、車両価格が高いディーゼルは燃費が良くても元が取れないことがあります。それと、ディーゼル乗用車が普及すると軽油の需要が上がり、軽油の価格が上昇します。これは100%ディーゼル車を使用する運送業者にとってコストが増えますので、物流の保護の意味もあります。ですので、いくらディーゼル車の性能が良くなっても日本ではディーゼル車がヨーロッパのように普及することはありません。

  • やはりガラガラ音でしょう。

    コモンレールになって、だいぶ良くなってきていますが。

    国内メーカもこれからどんどん出してくるようですね。

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