2017年7月
■2017年7月
アウディジャパンは、フラッグシップスポーツモデルのオープントップモデル「アウディR8スパイダー」を2017年3月28日に発表し、同年6月6日に販売を開始した。
2010年に初代モデルが発売され、新型R8に対して1年遅れで登場。新型はクーペ同様にボディサイドのエアインテーク部にサイドブレードを装着し、ミッドシップスポーツであることをアピールする仕上がり。フロントには左右それぞれに37個ものLEDを備えたLEDマトリックスヘッドライトを採用。LEDリヤコンビネーションライトの間にハニカムグリルを装着することで、クーペとの差別化が図られている。
油圧電動ソフトトップは遮音性にすぐれたクロス製を採用。フレームはアルミニウムと鋳造マグネシウムでトップコンパートメントカバーはカーボンファイバー強化プラスチック(CFRP)を採用する。重量は約44kgと軽く、トップの開閉に要する時間は約20秒。50㎞/h以下であれば走行中の操作も可能だ。なお、フレームはアルミとCFRPを組み合わせた総重量208kgの新世代アウディスペースフレーム(ASF)の採用により、ねじれ剛性は先代モデルとの比較で50%の改善が果たされている。
パワーユニットは、最高出力540ps、最大トルク540Nmを発生する5.2リッター自然吸気のV10。7速Sトロニックのトランスミッションを介して新開発のクワトロフルタイム4WDに動力を伝達する。油圧多板クラッチは運転状況に応じて駆動トルクを自動で分配し、極限の状況では前輪または後輪のいずれかに100%のトルクを伝達することも可能。低負荷時にはエンジンの片バンクを休止させるシリンダーオンデマンド(COD)、アクセルオフでエンジンを駆動系から切り離すコースティングモードも採用されている。
インテリアはモノポストデザインで操作系がドライバー中心に設計されている。メーターパネル内には12.3インチのTFTディスプレイに、メーターやタコメーターだけではなく、ナビゲーションシステムをはじめとするさまざまな情報を表示する「アウディバーチャルコクピット」を標準装備。ドライバーの目線の動きを最小限に抑え、スポーツドライビングをサポートする。ステアリング位置は左右両方の選択が可能だ。