アウディ A6ハイブリッド のみんなの質問

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ブリティッシュレイランド(イギリスの自動車メーカー)失敗の理由が知りたいです

海外メーカーとの競争で
斜陽が進むイギリス自動車メーカーを政府主導で、ほぼ1社に統合したのが
ブリティッシュレイランドだそうですが

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%96%E3%83%AA%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%83%E3%82%B7%E3%83%A5%E3%83%BB%E3%83%AC%E3%82%A4%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%89#.E6.A6.82.E8.A6.81

ウィキ見る限り、大合併の結果、過剰なブランドを抱え込み
品質の大幅な低下を招いたとされますが

しかし国外メーカーとの競争や会社の統廃合で、イタリアのフィアットや韓国の現代のように
自国の資本下にあるメーカーが1社ないしそのグループ企業のみと言うのはありますが
イギリスのように統廃合を行った自国の大手自動車メーカーが完全崩壊して解体し
(日本ならトヨタが崩壊して海外メーカーに切り売りされるようなものです。)
自国の主要メーカーがほぼ全て外資に買収されている状況は珍しいのでは

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ベストアンサーに選ばれた回答

元々イギリスは体力の弱い小メーカーが、そこそこ地位のある中産階級を得意先にいくつも乱立している状態でした。そこにフォードとGM(ボクソール)が相次いで進出し、イギリス自体の国力の低下とも相まって、民族系のメーカーはどんどん潰れていきました。そんな中、イギリス最大の大衆車メーカーであるオースチンの創業者が亡くなり、ワンマン企業だったオースチンの経営が怪しくなった。そこで、オースチンのライバルだったナッフィールドと合併することでブリティッシュ・モーター、BMCが誕生したのです。そのバックには自国の自動車産業を守ろうとするイギリス政府の国策がありました。

要は、元々体力のない弱者同士が生き残りたいだけでまとまったところに、国の支援が入ったことで甘えの構造が生まれてしまった。それでもうまく行かないから、と雪だるまのように闇雲な合併を繰り返して生まれたのがブリティッシュ・レイランド(BLMC、BL)です。事業は自動車だけにとどまらず倉庫や掃除機にまで広がり、社員は50万人に上りました。

しかも、一緒になったと言っても元々はライバルですから、自分達の派閥を守りたいがために同じ客層を狙った車がバラバラに開発されて出てきたり(ジャガーXJvsオースチン・3リッターとかランドローバーvsオースチン・ジプシーとか)、せっかく宿敵フォードから開発チームを引き抜いて新型車を作らせても、発売を急がせたためにろくでもない失敗作になってしまったり(モーリス・マリーナ/イタル)と、とにかくやることなすこと全てが裏目に出てしまった。加えて、一部の労働者が山猫ストを繰り返したことも原因のひとつですね。トップの官僚主義は言わずもがな。GMやフィアットの合併は、強く前向きなリーダーシップに裏打ちされたものでしたが、BLの場合は本来潰れるべき会社が、国の資金の前にただ群がっただけだったのです。

その結果1975年に経営破綻、正式に?BL公団として国有化されます。その後ローバー・グループに改組されて民営化も果たしますが、ホンダやBMWといった提携先に寄生しまくった末に放り出され…結局、四半世紀かけて会社を畳んだ格好です。2005年にMGローバーとして二度目の経営破綻を迎えたとき、従業員は5000人にまで減っていました。


この会社の製品にミニという車がありますが、あれはかつて中東戦争でスエズ運河が危険にさらされたことで、イギリスをエネルギー危機が襲ったときに省資源、高効率な車として開発されたものでした。存在そのものが国策だったのです。そういう車を出した時点で、BMCの運命は半ば決まってしまったと言ってもいいでしょう。そんなミニが、イギリス車を代表するブランドとして君臨しているのは実にイギリスらしい皮肉と言えます。


なんだか長々と書いた割には質問に答えていないような気がするので、もう少し書きます。

まずひとつ勘違いされていると思うのですが、イギリスの自動車産業における"トヨタ"はBLではなくフォードです。戦前にダゲナウに工場を建てて以来
、常に業界はフォードを中心に回ってきました。アレック・イシゴニスがいかに叡智に満ちた車を作ろうと、イギリスの一般大衆は見栄えが良くて頑丈なフォードを選んだんです。それに抵抗しきれず、下り坂を転げ落ちて行ったのが民族系メーカーの歴史です。

それに国外からの輸入車が加わりますから、80年代頃のイギリスの自動車メーカーのシェア配分は、トップがフォード、次いで各国からの輸入車、だいぶ離されてBL、ボグソール、タルボット(旧ルーツ・グループ)…という具合でした。

加えて、イギリス政府もBLのような会社を作ってまで保護主義に傾いたことで、痛い目に会って懲りちゃったんですね。内輪で固まってもしょうがない。だから、社会に貢献した上できっちり納税してくれれば外資でも何でもウェルカムですよ、というスタンスに変わったんです。その結果、かつてオースチンで自動車作りのイロハを学んだ日産はもう30年近くサンダーランドの街を支えていますし、スウィンドンにおけるホンダ、ダービーのトヨタも同様です。

そして企業としてのBLがいくら滅びようとも、ロールス・ロイスやベントレーを筆頭としたブランドの強さでは未だにイギリスはぶっちぎりなんですよね。加えて、デザインや技術といったシンクタンク的な面での強さも然り。小さな島国であるイギリスが物量作戦で勝つのは限界があるわけで、それならハードの部分はポーンと周りに下駄を預けてしまって、ソフトの部分で首根っこを押さえよう、ということなんです。

それに、フィアットや現代も言うほど磐石だったわけじゃない。特に90年代の後半にはフィアットは自動車部門をGMに売り渡して業界から去ることが一旦決まっていたし、同じ頃に韓国も経済危機に襲われて現代の寡占になったわけだけど、その現代だってどうなっていたか。BLの破綻はそんなに特別なことじゃないです。

その他の回答 (1件)

  • 様々な理由がありますが、大きいのは以下かなあ。

    1.労働組合が強くて、低品質の商品を作り続けたから、お客から

    支持されなかった。

    2. 日本ほど、外資(特に米国)に対するアレルギーが無い。

    なにしろ、言葉が同じで、米国は分家くらいに思ってますからねえ。

    3. 少なくとも、サッチャーは、救済すべきでないと思っていた。

    まあ、大局的には、自然淘汰されただけでしょう。

    英国では、割と(欧州)フォードが売れてます。日本では外車の右ハンドル車

    では、ウィンカーが左側が多いのですが、欧州フォード車は、ちゃんと右側にして

    ありますねえ。

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