官能エンジンアルファV6の楽しみ方
ちょっと古い車ですが、他の車についてレビューというか批判をしておきながら、自分の車についてはまだだったので今更なが
2010.12.4
- 総評
- 官能エンジンアルファV6の楽しみ方
ちょっと古い車ですが、他の車についてレビューというか批判をしておきながら、自分の車についてはまだだったので今更ながら報告です。いったい何人の方の参考になるのか分からないようなコアな内容で、単なる自己満足になってしまっていることも重々承知の上、投稿させていただきます。
私が過去に所有していた車はプリメーラ(2代目初期?)、レガシィセダン(現行型から3代も前のやつ)で、両方MTでした。
初めて156を見たのは免許取り立ての頃でした。それまでの私には車はどれも同じ形に見え、どうして車ってつまんないデザインが多いのかなーと全く興味を持てずにいました。
そんな折、家族と出かけた車内でいつものように後部座席で窓からの景色をボーっと眺めていた私の目の前を、三角形のグリルがバンパーにめり込んだ、なめらかな曲線で構成された赤い車が通り過ぎました。
「うぉぉぉぉー、なんだ今のクルマ!!なんてオシャレなデザインなんだぁぁぁーー!!!」
まぁそれ以降もナンバープレートで確認しないと駐車場に停めた自分のプリメーラを探し出すのも一苦労なくらい車に関心がなかったのは相変わらずだったんですが、しばらくしてアルファロメオという人みたいな名前のメーカーと、アルファ156という車名を知りました。
イタリアかぁ。きっとすぐ壊れるんだろうなぁ。それにこの辺、冬はすっごく寒くなって雪も降るから、車が動けなくって学校とか遅刻したりするんだろうなぁ。あと学生じゃ外車なんて買えないしなぁ…
などの理由をつけ、当時はミニカーだけ買って満足していました。
レガシィがだいぶオンボロになって次の車探しを始めた頃には社会人になっており、経済的にも多少の余裕が出てきたということで、ついに買ってしまいました156。新車がなくなってたので中古です。ただ登場から時間がたって、もともと少しレトロなテイストの入ったデザインを余計に古く感じてしまい、町で見かけない新鮮さも魅力となり後期型を購入しました。
156はワルター・デ・シルヴァ率いるチェンスト・スティレのデザインとされていますが、もともとはイタリアの巨匠ジウジアーロがデザインしていたものにデ・シルヴァさん達がフロントとリアをデザインしなおして生まれています。あの美しいサイドの曲線に加え、シンプルながらブレラに通ずる精悍な雰囲気の後期型で、実は完全なジウジアーロデザインに戻っているんですね。
- 満足している点
- アルファロメオの美しさは、イタリアらしく、セクシーで、シンプルで乱暴なラインがないことだ、とデザイナーが語っていました。156も然り。この美しい車に乗るようになってから以前よりも髪型や服装に気を遣うようになり、日々の生活にまで車が影響を及ぼすってこういうことかって思っています。
TIというのはTurismo Internazionaleの略で、一言で言えば足回りを中心に強化したスポーティバージョンってとこです。
エンジンは2.5Lにしました。せっかくアルファに乗るんだから、どうしてもV6を味わいたかったんです。だってアルファってV6エンジンでしょ。ツインスパークとかもいいみたいですが、V6よりもTSの方が良い!なんて聞いたことないし読んだこともない。それにエンジンルームで光り輝くクロームのインテークの美しさもたまんないです。
エンジン音は、ブロロローとフオォォーの中間みたいな音だと思います。クウォォォーって感じでもあります。ってかこの3つが重なってハーモニーになったような音です。さすが金管楽器。実際イタリアじゃ金管楽器って評価されてます。エンジンに金管楽器だって。さすがイタリア。
4,000回転あたりからの盛り上がり(音だけでなくちゃんと車も速くなる)が特に素敵ですが、その辺からの音を楽しもうと思ったら一般道ではギアは2速までか、頑張って3速の中回転くらいまでが限界です。このV6は回すほどにパワーが出てくるタイプのエンジンで、レッドゾーンの7000bpmまで引っ張ると2速で90km/hr、5速で○00km/hrに達します。ってことはGTAの3.2Lでは一般道で高回転のエンジンの咆哮をほとんど楽しめないのでは?などと心配しちゃいますし、2.5Lの方が小さい分日常使いでも使い切る喜びがあるのかなーって思っています。(全然使い切れてないけど)
そしてまた特徴的なのはギアがクロースであること。ギア比が近いので、このどんどん力強く高音になっていくエンジン音を聞きながらシフトチェンジを行っても、すぐに次の盛り上がりが待っている訳です。さらにシフトが入った時のあの独特の感触!スイッチ類もそうですが、イタリア人は実際に触って動かした時の感触というものをかなり重視するそうです。重さとか抵抗とか動く範囲とかいろいろな要素で作り出されるのでしょうけど、このシフトレバーがガコッと入ったあの感覚は運転をしていて最も気持ちの良いものの1つです。
- 不満な点
- 短所の欄ですが長所続きです。
音といいギア比といいシフト時の感触といい、これだけ運転する人間にとって心地よいものを集めてきてるんですからドライブが楽しくならないはずがない!なんて思ってしまいます。思い通りにエグゾーストノートの演奏を楽しむためには4速ATは全く選択肢に入らず、当然のごとく6速MTを選びました。
あともう1つ。
レガシィではすぐに高速ギアにシフトアップして低回転で走るという乗り方をしていたため、アルファに乗り換えた直後もすぐにシフトアップしてしまい、エンジンの官能性について「噂ほどでもないなー」と思っていました。しかし高回転になるほど高らかに歌い上げるエンジン音を知り、この車の乗り方はこうではない!と気がつき、低速ギアの高回転域を積極的に使うようになってからは俄然運転が楽しくなりました。自分はアルファの乗り方が分かっていなかったんだなと。
エンジン音はある回転数を維持するよりも上昇中のほうがどんどん高音へと変化していくためか良い音に聞こえます。という点でも、この回転数の変化を楽しむ機会の多い多段階変速のほうが魅力的であると考えます。これ以上書くと変態みたいになってきますが、回転の上げ方や負荷など様々な要素で音が変わりますので、自分にとって気持ちのよい音をいつでも奏でられるようになったら、アルファ乗りとしてとりあえずの合格なんじゃないかなー、などと勝手に思っています。
最後の官能エンジンアルファV6を日常で味わいたい方、2.5LのMT、おススメです。
短所
回しまくる運転のため燃費は一般道で7-8km/l程です。
シフトノブがおっきくって野球のボールみたい。縫い目もそんな感じだし。
内装とマッチした社外品にすぐ変えました。
デザインとエンジンで3000文字になってしまいました。すいませんダラダラ続いて。
ただ新世代アルファに移行していく上で、アルファらしさとしてデザインと並んで非常に重視されている点について全く触れられませんでしたので、またそのうち続きを投稿させていただきます。
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