2013年3月
■2013年3月
フィアットクライスラージャパンは、アバルトとマセラティがコラボレーションし、アバルト500Cをベースに大幅なテクニカルチューニングを施したモデルとして、アバルト695エディツィオーネ・マセラティを、2013年3月1日に発売した。
ちなみに、アバルト695エディツィオーネ・マセラティはソフトトップのオープンボディ車で、全国限定500台の販売で、そのうち100台が日本に導入される。
アバルト695エディツィオーネ・マセラティは、他のブランドとのコラボとしてはアバルト695トリブート・フェラーリに次ぐもので、アバルトとマセラティという2つのブランドのコラボレーションにより誕生した、エレガンスとスポーティさが凝縮したモデルだ。
特徴は、スポーティさとマテリアルや細部へのこだわり、優れた快適性などを両立させたこと。エクステリアについては、マセラティのポンテベッキオボルドーと呼ぶ3層のメタリック塗装が施されている。また、ボディサイドには2ブランドのコラボレーションを示すスペシャルバッジを配している。
ホイールは、マセラティのエンブレムであるトライデント(三叉の銛)をモチーフとした専用の17インチアロイホイールを採用する。
オーディオはJBL製のHi-Fiサウンドシステムが搭載され、サンドベージュのレザーシートには695のエンボスが施されているほか、専用のカーボンキックプレートや車両シリアルナンバープレートなど、細部にいたるまでマセラティの名を冠するにふさわしい、特別な仕様が用意される。
アバルト695エディツィオーネ・マセラティのエンジンは、アバルト695トリブート・フェラーリと同じで、1.4リッターの直列4気筒16バルブDOHC+インタークーラー付きターボ仕様エンジンをチューニングし、最高出力は132kW(180ps)、最大トルクは250N・mにまで高めている。またトランスミッションは、シフト時間を短縮したATモード付き5速シーケンシャルトランスミッション(アバルトコンペティツィオーネ)を採用するほか、レーシングスタイルのパドル式スイッチを備えている。
エンジンのパワーアップに合わせて、サスペンションとブレーキングシステムも強化されている。
専用の装備として、ヘッドレスト一体型スポーツシート(前席)、オーディオコントローラー付Kスポーツレザーステアリング、JAEGER製ホワイトメーター、ブレンボ製4ポッドフロントブレーキキャリパー(グレー仕上げ)などがある。
■2018年11月
FCAジャパンは、「アバルト695C」に特別仕様車「Rivale(リヴァーレ)」を設定して、2018年11月9日に65台限定で発売した。
「リヴァーレ」はラグジュアリーボートメーカーである「Riva(リーヴァ)」社とコラボレーションした特別仕様車。リーヴァ社製の最新鋭56フィート・フライブリッジボート「リヴァーレ」からインピレーションを受けてデザインされた内外装が主な特徴。ボディカラーは専用の「Bicolore Blu/Grigio Riva(ブルー/グレー)」を採用。アクアマリンのアクセントラインを施して、特別なコラボレーションの基本的なコンセプトを連想させる。
また17インチ専用ホイールや、アクラポビッチ社製のカーボン仕上げハイパフォーマンスエキゾーストシステム、サイドとリアに施された695 リヴァーレのエンブレム、そして随所にあしらわれたクロームパーツがアクセントとなり、ラグジュアリーな雰囲気に仕上げている。
インテリアはブラックを基調に、ブルーレザーを用いたシートやメーターフード、ステアリングホイールを組み合わせるとともに、ダッシュボードやステアリングホイールの一部に、アクセントとしてマホガニーをあしらって、ラグジュアリーボートを想起させる上質かつ洗練された空間を実現した。
リーヴァ社は、イタリアの老舗ボートブランドとして世界的にも著名で、高性能パワーボートの草分け的存在。勝利にかける情熱や数多くの栄光の歴史、革新的なボートづくりを極める飽くなき探求心が、アバルトブランドの根底に流れるチャレンジスピリットとも相通じるものがあり、コラボレーションが実現したという。