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ゴルフオーナー吉田 匠 新型ゴルフVI最終評価

ゴルフの美点を維持したまま、よりプレミアムな方向へ

実はゴルフVIにはもうひとつの役目があった。それはユーザーのためというより、直接的にはメーカー自身のための策なのだが、ゴルフVが生産効率をほとんど意識せずに開発されたため、生産コストが存外にかさみ、世界中で極めて好調な販売に終始した割りには、フォルクスワーゲンにもたらした利益は少なかった。そこでゴルフVIに替わるに当たって、生産時間を大幅に短縮するための工夫が施され、材質を落としたり、クォリティを下げたりすることなく、むしろインテリアなどは見た目の質感を向上させながら、生産コストを低く抑えることに成功している。メーカーがその主力モデルから正当な利益を得られることになれば、やがてユーザーにも好ましい結果として還元されるはずである。

そういった事実を含んで、ゴルフVIに対する僕の評価はひとつにまとまった。ボディの剛性感、懐の深いハンドリングとスタビリティ、快適な乗り心地といった、クルマに要求される基本的な要素はすでにVで極めて高いレベルを実現していたゴルフに何が足りなかったのかといえば、ステアリングの繊細な感触や乗り心地の微妙な当たり、それに抑えの効いたロードノイズといったデリケートな感触の部分だったが、ゴルフVIはその分野においてVから確実に進化している。そうすることによってその乗り味は、いわゆるプレミアム系のライバルにぐっと接近したといえる。

つまりゴルフVIは、もとより優れた基本性能はゴルフVのレベルを間違いなく維持しつつ、すべての手応えにぐっと上質感が増したクルマだといえる。しかもそれが、それを生み出すメーカーにも望ましい利益をもたらすようになったのだから、まさに死角のないモデルチェンジといっていいだろう。

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