現在位置: carview! > ニュース > ニューモデル > スバル 次期WRX STIはアイサイト搭載で「安心と愉しさ」新次元に【東京オートサロン2018】

ここから本文です

スバル 次期WRX STIはアイサイト搭載で「安心と愉しさ」新次元に【東京オートサロン2018】

掲載 更新
スバル 次期WRX STIはアイサイト搭載で「安心と愉しさ」新次元に【東京オートサロン2018】

 ついにWRX STIの新時代が見えた!! スバルとSTIは、2018年1月12日、東京オートサロンにて、次期型WRX STIのベースとなるヴィジブパフォーマンスSTIコンセプトを初公開。さらに、関係者への取材によって、次期WRX STIには歴代で初めてアイサイトが搭載されることも明らかとなった。

文:ベストカーWeb編集部

マッチも納得のクールなクルマが勢ぞろい!! 日産はエルグランドとセレナで攻める【東京オートサロン2018】

次期WRX STIのコンセプトカーを初公開

ヴィジブパフォーマンスSTIコンセプト。“らしさ”でもあるリアウイングも装備

 スバルは、2017年の東京モーターショーにヴィジブパフォーマンスコンセプトを出展。同車には次期WRX STIを紐解く“ヒント”が隠されていた。そして、このコンセプトカーをさらに発展させたヴィジブパフォーマンスSTIコンセプトこそ、正真正銘、次期WRX STIのベースとなる。

 それを裏付けるように、外観ではフロントバンパーの下半分が、ヴィジブパフォーマンスコンセプトと異なり、同車になかったサイドアンダースポイラーやリアのディフューザーとスポイラーも採用。「STIのイメージで機能とデザインを両立した開発をおこなった」と言うように、機能面では空力性能を高め、STIらしいアグレッシブでスポーティなデザインとしている。

次期WRX STIはアイサイトとMTを両立させる!!

フロントウインドウ上部にはアイサイトの「ステレオカメラ」も

 発表の壇上では、STIの平川良夫代表取締役社長が「世界トップレベルのADASも組み込んだ、スバルとSTIのコンセプトモデルです」と明かした。

 ADASは先進運転支援システムの略。つまり、現在は搭載されていないアイサイトが、次期WRX STIにはいよいよ搭載されることを意味する。この点について、STIの森宏志開発本部長に聞くと興味深い答えが返ってきた。

 「そうですね。あそこにステレオカメラが付いていますけれど、それ(=アイサイト)とマニュアルトランスミッション(MT)との組み合わせは、世界で戦うためにやっていかなければならないですから」

 森氏が言う“あそこ”とは、フロントウィンドウ上部のこと。実車を見ると、たしかにアイサイトの証、ステレオカメラがバッチリ搭載されている。MT車は、変速をドライバーが手動で行うため、追従走行や自動ブレーキ時の速度調整制御が難しく、現在MT車で緊急自動ブレーキを搭載する車は数少ない。スバルにもアイサイト搭載のMT車はないが、『走る愉しさ』を持つMTと、『安全』のアイサイトを兼ね備えたパッケージを開発しているという。

 しかし、次期WRX STIの“進化”は、それだけではない。

新エンジン&新ボディ採用で『愉しさ』も新次元に

東京オートサロンでも展示されたS208

 前出の森氏は、会場に展示された現行WRX STIの限定車、S208を横目に再び語り始めた。

「この車(S208)は、従来のプラットフォームで、性能をここまで高めているのですが、新しいSGPを採用することで、振動や乗り心地といった部分とキビキビした走りを両立できるようになる。そういうところが、まだまだ伸びしろのある部分だと思っています」

 S208は、約700万円の価格にも関わらず、限定台数の5倍超の申込があり、スバル自身が「スバルの走りの愉しさを最も色濃く表現した」というモデル。いっぽうで、現在のボディやエンジンなどでは、すでに進化の余地が少ないほど熟成されている。

 そこで、次期WRX STIでは『SGP』を採用し、新時代のスバル製スポーツセダンに生まれ変わるというわけだ。SGPとは、スバル・グローバル・プラットフォームの略で、2016年発売のインプレッサから新たに採用された車の『骨格』。最新の骨格は、従来比で大幅に“強く”なり、車が受ける曲げやねじりといった力に対して、より歪みにくい。だからこそ、スポーツモデルの骨格として大きなポテンシャルを秘めているのだ。

 さらに、長年WRX STIに搭載され続けるエンジン(EJ20型)についても、WRX S4などに搭載される直噴ターボエンジンへの変更を念頭に、「直噴にしたメリットを生かして、性能を向上させたい」と森氏はコメント。長年熟成してきたボディやエンジンを一新し、アイサイトも組み込む。スバルを象徴するスポーツモデルは、次期型で大きく生まれ変わる。それを改めて感じたショーだった。

◆  ◆  ◆

 スバルのスポーツモデル、そしてモータースポーツを手がけてきたSTIは、今年で創立30周年を迎える。東京オートサロンでは、次期WRX STIを示すヴィジブパフォーマンスSTIコンセプトを初公開しただけでなく、スバルファンの「さらに研ぎ澄まされた、切れ味のいいモデルがほしい」という声に応える、新たなスポーツモデルを用意することも明らかにされた。これは、STI創立30周年記念車として、S208以上にスペシャルなモデルとなる見込み。

 スバルが掲げる「安心と愉しさ」、それを示す“新しい車”が、創立30年を迎えたSTIとともに、今まさに生まれようとしている。

会場にはかつてのWRCカーも展示。モータースポーツを通じて熟成してきたスバル/STIのスポーツカーは新時代へ向かう

こんな記事も読まれています

段付きGTAから身をよじって走りそうなZまで!タミヤのカーモデル再販&バリエーション【第62回 静岡ホビーショー2024速報】
段付きGTAから身をよじって走りそうなZまで!タミヤのカーモデル再販&バリエーション【第62回 静岡ホビーショー2024速報】
LE VOLANT CARSMEET WEB
全長3.7mの「小さな最高級車」あった!? コンパクトなのに“匠仕上げ”の「超豪華内装」採用! 570万円超えの「贅沢すぎコンパクトモデル」がスゴい
全長3.7mの「小さな最高級車」あった!? コンパクトなのに“匠仕上げ”の「超豪華内装」採用! 570万円超えの「贅沢すぎコンパクトモデル」がスゴい
くるまのニュース
電動バイクの未来を変える!?実用化待望の「全固体電池」とは
電動バイクの未来を変える!?実用化待望の「全固体電池」とは
バイクのニュース
御嶽山でオフロード走行&キャンプを楽しむ「EXPLORER CAMP MEETING」の参加申し込み受付がスタート!
御嶽山でオフロード走行&キャンプを楽しむ「EXPLORER CAMP MEETING」の参加申し込み受付がスタート!
バイクブロス
インプレッサはBMW MINI アウディに勝てない? 日本の「小さなプレミアムカー」はなぜ成功しないのか?
インプレッサはBMW MINI アウディに勝てない? 日本の「小さなプレミアムカー」はなぜ成功しないのか?
ベストカーWeb
メルセデスベンツ『CLE カブリオレ』に「AMG 53」、電動ターボで449馬力
メルセデスベンツ『CLE カブリオレ』に「AMG 53」、電動ターボで449馬力
レスポンス
ホンダの斬新「軽ピックアップ」が超カッコいい! 流行りの「アウトドア」にも最適! 万能すぎる「軽トラ」は日本にピッタリな商用車!
ホンダの斬新「軽ピックアップ」が超カッコいい! 流行りの「アウトドア」にも最適! 万能すぎる「軽トラ」は日本にピッタリな商用車!
くるまのニュース
空力マシマシのMotoGPマシンは「決して戻らないし戻してほしくない」ベテランからは批判も若手ジャンアントニオはお気に入り
空力マシマシのMotoGPマシンは「決して戻らないし戻してほしくない」ベテランからは批判も若手ジャンアントニオはお気に入り
motorsport.com 日本版
最近流行のクルマの「サブスク」! ぶっちゃけ「何がよくて」「ネガな点はどこ」なのかまとめてみた
最近流行のクルマの「サブスク」! ぶっちゃけ「何がよくて」「ネガな点はどこ」なのかまとめてみた
WEB CARTOP
マイアミGP、アメリカ史上最多のF1中継視聴者数を記録。サーキットにも27万人が詰めかける
マイアミGP、アメリカ史上最多のF1中継視聴者数を記録。サーキットにも27万人が詰めかける
motorsport.com 日本版
トヨタ新型「カローラ」発売! 精悍さアップの「スポーツ」仕様も!? デビューから約“60年”「ずっと人気」維持し続ける秘密とは
トヨタ新型「カローラ」発売! 精悍さアップの「スポーツ」仕様も!? デビューから約“60年”「ずっと人気」維持し続ける秘密とは
くるまのニュース
レッドブル、スタッフ流出の噂気にせず。メルセデスから220人引き抜き「自分たちのことを心配したら?」
レッドブル、スタッフ流出の噂気にせず。メルセデスから220人引き抜き「自分たちのことを心配したら?」
motorsport.com 日本版
「鳥取‐島根150km」ついに一本に! 山陰道「出雲・湖陵道路」「湖陵・多伎道路」2024年度開通に反響集まる
「鳥取‐島根150km」ついに一本に! 山陰道「出雲・湖陵道路」「湖陵・多伎道路」2024年度開通に反響集まる
乗りものニュース
日産が新型ミニバン『タウンスター・エバリア』を発表…EVも設定
日産が新型ミニバン『タウンスター・エバリア』を発表…EVも設定
レスポンス
アウディの高性能コンパクト「S3」が激進化! 333馬力エンジンを搭載する改良新型が欧州で登場 SNSでの反響とは
アウディの高性能コンパクト「S3」が激進化! 333馬力エンジンを搭載する改良新型が欧州で登場 SNSでの反響とは
VAGUE
日産「新型スカイライン」今夏発売! 史上最強でレトロ風デザイン採用!? 匠“手組みエンジン”搭載した特別仕様、947万円から
日産「新型スカイライン」今夏発売! 史上最強でレトロ風デザイン採用!? 匠“手組みエンジン”搭載した特別仕様、947万円から
くるまのニュース
どうすれば取得できる? バイクのお医者さん的存在「二輪自動車整備士」資格
どうすれば取得できる? バイクのお医者さん的存在「二輪自動車整備士」資格
バイクのニュース
最後尾スタートのリカルド、トラフィックに苦しみ15位「スプリントと違い、本来のペースを発揮できなかった」F1第6戦
最後尾スタートのリカルド、トラフィックに苦しみ15位「スプリントと違い、本来のペースを発揮できなかった」F1第6戦
AUTOSPORT web

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

452.1485.1万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

84.81180.0万円

中古車を検索
WRX STIの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

452.1485.1万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

84.81180.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村