東京オートサロンに展示されたのはなんと昭和63年式ワンオーナーのS13!
昭和な見た目とは裏腹な快速ツインチャージド仕様!
「超貴重なワンオーナーS13シルビアをツインチャージド仕様に!」アップデートを続ける通勤快速仕様【東京オートサロン2020】
新車で購入したのが昭和63年。それから大切に乗り続けられてきたワンオーナー車のノーマル風S13シルビア。元々はCA18DETを搭載していたが、なんと25万kmを走行。オーバーホールを2度行なってきたものの、ついにSR20DETエンジンへの換装を決意した。そして完成したのが、このSR20改のツインチャージャー仕様だ。
エンジン内部は、出力アップに耐えられるよう鍛造ピストンやH断面で強化。カムは街乗りが中心ということで256度を選択。そして、低速からのトルク特性を高めることを目的に、専用ブラケットを製作してGTS7040スーパーチャージャーを装着。そこに直列パイピングでGTIII-RSタービンをセットすることで、低回転域からトルクフルな特性を持ちながら、高回転域でもターボのアシストを得ることに成功している。
街乗りと通勤で使うことがメインなので、パワステやエアコンは欠かせない。そのため、ワンオフ製作されたスーパーチャージャー取付ブラケットは、ポンプ類を移動しながら装着できるようにレイアウト。奥に見えるのがGTS7040だ。狭いエンジンルームで製作に苦労したことが伺える。
燃料系はインジェクターを550ccに交換して、F-CON Vプロによって燃調や点火時期の制御を行っている。ブースト圧は最大1.3キロで420psを目標に設定。まだナラシの段階でセッティングはこれから行われるという。
ツートンのボディカラーや、初期型のリヤスポイラーもなんとなく昭和を感じさせるが、コンディションはかなり良い状態。ホイールは往年のAVSモデル6の17インチを履き続けている。外観は当時仕様のS13シルビアだが、その中身はエアコン&パワステ搭載でツインチャージドという現代テイストを盛り込んだ、最新チューンドになっているのだ。
●取材協力:アートテック花塚 栃木県那須塩原市上厚崎324-8 TEL:0287-62-3218
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