スズキは東京オートサロン2020に3台の参考出品車と市販モデルを出展。12月24日にデビューしたばかりのハスラーをアピールしつつも、3台の参考出品車の注目度は激高で、常に車両周りには黒山の人だかりができていた。
3台は単体でも魅力的なのだが、それぞれ意味が持たされていて絶妙にリンクさせているのが特徴だ。
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スズキが参考出品した3台について見ていこう。
文:ベストカーWeb編集部/写真:ベストカーWeb編集部
【画像ギャラリー】スズキの本気が感じられるスイフトスポーツKATANAエディションをもっと見る!!
スイフトスポーツKATANAエディション
GSX1100S KATANAとコラボというよりもオマージュしたスイフトスポーツKATANAエディションが東京オートサロンのスズキブースの主役
スズキの2輪の名車GSX1100S
KATANAとコラボさせたのがスイフトスポーツKATANAエディションで、東京オートサロン2020のスズキブースの超注目車。
『KATANAの疾風感と造形美にインスパイアされたスイフトスポーツ』というコンセプトのもとに開発されたクルマだ。
「出るか出ないかと質問されれば出ません」(スズキ広報部談)
にべもない返答だが、まったく意味なく作ったわけではなく、いろいろな用品、パーツの開発においては重要な意味を持っているという。
KATANAシルバーのボディカラーはスイフトスポーツに今後ぜひとも設定してもらいたい。スイスポ純正のシルバーとは色味が違いシブい
これまでにスズキはMoto GPのワークスカラーであるブリスクブルーメタリックをアルトワークスに新設定したように、反響次第ではスイフトスポーツKATANAエディションでお目見えしたパーツが市販される可能性はゼロではないというから楽しみだ。
2019年の東京オートサロンに出展されたのちに市販化されたアルトワークスのブリスクブルーメタリックも出展されている
では車両を具体的に見ていこう。
スペックなどについてはいっさい公表されていないが、前後に派手でカッコいいオーバーフェンダーを装着していて、全幅は1800mmを超えているのは間違いない。
フロント、リアとも235/40R18の極太扁平タイヤを履いていて迫力満点。
KATANAエディションのために専用開発されたエアロパーツは、ゴツゴツして強そうで、理屈抜きでカッコいい。
ボディカラーはKATANAに合わせて携行オレンジのアクセントを入れているだけでなく、シルバーのボディカラーは、スイフトスポーツの純正カラーではなくKATANAシルバーというこだわりよう。
バックドアは深いグレーのマットカラーに塗装されている。このアクセントは市販のスイフトスポーツにも生かせるハズだ
そのいっぽうで、バックドアはマットカラーに塗装されていて、フロントマスクの派手さとはひと味違うシックな雰囲気も醸し出している。
インテリアにもKATANAとのコラボを具現化したパーツを装着。二輪はクルマよりもカーボン素材が使われていることもあり、KATANAエディションでも内外装の各所に使用しているのをはじめ、ダッシュパネルは焼けたバイクのマフラーの色を彷彿とさせるパネルが装着されている。
なぜスイフトスポーツとKATANAなのか? それはスイフトスポーツを購入して乗っているオーナーは現役ライダーやかつてバイクに乗っていた人が多いからだという。
パーツは無理でも、アルトワークス同様に、カラーリングだけでも市販化してほしい!!
インテリアにはカーボン素材や、バイクの焼けたマフラーを彷彿とさせるカラーリングが施されたパネルなど多数装着されている
ジムニーシエラマリンスタイル
スズキはクルマ、バイクのほかに船外機も手掛けている。海とのコラボがジムニーシエラマリンスタイルだ。
コンパクトなボディに強力なオフロード走破性を備えたジムニーシエラは、タフでどこでも走ることができる。マリンスタイルは、『陸も海も楽しみ尽くす大人たちのためのジムニーシエラ』というコンセプトのもとに開発された。
ジムニーシエラマリンスタイルは海とのコラボ。船外機などでマリン事業を展開するスズキとしても期待のかかる1台と言える
最大の特徴はマリンカラーで彩られた内外装で、シブいダーク系ブルーに鮮やかなブルーがアクセントカラーとして配されているのもセンス抜群だ。
マリンライフを楽しむためのパーツが数多く装着されているのもポイントで、コンセプトは海ながら、オールマイティに活用できるアイテム満載となっている。
ジムニー&ジムニーシエラは陸のイメージが強いが、海とのコラボは新たな一面をアピールしている。
スズキはいろいろなショーモデルを出すたびにカラーリングで驚かせてくれる。このマリンスタイルのカラーリングも出してほしい
ハスラーストリートベース
フロントバンパーがシルバー化されていることでノーマルのハスラーとはずいぶん印象が変わる。これはこのまま市販するべき
新型ハスラーは、『遊びの達人グルマ』として、初代もでるよりもさらにタフさを加味して刷新された。遊べるSUVとして人気が出るのは間違いないだろう。
参考出品されたハスラーストリートベースは、車名のとおり、ストリートを遊びつくすためのアイテムが盛り込まれたモデルだ。
ショーモデルのボディカラーは、新型ハスラーでは2色新色が登場しているうちのひとつであるデニムブルーとも少し違うブルー系カラーがチョイスされている。
広いラゲッジが自慢のハスラーは遊びに使うには最適。自転車などの大物も楽々と積載することができ、行動範囲が大きく広がる
新型ハスラーのフロントバンパーはボディ同色となっているが、ストリートベースはシルバー塗装されバンパーが強調されている。ミラーもシルバーされ統一感を出している。カーボン調のルーフとのツートンはスポーティかつシックな雰囲気。
エクステリアではボディ同色にカラーリングされたアルミホイールも装着されている。
遊びの達人グルマを標榜するハスラーストリートスタイルのハッチゲート裏にはステッカー、デカールが貼られて遊び心を演出
インテリアの天井にはあたかも満天の星が瞬いているプラネタリウム風にLEDが装着されムーディにしているが、これは市販化したらオモシロいと思う。
外観のみで言えば、このハスラーのストリートベースはいつ市販されてもおかしくないと思われる。
★ ★ ★
スズキは市販車にしてもそうだが、ユーザーの興味のツボをつくのが非常にうまい。今回の参考出品車はそのままでの市販化の予定はないというが、スズキらしさが全開でとても魅力的に仕上がっている。
前述のとおり、反響が大きければカラーリング、パーツとして市販される可能性があるためオートサロン2020で話題になることを祈る。話題になるだけの魅力はある!!
これはぜひとも市販してもらいたい、LEDでプラネタリウム風に仕上げた天井。クルマに乗っていながら満天の星が見られる
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