現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > トヨタ新型「ヤリス」公開! しかし北米で2020年モデルがすでに発表済だった!? 2台の違いは

ここから本文です

トヨタ新型「ヤリス」公開! しかし北米で2020年モデルがすでに発表済だった!? 2台の違いは

掲載 更新
トヨタ新型「ヤリス」公開! しかし北米で2020年モデルがすでに発表済だった!? 2台の違いは

■北米版「ヤリス」が日本仕様とは別物!? その理由とは

 トヨタは、「ヴィッツ」を10年ぶりにフルモデルチェンジし、車名を世界統一名「ヤリス」に変更した4代目新型「ヤリス」を2019年10月16日に世界初公開しました。トヨタを代表するコンパクトカーの1台として、世界最高レベルの燃費性能をはじめ、さまざまな性能が向上しています。発売は2020年2月中旬が予定されています。

ヴィッツが大変身! 4代目新型「ヤリス」詳細を画像でチェック(57枚)

 そんななか、北米ではすでに「ヤリス」の2020年モデルがラインナップされているというのですが、いったいどういうことなのでしょうか。

 今回、日本市場や欧州市場などで発表された新型「ヤリス」は、ボディ骨格にTNGAプラットフォーム「GA-B」が初採用され、燃費性能や走行性能、先進安全装備などさまざまなスペックが向上しました。

 一方、北米でトヨタがラインナップしている2020年モデルの「ヤリス」は、マツダが日本でも販売する「マツダ2」をベースに、デザインなど一部の仕様をトヨタ仕様に変更して販売しているモデルです。トヨタとマツダの業務提携によって誕生したOEMモデルで、ハッチバック(コンパクトカー)とセダンの2タイプが存在します。

 同じ車名を持ちながら、中身はまったく別物となっているふたつのヤリスは、具体的にはどのような違いがあるのでしょうか。日本でこれから販売が始まる新型ヤリスと、北米仕様のハッチバックタイプのヤリス(以下、ヤリスハッチバック)の2車種を比較します。

※ ※ ※

 日本仕様の新型ヤリスのボディサイズは、全長3940mm×全幅1695mm×1500mmとなっており、他社の国産コンパクトカーでは全長4mを超える車種もあるなかで、比較的コンパクトといえます。

 一方、北米仕様のヤリスハッチバックは、全長4105mm×全幅1694mm×全高1496mm(それぞれ、インチを変換した概算値)となっており、日本仕様よりも全長が長めでほかはほぼ同等、というボディサイズです。

 外観のデザインは、北米のヤリスハッチバックがマツダ2ベースである以上、シルエットが大きく異なることはいうまでもありませんが、口を大きく開けたように見えるフロントグリルをはじめ、顔つきには似ている点も見受けられ、両車共にトヨタらしさを感じるクルマであるといえるでしょう。

 一方、車内の印象を左右するインパネは、北米のヤリスハッチバックがほぼマツダ2そのままのデザインを採用していることから、大きく異なります。

 シンプルで親しみやすいオーバル基調のデザインが採用された日本仕様のヤリスに対し、北米仕様のヤリスハッチバックは水平基調のスポーティな加飾が加えられている点が特徴です。

■日本のヤリスと北米のヤリスはパワートレインにも違いが

 搭載されるパワートレインは、日本仕様のヤリスでは3種類が設定されます。

 1リッター直列3気筒ガソリンと、1.5リッター直列3気筒ガソリン、そして1.5リッター直列3気筒ガソリンにモーターが組み合わされるハイブリッド仕様が存在し、このうちハイブリッド仕様では世界最高レベルの低燃費性能を目指して開発がおこなわれたとトヨタは説明します。

 トランスミッションにはCVT(ハイブリッドは電気式無段変速)と6速MT(1.5リッターガソリンのみ)の2種類です。駆動方式にはFFと4WD(1リッター除く)が用意されました。ハイブリッド仕様の4WDは、トヨタのコンパクトカーで初となる電気式のE-Fourです。

 一方、北米仕様のヤリスハッチバックに搭載されるエンジンは1.5リッター直列4気筒で、トランスミッションに6速ATを組み合わせています。駆動方式はFFのみです。

 日本仕様の新型ヤリスは、トヨタ最高レベルの安全性能を誇る予防安全パッケージ「トヨタセーフティセンス」が装備されている点も大きな特徴です。

 歩行者検知(昼夜間)や自転車検知(昼間)だけでなく、トヨタ初となる右折時の対向直進車や右左折後の横断歩行者も検知する最新型となっており、プリクラッシュセーフティ機能で、衝突回避支援または被害軽減に貢献します。

 一方、北米仕様のヤリスハッチバックも衝突被害軽減ブレーキを装備しており、現代のコンパクトカーに求められる安全性能は備わっています。

※ ※ ※

 前述のように、北米仕様のヤリスハッチバックはトヨタとマツダの業務提携によって誕生したモデルです。トヨタとして地域ごとの生産効率の最適化を図った結果、マツダからのOEM供給を受けることとなり、マツダのメキシコ工場で生産された車両が販売されています。

 また、日本仕様の新型ヤリスの発表会において、今後トヨタは先進国と新興国でのニーズの違いに応えていくために、先進国向けのコンパクトカーはトヨタ自身が開発して、新興国向けのコンパクトカーはダイハツと協力して開発をおこなう方針であることを明らかにしています。

 トヨタの車種ラインナップにはこれまでにも、地域別に用意されたさまざまなモデルに同じ車名が採用されていた例がありましたが、今後も同じような車名の別モデルが現れるのかもしれません。

こんな記事も読まれています

新車価格は衝撃の63万円!!! 気分は[日本一速い男] 日産チェリーの正体とは?
新車価格は衝撃の63万円!!! 気分は[日本一速い男] 日産チェリーの正体とは?
ベストカーWeb
イタリアのSAはコーヒーが美味しい! ただしガソリンは日本以上に高いのでセルフサービスを活用しましょう【みどり独乙通信】
イタリアのSAはコーヒーが美味しい! ただしガソリンは日本以上に高いのでセルフサービスを活用しましょう【みどり独乙通信】
Auto Messe Web
新型トラックや多彩な架装など約150台が集結!ジャパントラックショー2024
新型トラックや多彩な架装など約150台が集結!ジャパントラックショー2024
グーネット
MotoGP:2027年に1000ccから850ccへマシン規則変更。空力パーツは50mm削減、車高調整デバイスは禁止
MotoGP:2027年に1000ccから850ccへマシン規則変更。空力パーツは50mm削減、車高調整デバイスは禁止
AUTOSPORT web
世界に1台!フェラーリ「812GTS」ベースのフルカーボン仕様車を披露 ノビテック
世界に1台!フェラーリ「812GTS」ベースのフルカーボン仕様車を披露 ノビテック
グーネット
時速6キロのお台場めぐり!トヨタの3輪BEV使った観光サービス「おさんぽ」スタート
時速6キロのお台場めぐり!トヨタの3輪BEV使った観光サービス「おさんぽ」スタート
グーネット
アウディの美点を「ギュッと凝縮」 更新版S3へ試乗 333馬力にトルクスプリッター 少し真面目すぎ?
アウディの美点を「ギュッと凝縮」 更新版S3へ試乗 333馬力にトルクスプリッター 少し真面目すぎ?
AUTOCAR JAPAN
日産「マーチ」ベースの「フェアレディ」!? 大人が驚く学生ならではの感性で仕上げたカスタムポイントとは
日産「マーチ」ベースの「フェアレディ」!? 大人が驚く学生ならではの感性で仕上げたカスタムポイントとは
Auto Messe Web
ルノーの名物イベント、今年は10月27日に決定! 「ルノー カングー ジャンボリー2024」開催概要を発表
ルノーの名物イベント、今年は10月27日に決定! 「ルノー カングー ジャンボリー2024」開催概要を発表
月刊自家用車WEB
宮田莉朋、無念のトラブルで勝利逃すも「全然ネガティブには思っていません」。原因はギヤボックス/ELMS第2戦
宮田莉朋、無念のトラブルで勝利逃すも「全然ネガティブには思っていません」。原因はギヤボックス/ELMS第2戦
AUTOSPORT web
ルクレール3位「マクラーレンの強さは予想以上。僕たちにはアップグレードが必要」フェラーリ/F1第6戦
ルクレール3位「マクラーレンの強さは予想以上。僕たちにはアップグレードが必要」フェラーリ/F1第6戦
AUTOSPORT web
800馬力のランボルギーニ「ウルスSE」は10種のドライビングモードで楽しめる! EVだけでも60km以上走れるクラス最速SUVです
800馬力のランボルギーニ「ウルスSE」は10種のドライビングモードで楽しめる! EVだけでも60km以上走れるクラス最速SUVです
Auto Messe Web
レッドブル&HRC密着:敗因はフロアのダメージとハードタイヤでの苦戦。勝つことの難しさを痛感したフェルスタッペン
レッドブル&HRC密着:敗因はフロアのダメージとハードタイヤでの苦戦。勝つことの難しさを痛感したフェルスタッペン
AUTOSPORT web
高速道路を走りながら「EV充電」現実に! 本線で「走行中給電」実証やります NEXCO東日本
高速道路を走りながら「EV充電」現実に! 本線で「走行中給電」実証やります NEXCO東日本
乗りものニュース
合法カスタムでも「デコトラ」では仕事ができない現代! デコトラ野郎たちは「マイトラック」で楽しんでいる
合法カスタムでも「デコトラ」では仕事ができない現代! デコトラ野郎たちは「マイトラック」で楽しんでいる
WEB CARTOP
盗難車犯罪の温床「違法ヤード」 解体された自動車が海外輸出される残酷現実、規制強化で本当に防げるのか
盗難車犯罪の温床「違法ヤード」 解体された自動車が海外輸出される残酷現実、規制強化で本当に防げるのか
Merkmal
知的なアスリート──新型マセラティ グラントゥーリズモ試乗記
知的なアスリート──新型マセラティ グラントゥーリズモ試乗記
GQ JAPAN
2年目は女子クラスも新設! 大学自動車部が大手メーカーのサポートで闘う「フォーミュラジムカーナ2024」が開幕!!
2年目は女子クラスも新設! 大学自動車部が大手メーカーのサポートで闘う「フォーミュラジムカーナ2024」が開幕!!
WEB CARTOP

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

150.1235.2万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

94.8274.8万円

中古車を検索
ヤリスの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

150.1235.2万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

94.8274.8万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村