無理やりパワーを絞るほどのポテンシャルをもったエンジンも
最近ではエンジンの排気量を小さくし、過給機によって足りないパワーやトルクを補うダウンサイジングターボが一般的となっているが、やはりターボと言えば有り余るパワーとトルクを暴力的に享受できるという点が魅力だろう。そこで今回は、そんな歴史に名を残すであろう国産ターボエンジンをピックアップしてみた。
ジャジャ馬だけどパワー感にシビれた! 今じゃあり得ないドッカンターボの国産モデル5選
1)日産:RB26DETT
90年代を代表するターボエンジンのひとつと言っても過言ではないのが、この第2世代GT-Rに搭載されていたRB26DETT型エンジンだろう。カタログ値こそ当時の自主規制値いっぱいの280馬力となっていたが、実際に測定してみるとその数値を上まわっていることがほとんどだったといわれるほどで、あえて効率を落とした吸排気系で無理矢理パワーを絞っていた、という伝説があるほどだ。
そんなRB26DETT型エンジンは現在海外からの引き合いも増加の一途をたどっており、価格も上昇中とのこと。以前は同じRB系のエンジンを搭載しているモデルにスワップされる姿をよく見かけたが、これからはそれも難しくなるかもしれない。
2)トヨタ 2JZ-GTE
こちらも90年代を代表するターボエンジンと言えるトヨタの2JZ-GTE型エンジン。91年にデビューした初代アリストに初搭載され、その後は93年に登場した4代目スープラ(A80系)にも搭載された、直列6気筒の3リッターツインターボエンジンだ。
こちらもチューニングのベースとしても人気であり、1000馬力オーバーも狙える懐の広さが魅力。排ガス規制のあおりを受けて90年代に人気を集めたスポーツエンジンが2002年で消滅していたにもかかわらず、2JZ-GTE型エンジンは2005年まで搭載車が存在(2代目アリスト)していた点も見逃せない。
まもなく新車で購入できなくなるエンジンも
3)スバル EJ20
惜しまれつつも2019年内でその役目を終えることが正式に発表されたスバルのEJ20型エンジン。もともとは89年1月登場の初代レガシィに搭載されており、前もって生産されていた部分もカウントすれば昭和、平成、令和と3つの時代をまたいだ長寿エンジンとも言えるだろう。
と言ってもその実力は未だに一線級。2リッターとそこまで大きくない排気量ながら、現行型WRX STIでは308馬力を発生。限定車としてリリースされたインプレッサS204では320馬力を発生していた。未だに多くのファンを抱えるEJ20もまた歴史に残る名機と言えるだろう。
4)日産 VR30DDTT
往年の名エンジンばかりを紹介してきたが、ここで最新のものもひとつ紹介したい。それが先日マイナーチェンジされたスカイラインに搭載されたVR30DDTT型エンジンである。VRと聞くとGT-Rに搭載されているVR38DETT型エンジンとの関係が気になるところだが、名前以外に共通点はほぼないというのが正直なところ。
しかし、400Rに搭載されたものでは405馬力を発生するという、市販車に搭載されるエンジンとしては異例のハイチューンエンジンにもかかわらず、当然ながら渋滞路でノロノロ走行を続けてもグズる気配すらないというのはさすがの一言。恐らく純然たるガソリンエンジンでこういったエンジンは最後になるだろうから、これも歴史に名を残すエンジンとなるに違いない。
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