■国内でも人気の高いSUV、燃費性能トップ5はどのクルマ?
クルマの購入を検討する際に、燃費性能の高さは重要な指標のひとつです。燃費性能が良いクルマはお財布に優しいだけでなく、環境性能も高いので地球に優しいクルマといえます。
SUVブームの今なら売れていたかも!? 超珍しい絶版SUV5選
自動車各メーカーでは、アイドリングストップ装置、可変バルブタイミング機構、電動パワーステアリングなどの燃費向上技術を採用したり、エンジンと電気モーターを組み合わせたハイブリッド車を開発したりと、燃費性能を日々進化させているのです。
国土交通省では、毎年新しく登録された型式指定や新型届出を受けたクルマの「自動車燃費一覧」を公表しています。その自動車燃費一覧の2019年3月に公開された情報に基づいて、燃費性能上位のSUVトップ5台を紹介します。
●1位 トヨタ「C-HR ハイブリッド」 JC08モード燃費 30.2km/L
現在の国内ブランドのSUVで、最も燃費が良いのはトヨタの「C-HR ハイブリッド」です。C-HRは欧州で鍛え上げられた走りと独創的なデザインを併せ持ったクロスオーバーSUVで、2018年のSUV販売台数No.1を獲得している人気車種です。
1.8リッター直列4気筒で最高出力98馬力/5200rpm、最大トルク14.5kgm/3600rpmを発揮する「2ZR-FXE」エンジンに、最高出力72馬力、最大トルク16.6kgmの「1NM」交流同期電動モーターが組み合わされたハイブリッドシステム搭載車は、車両重量1,440キロのボディーを軽快に走らせる性能をもちながら、JC08モード燃費で30.2km/Lという高い燃費性能を誇ります。
ハイブリッド車(S・2WD)で261万4千円(消費税込み、以下同様)という価格になっていますので、経済性が高いSUVを楽しみたい人にオススメの1台です。
●2位 ホンダ「ヴェゼル ハイブリッド」 JC08モード燃費 27.0km/L
洗練されたフォルムが人気のホンダ「ヴェゼル ハイブリッド」のベーシックグレード(2WD)も、C-HRに負けないくらい省燃費なSUVです。グレードによって燃費性能は変わりますが、ヴェゼルの「HYBRID」「HYBRID X」「HYBRID Z」では4WDを選ぶことも可能です。
1.5リッター直列4気筒で最高出力132馬力/6600rpm、最大トルク15.9kgm/4600rpmを発揮する「LEB」エンジンに、最高出力29.5馬力、最大トルク16.3kgmの「H1」交流同期電動モーターを組み合わせています。
ダイレクト感のある走りを実現するハイブリッドシステム「SPORT HYBRID i-DCD」搭載車は、SUVとしては軽量な車両重量1270キロ(HYBRID・2WD)のボディをスポーティに走らせることが可能。2WDで27.0km/L、4WDでも23.2km/Lの省燃費を実現しています。
価格は「HYBRID」の2WDで246万円、4WDでも267万6千円となっています。さらに、「Honda SENSING」を装備しない仕様もありますので、予算に限りがある方でも初期投資を抑えることが可能です。
●3位 ホンダ「CR-V ハイブリッド」 JC08モード燃費 25.8km/L
一見すると輸入車と思ってしまうスタイリングと高級車のような内装を持ち、ミドルサイズSUVとしてデビュー時から人気のホンダ「CR-V」が第3位に入りました。
2リッター直列4気筒で最高出力145馬力/6200rpm、最大トルク17.8kgm/4000rpmを発揮する「LFB」エンジンに、最高出力184馬力、最大トルク32.1kgmと強力な「H4」交流同期電動機モーターを組み合わせています。
通常走行ではほとんどモーターを使って走る、2モーターハイブリッドシステム「SPORT HYBRID i-MMD」は、アクセルを踏んだ瞬間から最大トルクを生むモーターの特性を活かして、3リッターV6エンジン並みの力強い加速を実現。
車両重量1610キロ(HYBRID EX・2WD)のボディを軽々と引っ張ります。また、燃費はJC08モードで2WDが25.8km/L、4WDでも25.0km/Lと省燃費です。
価格は「HYBRID EX」の2WDで378万4320円、4WDは400万320円です。同じ燃費性能の上位グレード「HYBRID EX・Masterpiece」は、2WDで414万5040円、4WDは436万1040円となっています。
■省燃費とコスパを両立したクルマでも100万円台から選べる
●4位 スズキ「クロスビー」 22.0km/L
まったく新しいクロスオーバーSUVとして登場したスズキ「クロスビー」は、小動物の顔のように愛嬌のあるフロントマスクと、色鮮やかなカラーでコーディネートされたインテリアが好評です。
また、実用的な撥水加工シート(HYBRID MZ)を装備するなど、本格的なレジャーユースにも耐えうる仕様になっています。
最高出力99馬力/5500rpm、最大トルク15.3kgm/1700-4000rpmを発揮する1リッター直列3気筒直噴ターボ「K10C」ブースタージェットエンジンに、最高出力3.1馬力、最大トルク5.1kgmの「WA05A」交流同期電動モーターを組み合わせ、発進時はモーターでエンジンをアシストするマイルドハイブリッドシステムを搭載しています。
車両重量960キロ(HYBRID MX・2WD)の軽量ボディとあいまって、JC08モード燃費は22.0km/Lを達成。4WDでも20.6km/Lの省燃費です。
価格は「HYBRID MX」の2WDが176万5800円、4WDは190万8360円となっており、装備が充実した「HYBRID MZ」は2WDで200万3400円、4WDは214万5960円となっています。
●5位 トヨタ「ハリアー ハイブリッド」 21.4km/L
優雅なボディラインと迫力のあるフロントマスクを持ち、国内はもとより海外でも人気の高いトヨタ「ハリアー」は、比較的大柄なボディで4WD設定のみのハイブリッドモデルですが、JC08モード燃費は21.4km/Lとなっています。
現行モデルは充実した装備や、海外のプレミアムSUVにも負けないインテリアの質感とデザインで、高品位なSUVとして高い人気を維持しています。
2.5リッター直列4気筒で最高出力152馬力/5700rpm、最大トルク21kgm/4400-4800rpmを発揮する「2AR-FXE」エンジンに、最高出力143馬力、最大トルク27.5kgmの「2JM」交流同期電動モーターをフロントに配置。
最高出力68馬力、最大トルク14.2kgmの「2FM」モーターをリアに配置し、滑りやすい路面での走行時に前後輪のスリップを抑制する、「S-VSC+ダイナミックトルクコントロール4WD協調制御」を装備しています。
旋回時には車両の走行状態に合わせ前後のトルク配分を最適化することで、操縦安定性を実現する「E-Four」により、車両重量1770キロ(HYBRID ELEGANCE)のボディを軽快に走らせるポテンシャルをもちながらも、省燃費を実現しています。
車両本体価格は、ベーシックな「ELEGANCE」が377万4600円、トップグレードの「PROGRESS “Metal and Leather Package”/PROGRESS」が460万4040円です。
* * *
街乗りなどの普段使いはもちろん、本格的なレジャーにも使われることが多いSUVは、長距離を走行をする方も多いので、燃費性能はクルマを選ぶ際に重要な要素になります。また、JC08モード燃費は実際の環境や使用状態によって実際の燃費と変わることもありますので、あくまでも参考数値と捉えてください。
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