■復活して発売された国産車5車種を紹介
トヨタは米国で2019年1月14日より開催されている「デトロイト・モーターショー」にて、新型「GRスープラ(以下、スープラ)」を世界初披露しました。
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「スープラ」は日本において2002年に排ガス規制の対応が困難という理由で、生産を終了しています。そして、じつに17年ぶりとなる復活を遂げました。
このように、国内で一旦生産を終えてから復活したクルマはいくつもあります。そこで、復活して発売された国産車5車種をピックアップして紹介します。
●トヨタ「スープラ」
新型「スープラ」は、先代のA80型が2002年に生産終了してから17年ぶりの復活です。今回の新型「スープラ」は直列4気筒エンジンもラインナップされましたが、1978年に米国で初代スープラが誕生して以来、一貫して直列6気筒エンジンを搭載したFRという部分は踏襲されています。
今回の新型モデルでは、ピュアスポーツカーにふさわしいハンドリング性能を実現することを目指し、「ホイールベース」「トレッド」「重心高」の3つの基本要素にこだわり開発が行われました。
また、高次元の走りを実現する高剛性ボディとして、アルミニウムと鉄を用いた骨格構造と、異なる素材同士の接合強度を追求したことで、「86」の約2.5倍ものボディ剛性となっています。
なお、日本での発売は2019年春頃です。
■ピックアップトラック市場に再び火が灯った
●トヨタ「ハイラックス」
2017年にトヨタは13年ぶりに「ハイラックス」を発売しました。日本ではかつて、トヨタ、日産、三菱、マツダから、ピックアップトラックが発売されていましたが、各社が撤退を始め、トヨタのみならず完全に消えてしまうことになります。
そして「ハイラックス」の発売で、国内の量産ピックアップトラックも復活することになりました。
エンジンは2.4リッターのクリーンディーゼルを搭載。駆動方式を選択できるパートタイム4WDシステムを装備し、高い悪路走破性能を持つ4WD車です。
また、キャビンは「ダブルキャブ」と呼ばれる4ドアとなっており、5人の乗員と最大積載量は500kgの積載が可能なので、働くクルマとしてだけでなく、レジャー用のクルマとしても使えるピックアップトラックとなっています。
●ホンダ「インサイト」
1999年に発売された初代ホンダ「インサイト」はとにかく低燃費化に的を絞ったストイックなクルマでした。乗車定員も2名と割り切り、ボディにアルミを多用した徹底的な軽量化と、空力性能を極限まで高めていました。
2代目では、さすがに2シーターでは売れないので5人乗りの4ドアハッチバックとなり、「プリウス」に対抗するかたちで2009年に発売されました。しかし、燃費性能で「プリウス」には勝てず、2014年は生産が終了します。
そして、2018年に4年ぶりとなる3代目が復活することになりました。シャシは「シビック」をベースとして、パワートレーンは1.5リッター+モーターのハイブリッドのみになります。
ボディサイズは5ナンバーだった先代よりかなり大型化していますが、燃費性能はJC08モードで34.2km/L(LXグレード)と大幅に向上しています。
■「CR-V」はSUVブームによって復活か!?
●ホンダ「CR-V」
初代ホンダ「CR-V」は、それまで三菱「パジェロ」やトヨタ「ハイラックスサーフ」といった本格的な4WD車と違い、都会を走る「ライトクロカン」としてのジャンルを確立した立役者です。
それから代を重ね、4代目まで同様なコンセプトのSUVとして販売されていましたが、2016年に日本市場から撤退してしまいました。
北米や欧州などでは継続して販売され、2016年に5代目となるフルモデルチェンジしていましたが、2018年にSUVブームを受け、日本市場で復活を遂げることになりました。
5代目「CR-V」は歴代モデルで初となるハイブリッドも用意され、1.5リッターターボ・ガソリンエンジン搭載車では3列シートの7人乗りモデルもラインナップしています。
●三菱「RVR」
1991年に発売された三菱「RVR」はSUVでありながら、リアドアにスライドドアを採用する画期的なモデルでした。
1997年に2代目「RVR」が発売され、初代のコンセプトを引き継いだリアスライドも装備しながら、タウンユースを重視した「GDI RVR」と、SUV色の強い「RVRスポーツギア」の2種類がラインアップされました。しかし、時代背景としてミニバンがトップセラーとなっていたということもあり、2002年に生産を終了してしまいます。
そして、2010年にコンパクトSUVとして「RVR」が復活しました。スライドドアは廃止され通常のドアになりましたが、全長4295mm、全幅1770mmというサイズは、日本の市街地においてジャストサイズなパッケージングになっています。
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