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業界ニュース 2018.12.20

ロービームでも「対向車のライトが不快」 なぜ眩しいヘッドライトの車が増加?

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■眩しいヘッドライトが増えた理由にメリット多い「LED」?

 2007年に発売されたレクサス「LS」に世界初のLEDヘッドランプが搭載されて10年以上が経過しました。最近は軽自動車にも標準装備され始めており、アフターパーツとしてハロゲンからLEDにバルブを交換する場合でも、とても安価にできるようになりました。LEDランプは消費電力が少ない上、明るく、ハロゲンの5倍以上も長く使えるなど、メリットが多いですが実はマイナス面も少なくありません。その一つが「対向車ランプが非常に眩しくて不快」ということ。LEDランプが眩しく不快な理由と対処法について取材をしました。

    夜間の街中も「ハイビーム」なぜ増えた? 相手は目が眩み危険、怒鳴られるケースも

 十数年前までは車のヘッドライトはハロゲンが主流でしたが、近年はHIDに続いてLEDバルブのヘッドライトが急増しています。HIDよりも明るく、パッシング時でも問題なく使えることや消費電力が少なく長持ちすることが大きな要因です。また見た目がシャープでカッコイイなど様々な理由で、アフターパーツでLEDヘッドライトへ交換する人も増えています。

 そして、眩しいヘッドライトの車が増えた理由はまさに、このLEDヘッドランプの急増にも大きな原因があります。光の指向性が高く、とくにアフターマーケットで販売されているLEDランプのうち、安価で粗悪な製品には要注意です。光軸がずれていたり、カットラインが正しく出ていなかったりで、正しい配光が行われないケースもあり、それが対向車に不快で危険な眩しさを与えている原因になっているのです。

■LEDライトは非常に細かい精度で作られている

 もちろんすべてのLEDライトが眩しいわけではないようですが、眩しさの原因はどこにあるのでしょうか? LEDライトメーカー大手のPIAAに聞いてみました。

「LEDライトの光源は非常にシビアに設計されており、光源が薄くて小さいほど配光性能が高まる特性があります。一般的なハロゲンランプのフィラメントは1mmほどの厚みになりますが、LEDバルブでは、ここから0.1mmズレただけでも光の屈折が大きく変わり、配光性能も変わってしまいます。

 前後方向だけではなく、上下にも光が散るので正しい位置に光を照らすことが難しくなります。PIAAの最新LEDライトでは0.9mmという極薄基盤を使っているため、純正ハロゲンバルブフィラメントとほぼ同一の光源位置が実現できています」(PIAA株式会社販売促進部)

 つまり、高い精度で設計されたバルブであればハロゲンランプと同様の光源位置になるため、通常の点灯状態であれば眩しさを感じることは少ないですが、安価なLEDバルブの中には雑な作りのものもあり、それらは配光性能が悪く前後左右に光源が散ってしまい、対向車に不要な眩しさを与えてしまうということのようです。

■アダプティブヘッドライトや自動ハイビームが増えたことも理由?

 近年、LEDヘッドライトの普及とともに先進安全装備の一つとして、アダプティブヘッドライトや自動ハイビームなどの採用が増えています。いちいち手動でヘッドライトのHIGH/LOWを切り替えなくても、対向車に合わせて自動でライトの照射を調整してくれるため、非常に便利で快適な装備です。

 しかし自動のコントロールがうまく働かず、対向車がいないのにロービームに切り替わったり、またその逆のケースもあったりと、対向車のヘッドライトが眩しく不快と感じるドライバーが増えている一因になっています。

 別の理由としては、ミニバンやSUVなど車高が高い車が増えていることも考えられます。車高の高い車同士ならそれほど気にならないかもしれませんが、車高の低い車にとってはロービームでも非常に眩しく感じることがあります。

■なんと、ロービームには明るさの上限がない!

 ところで、ヘッドライトの明るさ制限はどうなっているのでしょうか。暗いのはもちろん危険ですが、明るすぎるのもダメなのでは? そこで、ヘッドライトの「最高光度」について関東運輸局 神奈川運輸支局整備保安部門に尋ねてみたところ、「走行用前照灯(ハイビーム)および配光可変型前照灯(AFS)についての最高光度は、平成18年1月1日以降製造のクルマから225,000cdとなり、その後平成21年に300,000cd、平成27年に430,000cdに引き上げられています。すれ違い用前照灯(ロービーム)については、1灯あたり最低6400cd以上という規定はありますが、上限は設定されていません」ということでした。

 ハイビームには最高光度(2/4灯合計)の上限がありますが、ロービームにはそれがないということになります。ハロゲンランプに比べて数倍も明るいHIDやLED光源の普及によって、最高光度もどんどん引き上げられていたのです。

■眩しいLEDライト、目に影響は? 防ぐ方法はある?

 夜間に運転する機会が多い方、とくに車高の低いクルマのドライバーにとって、ロービームでも強烈に眩しいLEDヘッドライトは一瞬であっても許しがたい存在です。

 しかし、現状では光量の上限がない(ロービーム)わけですから、保安基準不適合というわけでもありません。指向性が強く、鋭く明るいLEDライトの光が夜間、突然目に入ってくることはとても不快ですし、残像が残って夜間の運転にも支障をきたします。

 いったいどう対処すればよいのか? 知り合いの眼科医に聞いてみたところ、「色の薄い茶系や黄系の夜用サングラスなどで自衛するのが良いでしょう」とのこと。夜用サングラスの中には眩しさをカットすると同時に暗い部分が見えやすくなるものもあるそうです。

 自衛とともに、自分が「加害車」とならないよう、とくに後付けLEDライトへの交換時には十分気をつけることも大切です。

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(くるまのニュース くるまのニュース編集部)

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