■新型「プリウス」のデザインはどう評価される!?
アメリカのLAショーで先行デビューした「プリウス」のマイナーチェンジモデルが日本でも発表となりました。最も大きな変更点は写真を見てもわかるエクステリアです。御存知の通り、現行「プリウス」は世界的な規模でエクステリアデザインが不評でした。私(国沢光宏)ですら、現行(前期型)モデルを見た瞬間に「これはダメでしょうね!」と思ったほど。なかでもヘッドライトまわりのデザインが最悪でした。
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どうやったらここまでアグリーなデザインになるのかと驚くレベルです。同じボディでフロントとリアのデザインだけが違う「プリウスPHV」が素晴らしくカッコ良いのと好対照でした。もちろんカッコ悪いクルマなど売れるワケありません。
現行「プリウス」と同じハイブリッドシステムを使うSUVの「C-HR」にお客を奪われ、直近では1万2000台という販売目標の半分にも届いていなかったほどです。
そこで今回はフロントデザインと同じくらい評判が悪かったリアデザインも大幅に手直ししてきました。事前のウワサだと「プリウスPHVと同じようなデザインになるらしい」といわれていたため、大いに期待しましたが果たしていかに? なぜ大幅なテコ入れをしたのかトヨタに確認すると、「従来のプリウスオーナーからも『デザインには抵抗がある』という声が聞こえていました。そこで今回のマイナーチェンジでは、デザインを変えなければと、歴代プリウスでも初となる大幅なデザイン変更を実施しました」とのことです。
結論から書けば、現行プリウスは最初からこのレベルなら全く問題無かったと思います。しかしダメなデザインといわれた前期型イメージも少し残してしまっています。
新型「プリウス」のデザインはユーザーからどう評価されるのでしょうか? 個人的には「プリウス」をベースに変更するので無く、「プリウスPHV」をベースにしたらよかったと考えます。また、キャビンスペース(特にリアシート)の狭さに代表される基本スペックは変えようが無いため、来年投入予定の新型カローラのハイブリッド車などが出てくると、正直、厳しくなっていくと思います。
ちなみにトヨタもこのあたりは認識しているらしく、販売目標を1万2000台から6600台に落としてきました。現行プリウスは、マイナーチェンジじゃ対応出来ないほどの課題を抱えてしまっており、企画段階からいろんな意味で失敗したのかもしれません。今では燃費が良いだけのクルマじゃ魅力も無く厳しいと思います。次期型となる5代目「プリウス」は大きく攻めないとジリ貧になってしまう可能性もあるかもしれません。
■新型「プリウス」、注目のデザイン変更以外は何が変わった?
エクステリア以外の変更も紹介しておくと、新型「クラウン」と新型「カローラスポーツ」で導入された“コネクティッド”は全ての車種に展開していくということで、今回のマイナーチェンジモデルの新型「プリウス」にも採用(プリウスPHVは最初からコネクティッド機能を持っているため、いつの間にかコネクテッド車になってます)。クルマと対話ができるこのコネクティッド機能は、新車時から3年間のコネクティッド利用料が無料です。
自動ブレーキ系では「夜間の歩行者を検知出来る」という最新タイプの採用は見送られました。ここは非常に残念なところ。システム全体を変更しなければならず、開発コストの問題で諦めたんだと思います。また駐車場からバックする際、後方や左右に障害物あった時に警告出す『リアクロストラフィックアラート』はオプション設定ながら選べるようになりました。
ハード面では全グレードにリチウムイオン電池を採用してきました。といってもトヨタの場合、ニッケル水素電池とリチウムイオン電池の性能を全く同じにしています。リチウムイオン電池になったから性能アップするというようなことはないです。また、寒さ対策のためか、4WD仕様はニッケル水素電池のまま。JC08モード燃費も変わらずです。
価格(消費税込)は『A』グレードで284万2560円。前期型の同グレードが277万7563円だったので約6万5千円ほどの値上げとなっています。大きな装備差はコネクティッドの部分。ザックリいうと車載通信装備と通信代金ということになります。
また、プリウスPHVに採用していた先進的な縦長の11.5インチのナビは35万5320円のオプション。新型「プリウス」を検討するなら、間もなく登場する新型カローラセダンも候補に挙げることもオススメします。
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