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業界ニュース 2018.9.24

災害にも!! アウトドアにも!! ホンダ携帯型蓄電機はどこまで「使える」のか?

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 ホンダといえばいまや自動車のみならず航空機の製造までするメーカーだが、実は農機具や発電機などにも強いメーカーだ。

 そんなホンダが手掛けたのが充電型バッテリーの「リベイドE500」。かわいらしいポップな姿はまるでN-BOX スラッシュのようだが、実際にこれ使えるのか?

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 元々はアウトドアなどを想定していた製品にも思えるが、昨今の自然災害を考えると実際に災害時にも使えるか実験をしたくなった。

 自動車ライター永田恵一氏が実際に使ってみて、果たしてE500はどこまで使えるのかに迫ります。

文/写真:永田恵一

■日ごろからできる災害への備えとしてE500はどうだ

 2018年は9月に入ってからだけでも9月4日に関西地方を襲った台風21号、9月6日に発生した北海道胆振東部地震と大きな災害が相次いでいる。

 災害大国とも呼ばれる日本はいつ、誰の身に災害が起きてもおかしくない状況となっている。

 また2つの災害で共通しているのは規模が大きかったり、長期的だったりと停電が起きていることで、災害への備えの1つとしてバッテリーの類の必要性も再認識されている。

 そんななか注目すべき製品があった。クルマやバイクだけでなく、航空機や発電機も含め"人の生活に役立つもの"を作るホンダが販売する「リベイドE500」だ。

 E500は充電して電気を貯めて、外でも電気を使える、蓄電機だ。いかにも災害時に役立ちそうなものがあり、実際に使ってその実用性を試してみた。

■実際のところE500のスペックは?

 リベイドE500で何ができるのかというと充電、蓄電、放電だ。

 100Vコンセントのみならず、アクセサリーソケット充電器を使えばクルマのアクセサリーソケットからも充電ができる。

 電源がないところでも電気が使えるのが最大の強みだ。リベイドE500のスペックは以下のとおり。

・サイズ:全長266×全幅182×全高248mm(持ち運び用ハンドルを含む)


・重量:5.3kg


・バッテリーの容量:500W(500W分の電気なら約35分、300W分の電気なら約1時間使える)


・電気の取り出し口:100Vコンセント×2、USB出力端子×2


・価格:7万9920円(アクセサリーソケット充電器付属モデルは8万6400円、それぞれ消費税込み)

 その他の特徴としてはホンダ独自の”正弦波インバーター”の搭載。簡単に言えば家庭用コンセントと同等の質の高い電気が安定供給される。

 電気の質の影響を受けやすいパソコンやスマートフォンといった精密機器の使用にも安全で安心なのだ。

 またリベイドE500を2つ接続したり、ホンダの発電機とつなぐといった並列運転も可能で、並列運転の場合はより多くの電気を使える。

 並列運転で使える電気の量はリベイドE500を2つつなぐと1000W、カセットコンロなどに使うカセットボンベで動く発電機”エネポ”とつないだ場合は1400Wまで増やせる。

 もちろん全国で充電可能だ(東日本の50Hz、西日本の60Hzの周波数も切り替え可能)。スペックを見る限りなかなか使えそうだ!!

【使い方】


1. 100Vコンセントかクルマのアクセサリーソケットから充電する(バッテリー残量ゼロから満充電までに掛かる時間はどちらも約6時間)

※クルマで充電する場合には誤って形が同じシガーソケットを使わないよう注意が必要

2. メインスイッチをオンにし、”AC OUT”のボタンを押せば準備完了。コンセントやUSBをつなげば、電気が使える。

 また100Vコンセント、クルマのアクセサリーソケットともに充電しながらリベイドE500から電気を使うというのも可能だ。

 使い方に関しては複雑なスイッチ類もなく、説明書を読めば簡単に理解できる構成なのも好印象。

■災害時も想定してみて使ってみた

 さっそく実際に使ってみた。災害時の設定も大事だが、普段から屋外などでデスクワークもある私にとってはパソコンなどとの相性も気になるところ。

 5パターンのシチュエーションで使ってみた。なお各実験とも1時間程度の使用を行ったが、電池残量に関しては消耗が見られなかった。

1. 電源のない出先や屋外でのデスクワークを想定

 E500のコンセントからノートパソコンとカメラのバッテリーの充電器、USBからインターネット接続用も兼ねたスマートフォン、タブレットを接続。

 結果は電気の使用状態を表示する出力インジゲーターが1つで点滅(50W未満使用)と、朝飯前といったところ。

 天気のいい静かな屋外で気持ちよくデスクワークするという使い方をすると、仕事がはかどりそうだ。

2.停電時を想定

 E500のコンセントからLED電球の電気スタンド、電源タップをつなぎ、電源タップからはラジオ、タブレットとフューチャーフォンの充電器を接続。USBからスマートフォンを充電

 結果はこちらも出力インジゲーターは1つ点滅と余裕しゃくしゃく。

 避難所で「ラジオで情報を共有しながら、電源タップを複数使ってみんなのスマートフォンを一気に充電する」といった使い方にも対応してくれるだろう。

 こういう使い方をしてみると、最大何台のスマートフォンを充電できるかも興味深い。

3. テレビを見る

 32インチの液晶テレビだけをコンセントにつなぐと、出力インジゲーターは1つ点灯(50~100W消費)になったものの、まだまだ余裕。

 避難所でテレビを見るケースは少ないかもしれないが、テレビで情報収集をしながらスマートフォンの充電をするなんて使い方もできる。

4. ご飯を炊く





 次は救援物資が届くまでにご飯を炊けるかの実験。炊飯器(2人暮らしまでを想定した3合サイズ、消費電力は440W)でお茶碗に軽く2杯分の四分の三合を炊いてみた。

 結果はときおり出力インジゲーターが3つ点灯(300から450W消費)しながら、時間は約40分、味も変わらずといつも通りにご飯が炊けた。

 なおバッテリー残量は炊けた後30分保温しても最大の4目盛り残っており、長く保温しなければ1充電で2回ご飯が炊けそうだ。使えるぞ!!

5.ドライヤー

 ドライヤーは消費電力が1200WとE500の使用限界を超えているが、試してみた。まずCOOL(常温の風)は熱が出ないためか出力インジゲーターが2目盛り(100から300W消費)で、問題なく使えた。

 続いて「禁断の」SET(熱い普通の風量)にすると、さすがに電気が足りず即停止してしまった。

 ただ過負荷の場合はヒューズ機能が働き停止し、危険な状態にならないことは確認できた。しばらくすると機能は復帰する。

 E500一台で使える消費電力の上限は、500Wのスペック通りテストした小さめの炊飯器、小さめの電気ポット(1リッターサイズで430W)くらいだろう。

■まとめ

 もしもの停電やアウトドアなどで電気が使えるというのは当たり前ながら大変便利で、リベイドE500が家に1つあると大変有難いのは間違いない。

 試した以外では夜のアウトドアでLED投光器の電源に使う、車中泊の旅に使うならアクセサリーソケットから走行中に充電。

 夜はパソコン、スマートフォン、タブレットの充電と寝苦しい夜を扇風機(消費電力18W)でしのぐ、といった使い方も浮かぶ。

 便利なE500だが課題は少なからずある。

 今後は低価格化とともに、現状のディーラーでの販売以外にも一般の店舗や通販サイトで買えるようにするなど、購入へのハードルを下げることも必要だ。

 またバッテリーの進化は著しいものがあるので、より小型化&大容量化は望みたいところ。

 基本スペックが向上した時には、文字どおり「一家に一台の必需品」の存在になるのも夢ではないのではないだろうか。

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(ベストカーWeb ベストカーWeb編集部シオカワ)

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