三菱は2017年5月25日、ウクライナ警察への供給が決定していた「アウトランダーPHEV」635台を、同国における現地輸入販売会社であるエムエムシー ウクライナ社を通じ納入した。キエフで開かれた納車式では、首相をはじめ多数の政府関係者らが出席した。
今回の供給は、複数の日本企業と同国政府が締結した排出権購入契約に基づくもの。同国は京都議定書の下でのグリーン投資スキームを活用したCO2・温室効果ガスの排出量削減方針の一環として、警察車両でアウトランダーPHEVを使用する。
ちなみにグリーン投資スキームというのは、京都議定書第17条に基づく排出権取引のひとつ。削減目標を持つ先進国に割り当てられる排出枠の移転に伴う資金を、温室効果ガスの排出削減その他環境対策を目的に使用するという条件の下で行なう、国際的な排出権取引のことだ。
三菱がこのグリーン投資スキームの下で車両供給を行なうのは、エストニア政府向け「i-MiEV」507台(2011年10月納車開始)に次ぎ2度目となる。
ーー益子修社長CEOは納車式で、「アウトランダーPHEVを高く評価頂き、警察車両として選んで頂いたことを感謝いたします。アウトランダーPHEVは環境に優しいだけでなく、車両運動統合制御システムS-AWCなどの最新技術を搭載しており、警察車両にふさわしい高い機能を併せ持っています」と挨拶した。
アウトランダーPHEVは欧州において、2013年の販売開始以降、累計80,768台(2016年末)を販売。2016年まで4年連続で、プラグインハイブリッド車販売台数トップとなっている。
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