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かなりイケてたのに短命で残念! ちょっと前のクロスオーバーSUV3選

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かなりイケてたのに短命で残念! ちょっと前のクロスオーバーSUV3選

■ちょっと前のイケてるクロスオーバーを振り返る

 近年、世界の自動車市場でブームとなっているSUVですが、今や新型車の多くをSUVが占めるなど、まだまだ人気が衰える気配はありません。

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 SUVといってもさまざまな種類があり、なかでも各メーカーの主力となっているのがクロスオーバーです。

 クロスオーバーはオンロード性能を重視したSUVで、多くのモデルはミニバンやコンパクトカーなどと共通のプラットフォームをベースに開発されています。

 日本で本格的なクロスオーバーが確立されたのは1990年代で、トヨタ初代「RAV4」やホンダ初代「CR-V」の登場をきっかけに一気に普及しました。

 そこで、これまで販売されたクロスオーバーのなかから少し前にラインナップされていたイケてるモデルを、3車種ピックアップして紹介します。

●三菱「eKアクティブ」

 現在、三菱の軽自動車ラインナップで人気のクロスオーバーといえば「eKクロス」と「eKクロス スペース」が挙げられますが、このトールワゴン/ハイトワゴンのeKシリーズは2001年に誕生した「eKワゴン」から始まりました。

 その後、「Kスポーツ」「eKクラッシィ」とバリエーションが拡大され、2004年にeKシリーズ第4弾となるSUVテイストの「eKアクティブ」が登場。

 eKアクティブはeKワゴンのボディをベースにしたクロスオーバーで、車名のとおりアクティブな印象の外観デザインに仕立てられています。

 フロントグリルはセンターに「山型」のデザインを採用した、いわゆる「ブーレイ顔」テイストが残されており、専用の前後大型カラーバンパー、スキッドプレート風前後ガーニッシュ、ドアガーニッシュ、サイドシルガーニッシュを採用して、SUVの力強さと機能性を強調していました。

 また、ビルトインタイプの専用ルーフレールが装備され、最低地上高をeKワゴンから10mm上げて165mmに設定して14インチの大径タイヤを装着。ボディと足まわりも専用セッティングとなっています。

 内装のデザインはeKシリーズ共通の意匠となっていますが、シートの素材やステッチは専用とされ、座面の高さが45mmアップしたことで高い視点から見下ろすドライビングスタイルとするなど、SUVらしさを演出していました。

 エンジンは最高出力64馬力の660cc直列3気筒ターボと、50馬力の自然吸気を設定。トランスミッションは4速ATのみで、駆動方式は2WDと4WDが全グレードで選択できました。

 eKアクティブは軽クロスオーバーの先駆け的な存在でしたが、2006年にeKワゴンのフルモデルチェンジと共に生産を終了。コンセプトはeKクロスに受け継がれましたが、短命なモデルでした。

●ホンダ「クロスロード」

 ホンダは2007年に、スポーティなミニバンである2代目「ストリーム」のプラットフォームをベースにした3列シート7人乗りのSUV、「クロスロード」を発売しました。

 1990年代初頭に起こったRVブームの頃、ホンダはランドローバー「ディスカバリー」のOEM車にクロスロードの名が付けて販売していたので、実質的には2代目にあたります。

 ボディサイズは全長4285mm×全幅1755mm×全高1670mmと、比較的ショートなボディながら優れたパッケージングにより、3列シートの設置を可能としていました。

 外観デザインは直線基調のステーションワゴンタイプで、ボクシーなフォルムはクロカン車をイメージさせました。また、このフォルムの恩恵で四隅の見切りが良く、ショートボディも相まって日常での使い勝手も良好でした。

 搭載されたエンジンは最高出力140馬力の1.8リッター直列4気筒i-VTECと150馬力の2リッター直列4気筒を設定。駆動方式は2WDと4WDが設定されました。

 クロスロードはコンパクトボディの3列シートSUVという意欲作でしたが、当時は評価されず販売は低迷。そのため発売から4年を待たず、2010年に販売を終了しました。

 ところが、近年のSUV人気の高まりからスタイリングやパッケージングが再評価されて、中古SUVのなかでも密かな人気車種となっています。

●スバル「エクシーガ クロスオーバー7」

 スバルは2015年に、「都市型SUV×多人数車」というコンセプトのクロスオーバー「エクシーガ クロスオーバー7」を発売しました。

 クロスオーバー7の前身は2008年に登場した3列シート7人乗りのミニバン「エクシーガ」ですが、フルモデルチェンジではなく、エクシーガをベースにSUVテイストの外観に仕立てたかたちで、エクシーガ クロスオーバー7は開発されました。

 同社の「フォレスター」よりも都会的なモデルながら、専用サスペンションの採用により、最低地上高は170mmを確保。

 発売当初は2.5リッター水平対向4気筒エンジンを搭載する1グレードで、価格は275万4000円(消費税5%込)からと、車格からすると比較的安価に設定されていました。

 しかし、3列シートSUVのマーケットはいまほど成熟していなかったからか、2017年をもって生産を終了。エクシーガ クロスオーバー7を最後に、スバルの国内モデルから3列シート車は消滅しました。

 現在のSUV人気からすると、前出のクロスロードとエクシーガ クロスオーバー7は、出るタイミングが早すぎたモデルといえるでしょう。

※ ※ ※

 前述のとおり新型車の多くはSUVで、コンパクトカーや軽自動車もSUVテイストのモデルをラインナップするのが常識となっています。

 SUVは世界的に人気ですから、このブームは一過性のものではなく、このまま定番車種へ移行すると考えられます。

 しかし、市場ではもはやSUVは飽和状態といった印象で、ユーザーも選択肢の多さから戸惑いを感じてしまうのではないでしょうか。

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みんなのコメント

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  • 今見てもクロスロードは良いデザイン。サイズ感もいいし勿体ないな。
  • クロスロードは今、ハイブリッドやe-powerみたいな低燃費バージョンで出せばライズとかといい勝負すると思う。
    さすがに今の高いガソリン時代にリッター10の車はツライと思う
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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