この記事をまとめると
■2024年5月末にロードスター軽井沢ミーティング2024が開催された
マツダばかりの2日間! 「MAZDA FAN FESTA 2024 IN TOHOKU」は老若男女がモータースポーツを楽しめるコンテンツ満載だった
■応募総数は3000台以上で1100台が会場を訪れた
■関係者から「35周年記念車などが企画されている」と発表された
今年も全国から1000台以上のロードスターが集結!
暑いのか寒いのかわからない、なんともいえないここ数年の5~6月。この時期になると、とあるイベントの存在が頭をよぎる。
それが、長野県の軽井沢で行われる「ロードスター軽井沢ミーティング」だ。なんとなく存在だけは知っていた2年前に初めて行ったこのイベントのインパクトはじつに凄まじい。
それもそのはず。全国屈指の避暑地であるここ軽井沢に日本中から、マツダ、いや日本が世界に誇る名車である「ロードスター」が1日に1000台以上集まるのだから。それに、このイベントの前日には「コマ地図ラリー」と「コマ地図ドライブ」さらには「前夜祭」と、そのほかのイベントも目白押し。
おそらく1000台どころのボリュームではないだろう。「ラリーに参加して、前夜祭に参加して、イベントにも来る」なんて人も当然のようにゴロゴロいる。イベントの参加者に聞いたところ、この「前夜祭」もかなり盛り上がるらしい(ちょっと気になるぞ!?)。
と、いった様子なので、とにかくこのイベントの光景は、冗談抜きでハンパではない。初めて訪れたときは「マジか……」と若干引いたほど。
余談だが、WEB CARTOP編集部が属する弊社でも、姉妹誌のGT-Rマガジンが主催する「R’sミーティング」という、世界イチGT-Rが集まるともいわれているイベントを開催しており、こちらにはGT-Rが2000台ほど集まると言われている。ただ、このロードスターミーティングに関しては、R’sミーティングのように富士スピードウェイという広大な敷地ではなく、軽井沢の駐車場という一箇所に集中的に集まるので、迫力はこちらの方が上に感じるほどの、ビッグスケールだ。
前置きが長くなった。では、少し前のことになるが、5月25~26日に開催された「ロードスター軽井沢ミーティング2024」に、またまた筆者が出向くことになったので、会場リポートや気になるオーナーたちの生の声を、2回に渡ってお届けしよう。
では最初に、把握している情報を整理すると、今年の駐車券応募はなんと3084台もあったという。会場のキャパシティは1100台なので、おおよそ倍率は3倍だ。単一車種のイベントでこれはやっぱり尋常ではない。ボクが愛車としてロードスターをもっていたら、「応募したい」という気持ちはたしかに湧く。社内カレンダーにも「井上/休み!」と書くはずだ。
参加人数は2617名だったそうだ。2シーターなので、どう頑張ってもふたりしか乗れないので、この数字はまぁ妥当といえば妥当だが、軽井沢にロードスターファンが2600人も来ると思うと、やっぱり異様な光景かもしれない。今回で34回目の開催だったそうで、うち初参加だった人は約41%とのこと。おおよそ半分が、新たな世界へ足を踏み入れてしまったというわけだ。
で、「日本中から~……」と先ほど述べたが、これも冗談抜きで本当の話。聞いたところによると、今回は北は北海道、南は沖縄から駆け付けているファンがいたそうだ。この気合いの入りっぷりには思わず敬礼したくなる。
とにかく盛り上がりが半端じゃない!
ロードスターといえば、4世代に渡って販売されていることでもお馴染みだ。パっと会場を見た感じ、ND型(現行モデル)が多く感じたがこれはどうだろうか? 確認してみると、今回は以下のような台数が集まったようだ。 NA(初代):262台 NB(2代目):100台 NC(3代目):93台 ND(4代目・RF含む): 634台 やはり予想どおりというか、見たまんま現行モデルが多いという結果に。それにしても、初代(NA)が現行(ND)の次という点は凄まじい。もう35年ほど前のクルマだというのにこの人気ぶりである。
ちなみに、筆者のせま~いクルマの交友関係のなかでも、ロードスターオーナーは非常に多い。ひと昔前より値上がりはしたが、それでも手を出しやすい価格帯の車両も多く、純正・社外パーツもかなり多いので、クルマ趣味を始める最初の1台にももってこいだ。「俺も最初のクルマはロードスターだったなぁ」みたいな人も周囲には多い。もちろん、買ってからずっと乗ってる人もいるほか、買い直した人や、ロードスターを複数台持つ猛者も……!
さらによくよく考えてみたら筆者は昨年、人生初の公式レースである「メディア対抗ロードスター4時間耐久レース」に出ていることも思い出した。こう考えると、愛車を除けば1番身近にあるクルマな気さえしてくる。
話を戻そう。
最後に参加者の年齢層をご紹介。これがまた面白い。とても層が広く、70代以上を除いては満遍なく参加しているのが見て取れる。それにしても、30代から下を一気にまとめれば、もっとも多い50代の次に多い一大勢力になるではないか。「若者のクルマ離れ」と使い古された常套句はここでは通用しないようだ。
13~20代:300名(12%) 30代:220名(10%) 40代:362名(14%) 50代:955名(38%) 60代:479名(19%) 70代~:69名(3%) ※0~12歳:90名
「なぜここまで詳細な情報がわかるのか?」と、不思議に思った人のために少し説明すると、このイベントでは運営の人たちがチケットなどを配布して、徹底的に入場者を管理しているので、こういったデータが取得できるんだとか。チケットはその日に販売しないので、途中参加は原則できない。入口にもスタッフがいる徹底ぶりだ。公式HPを見ると、かなり細かくルールが記載されているので、気になる人はチェックしてほしい。
運営に関しては、ボランティアの方が120名ほどいるとのことだが、みんなイベントには参加費を払って参加しているので、特別扱いなどはないという。もっというと、実行委員の人たちもチケット代などの参加費を払っているほか、毎年訪れるマツダの社員(関係者)までもが参加費を支払っているほど。
とにかく、みんな平等なのがこのイベントの特徴でもある。こういったルール作りこそ、イベントが長続きする秘訣なようにも思える。素晴らしいではないか。
イベント会場では、ここでしか買えない限定グッズや中古パーツなどもショップが出展し、販売しているほか、参加者が自作のグッズや余ったパーツを自身の愛車の前で売るフリーマーケットも各所で行われており、賑わいを見せていた。なかには「これ自作かよ!?」みたいなハイクオリティなグッズを出している参加者も。なお、今回出展したメーカー(ショップ)は22社だったそうだ。
ちなみにこれだけの規模かつ、前述のとおり初参加の方がおおよそ半分弱という割合だったので、今回は人数限定で会場をスタッフが案内するという「スターツアーズ」なるモノも開催されていて、こちらも速攻で定員になるほど大盛況だったようだ。まだ訪れたのが2回目かつ、ロードスターオーナーでもないが、「俺を案内してくれ~!」と縋りたかったのは内緒だ。
会場では、NAロードスターのデザインなどを手掛けた伝説のカーデザイナーである俣野さんや、ロードスターや787B、RX-7などの設計や主査を務めた、ファンにはお馴染みのレジェンドである貴島さん、50年マツダで仕事したうちの22年間はロードスターに携わってたという、現在のNDロードスターの主査を務めた山本さんなど、豪華ゲストも訪れファンたちと親睦を深めた。
クルマの台数も半端ではないが、来場者も半端ないのだ。ただのオフ会とはわけが違う。まだ2回しか訪れていないが、年々パワーアップしているようにさえ感じる。
このイベントでは、いち早くロードスターの未公開情報が公開されることも、ファンの楽しみでもある。実際過去には、なんとこの場で特別仕様車の990Sが発表されたほど。今回は、「来年でロードスター誕生35周年なので、その記念モデルを販売する計画があります」というサプライズ発表があった。噂の2リッターモデルなどについての言及はなかったが、まだまだロードスターの灯火が消えることはなさそうだ。
次回は会場で見つけた、こだわりが半端じゃない濃すぎるオーナーたちの生の声に迫るのでお楽しみに!
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みんなのコメント
残念ながら間違いで、特別なメリットがあります。
なので、それを目当てにボランティア枠に応募して
採用されるための競争もあります。