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新型マセラティ・グレカーレ登場!

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新型マセラティ・グレカーレ登場!

新しいマセラティのSUVは、見ても乗っても凄そうだ!

レヴァンテよりひとまわりコンパクト

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3月22日、マセラティは新型SUV「グレカーレ」の詳細を発表した。グレカーレは現行の「レヴァンテ」より1クラス下のモデルだ。

ボディサイズは全長×全幅×全高=4846×1948×1670mm、ホイールベース2901mm。日本仕様のレヴァンテ(GTハイブリッド)が全長×全幅×全高=5020×1985×1680mm、ホイールベース3005mmだから、レヴァンテと比べ、ひとまわりコンパクト。

マセラティとおなじステランティスN.V.に属するアルファロメオのSUV、「ステルヴィオ」が全長×全幅×全高=4690×1905×1680mm、ホイールベース2820mmだから、新型グレカーレはステルヴィオより大きくレヴァンテより小さい。ちなみに、現行レクサス「RX」は全長×全幅×全高:4890×1895×1710mm、ホイールベース2790mmだから、コレに近い。

搭載するパワーユニットは、エントリーが2.0リッター直列4気筒ガソリンターボ・エンジンに小型モーターを組み合わせたハイブリッド仕様。とはいえ、マセラティらしく最高出力が300psに達する高性能ユニットだ。

高性能グレード「トロフェオ」には、スーパーモデル「MC20」が搭載するネットゥーノ・エンジンをベースにした3.0リッターV型6気筒ガソリンツインターボ・エンジンを搭載し、530psの最高出力を叩き出す。

結果、285km/hの最高速度を実現。0~100km/hの加速タイムも3.8秒という驚きの数字だ。

来年にはBEV(バッテリー式電気自動車)モデル「Folgore」も追加されるという。ブランド初の100%電気SUVだ。105kWhのバッテリーを搭載し、800Nmの大トルクを誇ることは明かされたものの、航続距離や馬力などは不明。エクステリアには内燃機関モデルとの識別用に専用バッヂなどが装着される。

足まわりには、エア・サスペンション・システムを設定(トロフェオに標準、GTはオプション)。65mmの範囲で車高を調整する。乗降時、自動で車高が下がる乗降用モードも搭載。

最新モデルにふさわしい内外装

エクステリアは、MC20を彷彿とさせるLEDヘッドライトや大きなフロントグリル、ボディサイドのエアインテーク、Cピラーの“トライデント”などがマセラティのSUVであることを主張する。

ドアハンドルは、レクサスの新型「NX」と同様に、ドアのアンラッチ機構をスイッチによる電気制御に置き換えたものを採用。室内のドアライニングにはドアハンドルがなく、かわりに開閉用のスイッチがある。

インテリアは、複数の液晶パネルが目を引く。フルデジタルのメーター横には、上下2枚のモニターが並ぶ。インフォテインメント用の上段が12.3インチで、エアコンなどの制御パネルとなる下段は8.8インチだ。日産「スカイライン」やホンダ「レジェンド」も採用する“2段構成”だ。

これにより、室内は物理的なスイッチが大幅に減り、すっきりとしている。インパネ上部にはマセラティ伝統のアナログクロックを設置。ステアリング・ホイールには、ドライブモードやエンジンのオン・オフスイッチなども付く。オプションで、各種情報を表示するヘッドアップディスプレイもある。

新型グレカーレは、“おもてなし”装備も多数用意する。乗り込むと専用のメロディが流れる「ウエルカムサウンド」システムや開口部の大きなガラスルーフ、イタリア「ソナス・ファベール」のプレミアム・サウンド・システムなど、だ。

運転支援装備は高度なACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール)や操舵支援システム、衝突被害軽減ブレーキなどを搭載する。

新型グレカーレは、どうやら2022年内の日本導入は難しいようだ。日本仕様の詳細はまだわからないものの、価格は、1000万円を切る可能性が高い(レヴァンテは1149万円~)。マセラティのエントリーモデルをも兼ねる最新SUV、競争力の高い1台になりそうだ。

文・稲垣邦康(GQ)

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