現代版ワーゲンバスのID.Buzzなど電動化を推し進めているVWだが、T-Roc Rなど激速SUVもラインナップ。そこで今回はT-Roc RとID.4を乗り比べて、VWの味を体感。パワートレーンが変わっても味は不変なのか!?
※本稿は2023年12月のものです
文/永田恵一、写真/VOLKSWAGEN、ベストカー編集部、撮影/平野学
初出:『ベストカー』2024年1月26日号
魅力が全く別なのよ……VWなら両方味わえる!! EVのID.4は圧倒的なトルク感! T-Roc Rは回す爽快感が抜群
■車重を感じさせない軽快感
VW ID.4。さすがEVという未来感
ID.4はEV専用となる、走行ユニットをリアにまとめたMEBアーキテクチャーを使うゴルフ級のミドルクロスオーバーで、標準モデルとなるLiteに試乗した。
まず感心したのはボディサイズのわりに広いリアシートとラゲッジスペースで、この点もEVの強みが生かされている。乗ってみると動力性能はEVらしいトルクの太さは感じるものの、絶対的な加速感はそこそこといったところ。
ハンドリングは車重が2トン近いとは思えないほど軽快で、乗り心地も文句ないが、EVとしては飛びぬけた部分はないというのが率直な印象だった。しかし、大メーカーのVWのEVとして考えると、当たり障りないというのも大事なことなのだろう。
●VW ID.4主要諸元
・ボディサイズ:全長4585×全幅1850×全高1640mm
・バッテリー容量:52kWh
・航続可能距離:435km(WLTCモード)
・最高出力:170ps/3851-15311rpm
・最大トルク:31.6kgm/0-3851rpm
・グレード:Lite
・価格:514万2000円
■内燃機関らしい爽快感
VW T-Roc。ライントレース性がお見事
T-Rocはゴルフベースのファッショナブルなクロスオーバーで、RはパワートレーンなどゴルフR同様のものを搭載するスポーツモデルだ。こちらは純エンジン車のスポーツモデルなのもあり、エンジンの気持ちよさが印象的だった。
具体的にはスポーツ志向の2Lターボとしては標準的チューニングながら、ワインディングの登りでも高めのギアで走れるほどの中低速トルクを備えながら、レッドゾーンまで回すのも楽しく、内燃機関らしい爽快感を味わえた。
●VW T-Roc主要諸元
・全長×全高×全幅:4245×1825×1570mm
・ホイールベース:2590mm
・車両重量:1540kg
・エンジン:直4DOHC+ターボ
・排気量:1984cc
・タイヤサイズ:235/40R19
・最高出力:300ps/5300-6500rpm
・最大トルク:40.8kgm/2000-5200rpm
・価格:664万4000円
■で、この2台は結局どうなの?
結論としてはEVもスポーツモデルもVWらしい親しみやすさは共通となるのだが、今買うならEVの進化を待って、純エンジン車を楽しんでおくのがベターなのだろう。
■専用装備だらけ! ゴルフR20周年記念車が買いだぜ
標準のゴルフRに対し加わるアイテムは+13馬力の333馬力となる専用チューンとなるエンジン、アクラポビッチのマフラー、スペシャルとドリフトという走行モード、専用リアスポなど想像以上に多く、意外にも台数限定車ではない。
価格は標準車の約116万円高となる792万8000円と安くはないが、最後のエンジン車として買うならこちらを選びたい。
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