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三菱のSUVがダイナミックに生まれ変わった! 新型アウトランダー登場

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三菱のSUVがダイナミックに生まれ変わった! 新型アウトランダー登場

2月17日、三菱自動車(以下、三菱)は、ミドルクラスSUVの「アウトランダー」の新型を発表した。

デザインコンセプトは「BOLD STRIDE(ボールドストライド)」

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アウトランダーは、三菱自動車初のクロスオーバーSUVとして2002年に登場したグローバルモデルだ(初代の日本名は『エアトレック』)。新型は、初代からかぞえ第4世代になる。これまで累計約260万台を販売したという。

新型アウトランダーは、新開発のプラットフォームを採用。内外装も全面刷新された。

外装は、力強く存在感のあるスタイリングを目指したという。デザインコンセプトは「BOLD STRIDE(ボールドストライド)」。報道資料は「ドライバーが自信をもって新しい一歩を踏み出せる力強さや頼もしさを全身で表現しています」とする。

フロントまわりは、三菱の最新モデルに共通する「ダイナミックシールド」なるデザインで、SUVの力強さを表現したそうだ。薄型のデイタイムランニングランプとターンランプを上部に配置することで、対向車や歩行者からの視認性が向上したという。バンパーサイドに配置されたヘッドライトは、より路面を明るく照らすとともにワイドボディを強調する。

リアまわりのデザインは、スペアタイアを背負ったかつての「パジェロ」からインスピレーションを受けたという。ボディカラーは、三菱独自の「ダイアモンドシリーズ」なる高輝度塗装による3色が売りで、従来からのレッドダイアモンド、ホワイトダイアモンドに続き、あらたにブラックダイアモンドが追加された。これらにベーシックな6色をくわえた全9色のオプションがある。

上質になったインテリア

内装は、水平基調のインパネを採用。上部には触感の良い柔らかい素材(ソフトパッド)を使い、かつステッチを入れた。ドアパネルやセンターコンソールサイドにもソフトパッドを使い、上質で居心地の良い空間を目指したという。

インパネ上部の9インチのセンターディスプレイはスマートフォンとの連携機能を有する。メーターは、三菱初のフルカラー液晶(12.3インチ)の「フルデジタルドライバーディスプレイ」が選べるようになった。下位グレードは、アナログメーターに7インチのフルカラーインフォメーションディスプレイを組み合わせる。

3列あるシートは、運転席と助手席が2層ウレタン構造で、掛け心地の良さを高めたという。3人がけの2列目シートは、スライド&リクラニング機構付きで、バックレストは40:20:40の分割可倒式。グレードによっては前席と2列目シートにヒーター機構が備わる。シート表皮は、エントリーグレードがファブリックで、上級グレードはスウェード調人工皮革×ファブリックのコンビ。オプションで本革も選べる。

フロアコンソールトレイ、フロアコンソールサイドポケット、運転席シートバックポケット、クオータートリムポケットにスマートフォンの収納スペースを用意したという。さらにフロアコンソールトレイには、スマートフォンを置くだけで充電できるワイヤレス充電機能(15W)が搭載された。

オーディオは、10スピーカーで構成するBOSEプレミアムサウンドシステムも選べる。

価格は約273万円から

新開発のプラットフォームによって、衝突安全性を大幅に高め、かつ高次元の操縦安定性を実現したとうたう。従来車よりボディの曲げ、及びねじり剛性が大幅に向上した、と主張されている。

搭載するエンジンは新開発の2.5リッター直列4気筒ガソリン。詳細なスペックは明かされていないものの、従来車に対して最高出力で約8.9%、燃料消費率(WLTCモード)で約2.6%向上したという。組みわされるトランスミッションはCVT。

駆動方式はFWD(前輪駆動)と4WDの2種類。4WDは、前後トルク配分をおこなうセンターカップリングのデバイスに、電動モーターによる油圧クラッチを取り入れた電子制御式4WDを採用した。とくに凍結路面での坂道発進といったシビアなコンディションで、より威力を発揮するという。

4WDモデルには車両運動統合制御システム「S-AWC」も搭載する。ハンドル角、ヨーレイト、駆動トルク、ブレーキ圧、車輪速などをセンサーで検知し、ドライバーの操作と車両の状態を常に正確に把握し、旋回時に、前後左右輪の駆動力/制動力差を最適化し、タイヤのグリップ能力を最大限に引き出すという。

走行モードは、2WDが5モード、4WDが6モードから選べる。いずれの駆動方式でも、燃費性能を高める「ECO」、標準の「NORMAL」、舗装路でのスポーティ走行用の「TARMAC」、未舗装路で高いトラクション性能と安定性を発揮する「GRAVEL」、雪道などの滑りやすい路面に適した「SNOW」が選べる。4WDには、ぬかるんだ道や深雪などで走破性を高める「MUD」もくわわる。

安全装備も拡充された。新たに高速道路同一車線運転支援技術「MI-PILOT(マイ・パイロット)」を搭載。ACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール)とLKA(レーン・キープ・アシスト)を統合した制御で、アクセルおよびハンドル操作を支援する。

エアバッグは、新たにフロントセンターエアバッグを採用した。側面衝突時に運転席と助手席の間で展開し、乗員同士の衝突を防止するという。2列目シートのサイドエアバッグは全車標準化され、計11個のエアバッグを装備した。

新型アウトランダーは、4月からアメリカ、カナダ、プエルトリコで販売が始まる。価格は2万5795ドルから(約273万円・アメリカ)。日本市場への導入時期は不明。

文・稲垣邦康(GQ)

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みんなのコメント

5件
  • 本国の導入は念頭にないメーカーがほとんどですね。だから日本設計じゃなく肥大化していく。ファミリーフェイスっぽくて分かり易くいいと思います。日本導入なるといいですね。
  • 価格はどれくらい上がるだろうか
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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