この記事をまとめると
■ランボルギーニがデザインを担当したヴィラがドバイで販売されて完売した
人生「勝ち組」でも水面下の「苦労」はハンパない! 思ったよりラクじゃない「スーパーカー乗り」の悲哀5つ
■自動車メーカーによるブランドを活かしたビジネスは拡大している
■日本でもかつてセルシオの名前を冠したマンションが販売されたことがあった
スーパーカーで確立したブランド力を不動産にも展開!
伝説であり、象徴的なモデルネーム「カウンタック」を復活させたことが話題となっているランボルギーニ。言うまでもなくフェラーリと並ぶイタリアン・スーパースポーツ界のビッグネームだ。
そんなランボルギーニは、それ自体に圧倒的なブランド力がある。とくにスーパーカーと親和性が高く、ユーザー層も重なっている高級ヨットやクルーザーの世界では、ランボルギーニとコラボレーションした船舶が過去に何度も登場している。
クルーザーも大排気量エンジンを積むということもあって技術的なコラボレーションかと思いきや、そういうわけではなく、むしろ世界観においてランボルギーニというブランドを活用しているというか、ランボルギーニのセンスで仕上げた内外装というのがセールスポイントとなっていることが多い。それだけのブランド価値がランボルギーニにはある。
つまり超富裕層向けのプレミアムなビジネスにおいて、ランボルギーニ・ブランドは有効と考えられるのだ。そんなブランドビジネスの好例といえるモデルがドバイで展開されている。
それが、ランボルギーニとエマールの2社による不動産プロジェクト「ドバイヒルズ ビスタ」だ。この施設は、6ベッドルームを持つ40の建物が集まったヴィラ(別荘型の宿泊施設)で、ドバイ空港から20分と好立地にあるということもあるが、2026年の完成を前にすでに完売しているという。
ゴルフコースやテニスコートを敷地内に有した超豪華ヴィラ
ゲート付きでセキュリティの確保された敷地内には、18ホールのプライベートゴルフコース、テニスコート、バスケットボールコート、フィットネストレイル、ピクニックエリアなどが用意され、自然に親しむレジャーが存分に楽しめるという。
なにより魅力的なのは、ランボルギーニの世界観による家具やインテリアがオプションで選べるという点だろう。イメージフォトからもわかるように、それは単にランボルギーニの印をつけたということではなく、ランボルギーニのあるライフスタイルを想起させるものになっている。
こうした選定には、ランボルギーニのベンチマークデザインという指標がポイントになる。ドバイヒルズ ビスタはランボルギーニのデザイン、品質、オリジナリティといった基準を満たしたものになっているというわけだ。
思えば、2000年代にはトヨタの高級車「セルシオ」の名前を冠したマンションが、トヨタと清水建設のコラボレーションによって生み出されたこともあった。高級車の名前を住宅に使うことは大いに話題となり、またブランド力も絶大で即完売したという記憶がある。
いずれにしても、不動産ビジネスにおいてプレミアムな自動車ブランドが有効であることをランボルギーニが示したことで、他のブランドも続々と同じようなビジネスに参入する、もしくはディベロッパーから声がかかることになりそうだ。
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