2024年8月24日金曜日、F1第15戦オランダGPが首都アムステルダム近郊のザントフォールト・サーキットで開幕する。1カ月の夏休みを終えて、F1グランプリはここからシーズン後半戦を迎える。
レッドブルにもはやかつてのような圧倒的速さはない?
シーズン序盤は昨年の流れそのままにレッドブルのマックス・フェルスタッペンが順調に勝利を重ねてきたが、モナコGPあたりから少しずつ状況は変化し、ここにきてフェルスタッペンがまさかの4連敗を喫するなど、F1グランプリは混戦模様となってきている。
●【くるま問答】ガソリンの給油口は、なぜクルマによって右だったり左だったりするのか
シーズン前半戦の最後となった前戦ベルギーGPでは、フェルスタッペンは予選でトップタイムを出しながらパワーユニット交換によるペナルティで11番グリッドからのスタートとなり、決勝では4位まで挽回するのがやっと。レッドブルが極端な不振に陥っているわけではないが、もはやかつてのような圧倒的な速さは見られず、メルセデス、マクラーレン、フェラーリが急接近してきているのが目に見えてわかるようになってきた。
直近の4戦で3勝をあげているのはメルセデスであり、シーズン後半緒戦オランダGPの結果次第でシーズンは大きく変わることになりそうだ。
2024年F1ドライバーズランキング(第14戦終了時)
1位 1 M.フェルスタッペン(レッドブル) 277
2位 4 L.ノリス(マクラーレン)199
3位 16 C.ルクレール(フェラーリ)177
4位 81 O.ピアストリ(マクラーレン)167
5位 55 C.サインツ(フェラーリ)162
6位 44 L.ハミルトン(メルセデス)150
7位 11 S.ペレス(レッドブル)131
8位 63 G.ラッセル(メルセデス)116
──────────────
12位 22 角田裕毅(RB)22
2024年F1コンストラクターズランキング(第14戦終了時)
1位 レッドブル 408
2位 マクラーレン 366
3位 フェラーリ 345
4位 メルセデス 266
5位 アストンマーティン 73
6位 RB 34
予選結果とタイヤ戦略が勝敗を分ける重要なポイント
こうして迎えるシーズン後半の緒戦がオランダGPというのは、フェルスタッペンにとっては有利と言えるだろう。
オランダGPはしばらくF1開催が途絶えていたが、地元出身のフェルスタッペンの活躍により開催の気運が高まり、2021年に36年ぶりに復活。その2021年からフェルスタッペンが3連勝を飾っており、地元ファンの熱狂的な後押しもあって「フェルスタッペンのためのグランプリ」となっている感があるからだ。得意とするオランダGPでフェルスタッペンが再び息を吹き返す可能性は十分にある。
オランダGPが行われるザントフォールトサーキット(Circuit Zandvoort)は、1952年に初めてF1グランプリが開催された伝統のあるコースで、2021年のF1グランプリ復活の際に全面的に改修されているものの、やはりクラシカルな雰囲気が漂っている。
全長4259mと比較的短いコースに14のコーナーが配された曲がりくねったレイアウトが特徴的で、ターン3とターン14には傾斜の強いバンクも設けられる。
コース幅が狭くストレートが少ないため追い越しの機会は少なく、予選結果とタイヤ戦略が勝敗を分ける重要なポイントとなりそうだ。
タイヤにとっては、大きな負担がかかるバンクコーナーと熱による劣化が課題となるが、8月下旬のザントフォールトの平均気温は14℃から20℃と、比較的涼しい気候になることが多い。
もうひとつのポイントは風。サーキットは北海の海岸線に位置するビーチリゾート近くにあり、風が強く、飛来した砂により滑りやすい路面になる。
昨年は雨で波乱の展開となったもののフェルタッペンが完勝
*ポールスタートのフェルスタッペンを含め、多くの車両がスタートタイヤにソフト(レッド)をチョイス。不安定な天候の中、タイヤチョイスが明暗を分けた。
昨年2023年のオランダGPでは、スタート直後に雨が降り始め、インターミディエイトタイヤが使用された後、スリックタイヤが長く機能し、最終ステージでも再びインターミディエイトタイヤが必要になるなど、コンディションが大きく変化。
ポールポジションスタートのフェルスタッペンは最初のタイヤ交換で遅れたものの、雨の中でもハイペースで追い上げて2番手まで浮上すると、徐々に乾き始めた路面コンディションでソフトタイヤに履き替えて首位を奪い返すことに成功。
その後セーフティカーで差が詰まる局面はあったものの、圧倒的ペースでペレスとの差を広げて安全圏内を築き上げると、レース終盤に降り出した大雨による赤旗中断にも確実に対応し、再開された残り6周のレースでも危なげなくポジションを守り切ってそのままフィニッシュした。
母国オランダGP3連覇を危なげない走りで達成。どんな展開となっても負けない強さを発揮して、シーズン11勝目でチャンピオン争いでも独走体制を築き上げることになった。
【参考】2023年F1第14戦オランダGP決勝 結果
1位 1 M.フェルスタッペン(レッドブル・ホンダRBPT) 72周
2位 14 F.アロンソ(アストンマーティン・メルセデス)+3.744s
3位 10 P.ガスリー(アルピーヌ)+7.058s
4位11 S.ペレス(レッドブル・ホンダRBPT)+10.068s
5位 55 C.サインツ(フェラーリ)+12.541s
6位 44 L.ハミルトン(メルセデス)+13.209s
7位 4 L.ノリス(マクラーレン・メルセデス)+13.232s
8位 23 A.アルボン(ウイリアムズ・メルセデス)+15.155s
9位 34 O.ピアストリ(マクラーレン・メルセデス)+)+16.580s
10位 31 E.オコン(アルピーヌ) +18.346s
・・・・・・・・・・・・・
13位 40 L.ローソン(アルファタウリ・ホンダRBPT)+26.147s
15位 22 角田裕毅(アルファタウリ・ホンダRBPT)+29.893s
ファステストラップ 14 F.アロンソ(アストンマーティン・メルセデス)
ピレリの分析:理論上、最速の戦略は1ストップ
タイヤを供給するピレリは、オランダGP開幕を前に「ザントフォールトサーキットの曲がりくねったトラックには速くて狭いコーナー、大きな減速、厳しいアップダウンが続き、2つのコーナー (ターン3 とターン14)に設けられたバンクではタイヤに大きなストレスがかかります。このため供給するタイヤは最も硬い C1、C2、C3を供給します。理論上、安定したドライコンデョンでは最速の戦略は1ストップになると予想しています。気温が上がった場合は硬いコンパウンドが有利になりますが、涼しい天候ではソフトタイヤがレースタイヤに主力になるでしょう。昨年は利用可能な5種類のタイヤがすべて使用され、ピットストップは記録的な82回を数えましたが、それはコンディションが大きく変化し、またセーフティカーの導入、大雨での赤旗中断があったためでした」と分析している。
さて2024年はどんなレースとなるのか。第14戦オランダGPは8月23日12時30分(日本時間19時30分)から始まるフリー走行で開幕する。
2024年F1第15戦オランダGP タイムスケジュール
フリー走行1回目:8月23日12時30分~13時30分(日本時間19時30分~20時30分)
フリー走行2回目:8月23日16時~17時(日本時間23時~24時)
フリー走行3回目:8月24日11時30分~12時30分(日本時間18時30分~19時30分)
予選:8月24日15時~16時(日本時間22時~23時)
決勝(72周):8月25日15時~(日本時間22時~)
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