運営元:外車王SOKEN
著者 :高岡 ケン
ドイツでも看過できない1台、メルセデスベンツCLKクラス@ドイツ現地レポ
「若者のクルマ離れ」が世界中で懸念される昨今の世の中。
ドイツでも同じく、若者の自動車保有率、免許証の取得率が減少傾向にあるそうだ。
特に現代社会では公共交通機関の発展により、ドイツも日本と同様に電車やバスの路線が至るところに張り巡らされている。
実際に著書が生活をしている南ドイツに位置するシュツットガルトという街の人口は約60万人。ドイツでは6番目に大きな都市であり、決して大きな街とはいえないが、クルマがなくても特に困ることはない。
周りの若いドイツ人の友人に聞いてもクルマを保有している人は比較的少ない。一般的には、20代後半から30代前半にあたりでクルマの購入を考えている人が多いようだ。
そんなドイツ人の若者が選ぶ人気のドイツ車5選について発表していく。
第5位:BMW 116i
BMWはドイツを代表する自動車メーカーのひとつであり、世界のドライバーから高い人気を誇っている。
116iは、最高出力109馬力、最高速度195kmを発揮し、コンパクトカーながら高い走行性能を兼ね備えている。
新車価格は25,150EUR(約360万円~)となっており、若者にとって新車での購入は難しいため、2018年式のR15型が中古車市場で人気だ。
第4位:フォルクスワーゲン T-Roc
フォルクスワーゲンが2017年から販売しているコンパクトSUVモデル。
全長は4.26mあり、乗車定員最大5人と、広いラゲッジスペースにより十分な荷物を積むことができる。
特に可愛らしいルックスと豊富なカラーバリエーションで女性にも人気があり、発売以来順調な販売台数を記録している。
第3位:フォルクスワーゲン ポロ
フォルクスワーゲン ポロは、主力モデルであるゴルフと同様にフロントエンジン、前輪駆動という伝統的な構成のコンパクトカーである。
ボディサイズはゴルフよりも一回り小さく、エントリーモデルに最適といえるクルマだろう。
5代目となる6R型は2010年に日本、ヨーロッパそして世界カー・オブ・ザ・イヤーを受賞しており、世界的に世界的に高い評価を受けた。
第2位:オペル コルサ1.2セレクション
ドイツ中央西部に位置するリュッセルスハイムを拠点とする1862年設立の老舗ドイツメーカーであるオペル。
日本ではあまり聞き馴染みがないだろうが、それもそのはず。主にヨーロッパを中心に事業展開を行なっているからだ。
日本での販売は2006年に撤退後、2021年に再上陸を果たしたものの、公式ホームページでは車両価格やディーラー網などの告知はいまだに行われていないままだ。
コンパクトボディながら広々とした室内空間と高い燃費を実現しており、ドイツ国内では男女問わず絶大な人気を誇っている。
加えて新車価格は12,135EUR(約174万円~)という驚異的な安さを実現している。
第1位:フォルクスワーゲン ゴルフ1.0TSIトレンドライン
ドイツを代表する大手自動車メーカー。
フォルクスワーゲンのラインナップのなかでももっとも有名なゴルフシリーズは現在で8代目となる。
また国内外問わず世界中で人気を博し、すべてのモデルで成功を収めたことから不動の王様と称されている。
コンパクトボディで非常に運転がしやすく、充実した安全機能や走行性能、シンプルなデザインから老若男女問わず選ばれている。
またランニングコストも比較的に安く、新車価格は18,075EUR(259万円~)とコストパフォーマンスにも優れている。
もっともトータルバランスが良く初めてのクルマには相応しい一台だ。
まとめ:堅実なチョイスばかり?
一昔前まではスポーティなデザインでゴージャスな内装、なおかつパワーがあるクルマが選ばれていたのではないだろうか。
それが現代の多くの若者にとって理想的なクルマとは何よりも安く、ランニングコストを抑えれるモデルがより選ばれるようになった。
たしかにクルマを購入すると必ずメンテナンスが必要となり、走れば走るほど追加のランニングコストが発生する。
ドイツ人は平均すると年間約1万2,000kmほど走行するため、燃料費だけで年間10数万円になることもある。
加えて日本と同様2年に1回の車検を受けなければならない。
さらには保険料、税金、修理費用、車検、点検、給油または付属品などの負担が含まれるため若者にとってのクルマは安価で経済的でなくてはならない。
これからの時代、クルマという乗り物はいかに実用的で且つ経済的かどうかが問われるのでないだろうか。
[画像/VW,Stellantis,BMW・ライター/高岡ケン]
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