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セダンなのに月販4万台! 変わり種車が5年で30万台! 驚異の「瞬間最大風速」を記録した絶版車4台

掲載 更新 34
セダンなのに月販4万台! 変わり種車が5年で30万台! 驚異の「瞬間最大風速」を記録した絶版車4台

 この記事をまとめると

■今は存在しないがかつてスマッシュヒットを飛ばしたクルマ4台を紹介

市場を切り開いた偉大なクルマが敗北! 「後出しじゃんけん」でバカ売れしたクルマ4選

■ヒットによりブームの火付け役になったクルマもある

■クルマは知らずともCMの印象が強烈なモデルも

 誰もが1度は車名を聞いたことがあるくらいその存在感は圧巻だった

 栄枯盛衰という言葉がある。植物が花を咲かせたり、枯れたりするように、組織や人でも栄えたり、衰えたりを繰り返しながら成長していくという意味だ。それは自動車という工業製品でも言えることで、驚くほど栄えた(売れた)と思ったら、モデルチェンジや社会トレンドの変化によって売り上げを落とし、そのモデル自体が消滅してしまうこともある。

 ここでは、そんな栄枯盛衰を感じさせるかつてのビッグネーム4モデルを紹介しよう。

 1)トヨタ・マークII三兄弟(X80系)

 まず、あれほど売れていたのに消えてしまったモデルとして思い浮かぶのは、トヨタ・マークII三兄弟だ。マークII、チェイサー、クレスタの3モデルは1980年代に大流行したハイソカーブームの主役だった。

 そんなマークII三兄弟において、もっとも売れたのが6代目となるX80系で、多いときでは三兄弟合わせて月販4万台を超えることもあり、年間販売台数でもカローラに次ぐ2位が定位置となっていた。

 いかにもラグジュアリーなスタイリングに、FRモデルということで直列6気筒エンジンを組み合わせるというのも手の届く高級車というイメージで人気を高めた。そのエンジンではツインターボを設定するなどパワフルな走りを味わえるものだった。

 そんなマークIIもブームが去ったのちは販売を減らし、三兄弟からマークIIだけが残り、そして10代目となる節目にマークXへと改名。そしてトヨタのFRプラットフォームを整理するという方針に伴って、2019年に生産終了となっている。

 2)マツダ・ファミリア(5代目)

 瞬間最大風速的に売れたクルマとして思い出すのは、マツダ・ファミリアだ。名前のとおり、ファミリーカーとして企画されたモデルだ。そんなファミリアがスマッシュヒットを放ったのは1980年代前半。1980年にフルモデルチェンジした5代目で同車として初のFFシャシーとなり、そのパッケージとクリーンなスタイリングは市場に高く評価された。

 結果として、月販ナンバーワンの座を5度も獲得するなどマツダのイメージアップに大きく貢献した。また記念すべき第1回・日本カー・オブ・ザ・イヤー受賞車ともなった。

 高中正義氏の奏でるCMソングのイメージもあって、サマーバケーションを連想させるモデルとしてヤング層の人気も博したことは記憶に残る。

 そんなファミリアも、現在はOEM供給を受ける商用車の名前に残るのみ。モデルの系譜としてはMAZDA3が後継車となっている。

 あまりにも売れすぎてブームの火付け役になった車種も

 3)ホンダ・シティ(初代)

 さて、CMソングが印象的なモデルといえば思い出すのがホンダ・シティだろう。1981年に誕生した初代モデルにおける、イギリスのバンド「マッドネス」によるムカデダンスと『ホンダ、ホンダ、ホンダ』と連呼するCMパフォーマンスはいまも伝説となっている。

 そんなシティは、クルマの設計としてもユニークだった。トールボーイスタイルに1.2リッターエンジンを組み合わせたコンパクトカーというのは、いま見れば当たり前のパッケージに思えるが、当時としては斬新だった。

 さらにブルドッグの愛称がつけられたインタークーラーターボ仕様や、カブリオレなどバリエーションも豊富に作られ、単なるエントリーモデルではなく、ひとつのカルチャーを生み出していったのだ。基本的に3ドアハッチバックだけのボディバリエーションであったためターゲットユーザーは広くはなかったが、それでも5年間で30万台以上をセールスするなどコンパクトカーとしてはスマッシュヒットとなった。

 そんなシティは2代目において一転してローフォルムに変身、その後ロゴというモデルを経て、現在のフィットにつながっている。

 4)スバル・レガシィ(2代目)

 最後に紹介するのはスバル・レガシィ。レガシィという名前は現在でもレガシィ・アウトバックに残っているが、ここでピックアップするのは日本にステーションワゴンブームを巻き起こしたレガシィ・ツーリングワゴンである。

 1989年に生まれた初代から2014年に生産終了となった5代目まで、レガシィ・ツーリングワゴンのイメージリーダーとなったのは水平対向ターボエンジンを積むGTグレード。レガシィによってグランドツーリング性能をアピールしたことが、現在のスバルブランドの構築につながっている。

 そんなツーリングワゴンが設定されていた時代のレガシィでもっともセールスを伸ばしたのは1993年にフルモデルチェンジした2代目モデル(BD/BG系)だ。2リッター水平対向ターボエンジンは、シーケンシャルタイプの2ステージ・ツインターボとなり、レスポンスとピークパワーを両立、2リッターとして初の280馬力マシンとなったことも、レガシィブレンドを圧倒的なものとしていった。5速MTを用意していたこともマニアからは高く評価されていた。

 そんなわけで、2代目レガシィはセダンとツーリングワゴンを合わせて5年間で50万台近くを販売するほどのヒットモデルとなった。これは初代モデル、3代目モデルと比べても倍近い、突出したセールスだったのだ。

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みんなのコメント

34件
  • タイトルに「セダンなのに……」となってるけど
    売れた台数は別として、この頃はセダンが主流だった
    から当たり前。
    車好きが一番多かった時代だったんだと思う。
  • 要約すれば、「この時代は怖いぐらいに景気が良かった」って事ですね。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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