カーメイトは2021年10月20日、2つの製品が2021年度グッドデザイン賞を受賞したことを発表した。
今回受賞したのは、2020年秋に発売したルーフボックス「イノー ファントム 2020」と、2021年冬に発売を予定しているドライブレコーダー「ダクション 360D」の2製品。
「ダクション 360D」は、この受賞発表が事実上の初披露となる。いったいどんなモデルなのか? 発表内容から見ていこう。
「ダクション 360D」のコンセプトは、前方、後方、全天周360°の3つのカメラにより全方位録画を実現した新しいドライブレコーダーだという。
3カメラ式で前後の記録品質がさらに向上する!?
公開された画像を見てみると。本体には前方カメラと本体下部に全天周360°を記録するカメラを搭載。そして後方記録用の別体カメラがセットになっている。計3つのカメラにより前方・後方と室内および窓越しに見える側方を記録する仕様のようだ。
これにより従来の360°ドライブレコーダーで両立できなかった前後方向の高度なナンバープレート認識性能と、周囲や室内を360°録画する性能を有しているという。
「ダクション 360D」開発の思いをデザイナーは以下のようにコメントしている。
「当社が先駆けて360°ドライブレコーダーを発売した2017年から4年、ドライブレコーダー市場は約4倍へと急成長し、当時少なかった360°タイプも増えてまいりました。今回のモデルはフロント2眼+リヤ1眼カメラで、360°の視認性をキープしつつ、ナンバープレートの認識精度UPを図ったドライブレコーダーに挑戦しました。全体に大きなラウンドを与えることで安心感や親しみ、シルエットにステップを取り入れる事でコンパクトさを表現しました。フロントの2眼カメラには、共通の装飾パーツを加えることで連動性を強調、さらに取付軸からカメラまで装飾のラインをつなげることで視点誘導を図り、360°カメラの特別感を演出。ケーブルの抜け止め防止カバーは、全体の印象が重くなりすぎないようにスモークにすることで、軽快感の付与・内装へのマッチングを図りました」
グッドデザイン賞受賞についての審査員の評価コメントは、
「近年では、標準設備となってきたドライビングレコーダーだが、利用者にとっては、撮影箇所毎に複数台用意しなくてはならないという決定的な問題があった。本製品は、車内記録や側面が得意な360°カメラとナンバープレートまで映る前後のカメラの両立を実現し、ドライビングレコーダーの簡易な利用を促し、安心感を高め、新規ユーザー開拓にも繋げている。目立つべきでない機器なだけに、すべての機能を1台に収めながらも、カメラ能力の取捨選択を行いサイズダウンをし、そして前モデルとの親和性を保ち細部に凝った意匠により、存在を主張しないデザインも評価できる。皆が欲しかったドライビングレコーダーの実現、強いては、運転環境の向上に貢献するデザインとして高く評価した」
としている。
「ダクション360」は、2017年に、全天周360°を記録するカメラを搭載した独特の形状のドライブアクションカメラとして登場し、2018年にはその全天周360°カメラを背中合わせに2つ搭載した全天球360°記録型に進化させたモデル「ダクション 360S」を追加した。今回の新製品はカーメイトがこれまで追求してきた360°の記録に、ドライブレコーダーに求められる前後記録映像の鮮明化を図るために3カメラタイプへと昇華。同時にダクションシリーズとしての親和性も図りながら主張しすぎない凝ったデザインも評価されたようだ。
公開されたスペックによると、本体サイズは高さ92mm×幅122mm×奥行き47mmとなっている。が、これはマウント込みのため、実際のサイズ感はもっとコンパクトに感じるはず。リヤカメラは高さ59mm×幅59mm×奥行き38mmでこちらもマウント込みのサイズだ。
記録画素数は、本体に搭載されるフロントカメラが約200万画素(1920×1080ピクセル)、360°カメラが約360万画素(1920×1920ピクセル)で、別体式のリヤカメラは約200万画素(1920×1080ピクセル)とある。本体背面には「ダクション」初の液晶モニター(2.7インチ)を搭載するようだ。
新たなダクションは、2021年11月下旬に発売を予定しているそうなので、正式リリースを期待して待ちたい。
ルーフボックスは近未来感とスタイリッシュなフォルムを評価
一方、すでに発売済みのルーフボックス「イノー ファントム 2020」のグッドデザイン賞受賞に関しては、
デザイナーのアピールポイントは以下のとおり。
「従来の製造方法からSPM製法に変更したことにより、自由度の高い意匠と表面処理を実現できる様になりました。その特性を活かし、近年の車で多用されている『シンプルながら動きのあるサーフェス』をデザインとして取り入れ、同時にフランジレスとリベットレスの技術的目標を解決。車種を問わずマッチするデザインに仕上げています。SPM製法は細かい凹凸を表現できる様になった事から『マットブラックの質感』と『立体的なロゴ』をポイントとしています。この質感はキズの抑制だけでなく、利用シーンとして想定されるアウトドアに機能、外観共にマッチするようになっています」
これに対しての審査員の評価コメントは、
「近未来の自動車を思わせるようなシームレスなフォルムに目が行く。キャラクターラインも最新の自動車のそれを思わせる。なおかつベースにはアーチ型のラインを入れており、ルーフラインとのマッチングにも配慮している。凹凸をなくして滑らかな造形とするために、整形方法まで変えたという説明通り、きれいなフォルムを実現しようというデザイナーと制作現場の共同作業がうかがえる。脱着や操作の作業が犠牲になってもおらず、経験の長さも生きている」
長年のルーフボックス開発で培ってきた知見やノウハウを生かした製造技術はもちろん、時代の流れを的確に捉え、ルーフボックスとしての機能性を備えながらデザイン性にも優れている点が評価されたようだ。
[イノー ファントム 2020製品概要]
・サイズ:長さ2000mm×幅850mm×高さ385mm
・製品重量:19.5kg
・最大積載量:50kg
・装着高さ:350mm
・内寸長:1830mm
・容量:400L
・発売日:2020年9月30日
カーメイトは1989年から、これまでに42製品がグッドデザイン賞を受賞しているという。今回の2製品が使いやすさを追求した機能性と安全性、ほかにはないオリジナル性が評価されたとして、「今後もモノづくりにおけるデザインの活用を積極的に推進し、ユーザーにとってより魅力的なモノづくりに努めていく」そうだ。今後、同社が発売する製品にも注目したい。
〈文=ドライバーWeb編集部〉
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