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アストンマーティンF1代表、2025年シーズンの”難しさ”明かす「いつもよりも早く翌年のことを考え始めなきゃいけない……もう始まっているんだ」

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アストンマーティンF1代表、2025年シーズンの”難しさ”明かす「いつもよりも早く翌年のことを考え始めなきゃいけない……もう始まっているんだ」

 アストンマーティンのマイク・クラック代表は、2025年シーズンは、翌年のことも早い段階から考えなければいけないという点で、非常に特殊な1年になると認めた。

 F1は2026年シーズンから、レギュレーションが大きく変わる。これに伴い、パワーユニット(PU)もシャシーも大変貌を遂げる予定だ。

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 この2026年用のマシン開発は、2025年になった1月1日から解禁。しかしまだ2025年シーズンも開幕していないわけで、各チームは2025年に集中するのか、あるいは2026年に早い段階から全精力を傾けるのか、判断を強いられることになる。

 アストンマーティンは2025年3月から、伝説的F1マシンデザイナーであるエイドリアン・ニューウェイが加入。さらに2026年からはF1に正式復帰を果たすホンダのワークスPUを使うことになっており、新レギュレーション施行と同時に、飛躍のチャンスを迎えているとも言える。

 同チームは2025年と2026年のどちらに集中するのか? それについてクラック代表は、次のように語った。

「以前もお話しした通り、開発の努力をするということに、我々は取り組んでいる。このプロセスをどう改善するかということを、尋ねているんだ」

 クラック代表はそう語った。

「結局のところそれは、予算の無駄になってしまうこともある。F1マシンのパーツは非常に高価で、期待通りに機能していないとなればもう使わない。だから、それを考えるのは確かに重要な部分だ」

「しかしパフォーマンスも向上させなければいけない。マシンの空力性能も向上させねばならないし、機械的な特性も向上させなければいけない。やるべきことはたくさんある」

「これらのプロジェクトは全て開始されており、最後には実を結ばなければいけない。そして誰にとっても大きな節目となる、2026年を忘れてはいけないんだ」

「今年は少し特殊だと思う。通常の年よりもずっと早く、翌年に焦点が当てられる。通常の年ならば、翌年のマシンはおそらく夏のシャットダウン期間以降、もしくはシャットダウン期間の少し前に検討がスタートする」

「でも今回は、すでに検討が始まっている。2024年の段階からね」

 なお2024年の10月、アストンマーティンのグループCEOに、元メルセデスのPU開発を率いたアンディ・コーウェルが就任した。クラック代表はこのコーウェルが加入したことによる効果が早くも出ていると語る。

 コーウェルは、チームがどう運営されているのかを見るために、2024年最終戦アブダビGPに帯同。チームの風洞の活用方法についても、その状況を把握しているという。

「これまでのところ、かなり順調だと思う。アンディは、こうしたいとか、ああしたいということがとても明確なんだ」

 そうクラック代表は語った。

「『何を最優先にするのか?』ということを議論する。最も優先されるのは、間違いなくパフォーマンスだ。我々はいつも、それをソーセージマシンと呼んでいる」

 クラック代表が言う”ソーセージマシン”という表現は、チーム内での役割や仕事がしっかりと明確になっているということだろう。

「パーツが定義されると、その”ソーセージマシン”がきっちりと処理し、パーツを供給する。そして我々のチームは、多くの分野で大きな進歩を遂げてきた」

「しかし、評価されるのはコース上でのパフォーマンスだけだ。つまりアップデートをどれだけ早く行なうか、どれだけ早く物事を進めていくかということだ。サプライヤーやコマーシャル関係をいかに効率的に進めるかということは、F1では二次的なモノなのだ」

「全てはコース上での成果で評価される。だから、パフォーマンスに集中する必要がある。アンディはそのことをすぐに理解したと思う」

「彼はまた、他の分野がうまく準備され、うまく機能していることにも気付いたようだ。しかし重要なのは、パフォーマンスをどう引き上げていくかである。それが、彼が現在特に注力している部分だと思う」

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