2021年12月20日に、ダイハツのハイゼットやアトレーがフルモデルチェンジされた。その中で、従来型は5ナンバー(乗用車)だった「アトレーワゴン」は、4ナンバー(商用車)化されて「アトレー」となった。その理由を探ってみよう。
軽商用車ならではのメリットもある
アトレーはダイハツの軽1ボックス車だ。初代は1981年に5代目ハイゼットの派生車種「ハイゼット アトレー」として登場した。1999年に発表された4代目から5ナンバー(乗用車)のアトレーワゴンが追加され、2005年に発表された従来型の5代目はアトレーワゴンのみのラインナップだった。そして2021年12月20日、16年ぶりにフルモデルチェンジされて6代目となった新型アトレーは「商用車ならではの広い荷室空間と350kgの最大積載量を活用する」ため、4ナンバー(商用車)のアトレーに回帰した。
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その理由をダイハツの関係者に尋ねると「ワゴンタイプの軽自動車でリアシートにもちゃんと人を乗せたい人は、タントかムーヴ キャンバスを選ぶんです。アトレーはほとんどが2人乗りまでで、後ろに趣味のためのものをたくさん積みたい人が選ぶクルマになっていったんです」という答えが返ってきた。
そうした需要が多いなら、アトレーが4ナンバーに回帰したのも納得がいく。軽商用車は開口部の縦と横の長さが800mm以上、荷室の床面積が0.6平方メートル以上、そしてリアシートを起こした状態でラゲッジスペースはリアシートのスペースより広くなければならない、などといった基準があるが、これを満たすべくリアシートは簡素化された。そのかわり、シートをたたんだときにラゲッジフロアとフラットにすることができ、2名乗車なら長さ1820×幅1265×高さ1215mm、ラゲッジルーム容量は1275Lという軽最大級の荷室空間を手に入れた。
リアシートをたためば車中泊だって可能だし、ラゲッジフロアとリアシート背面には防水素材を採用して汚れを気にせず使えたり、オプションのラゲッジボードを使えばラゲッジスペースは2段にできたり、荷室には17カ所のユースフルナットを設けたり、アウトドアレジャーなど趣味に応じて、さまざまな使い方ができそうだ。
また、軽商用車の自動車税は軽乗用車の1万0800円よりも安い5000円となっている。車検も、登録車の商用車は毎年車検だが、軽商用車は2年ごとで済む(最初の車検も2年目だが)というメリットもある。
もちろん、商用車化されたとはいえ、純粋な商用ユースで使われることの多いハイゼット カーゴとの差別化も図られている。パワートレーンはターボエンジン+CVTのみだし、LEDヘッドランプやメッキフロントグリルの加飾など、エクステリアの専用パーツが豊富に用いられている。インテリアも上級グレードのRSではTFTカラーマルチインフォメーションディスプレイなども採用している。
そして予防安全機能の「スマートアシスト」では、RSは全車速追従機能付きアダプティブ クルーズコントロール(ACC)やレーンキープコントロールも採用している。つまり、4ナンバー化しても安全&快適装備は5ナンバーワゴンと変わらないレベルに充実しているというわけだ。
子育ての終わったシニア世代や子どものいないカップルなどが、趣味のために使うクルマとしてアトレーは格好のモデルになるだろう。しかも、ハイゼット カーゴで好評のダブルキャブ ピックアップ風の「デッキバン」もラインナップに加わった。こうしたユニークな軽自動車も、人気を集めそうだ。(文:Webモーターマガジン編集部 篠原政明)
■ダイハツ アトレー RS 主要諸元
●全長×全幅×全高:3395×1475×1890mm
●ホイールベース:2450mm
●車両重量:970kg
●エンジン:直3 DOHCターボ
●総排気量:658cc
●最高出力:47kW(64ps)/5700rpm
●最大トルク:91Nm(9.3kgm)/2800rpm
●トランスミッション:CVT
●駆動方式:FR(4WDもあり)
●燃料・タンク容量:レギュラー・38L
●WLTCモード燃費:14.7km/L
●タイヤサイズ:145/80R12
●車両価格(税込):167万2000円
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みんなのコメント
ワゴンタイプはそれなりに便利です。
これだけで納得するなら記者失格です。
ハイゼットとの差別化についてもっと聞き込みしろよ。