中古車購入ガイド [2022.09.22 UP]
【ホンダ フィット】即納希望なら現行型の中古車!? グレード別の相場も解説!
ホンダ ロゴの後継モデルとして、2001年に登場した新世代コンパクトカーのホンダ フィット。独自のセンタータンクレイアウトを採用し、フロアを低くすることで広い室内空間を実現している。この設計は革命的で、コンパクトカーは窮屈なクルマという概念を一変させた。モデルチェンジを重ねることで、ハイブリッド車を設定するなど、進化を続けている。2020年には現行型の4代目フィットが発売されたが、先日マイナーチェンジモデルの概要が公開された。そこで今回は現行型フィットに注目し、改良遍歴とグレード別中古車相場を見ていこう。
ホンダ フィットってどんなクルマ?
2020年2月発売モデルのデータ(e:HEV ホーム)
新車時価格帯(2020年2月)
2020年2月、4代目フィットがデビューした。先代はクール系のデザインだったが、新型は初代を思わせるファニーな方向性にシフト。これにより、親しみやすさがより増している。インテリアは、水平・直線基調のインパネ、シンプルで見やすいバイザーレスメーターなど、心地よい視界を実現したのも見どころ。シートは、骨盤から腰椎まで樹脂製マットで支えるボディスタビライジングシートをホンダとして初採用。これまで以上に長距離ドライブが快適になった。また、歴代モデルと同じく多彩なシートアレンジはそのままに、鞄などを置けるテーブルコンソールを設置。また、ハイブリッドユニットの小型化により荷室容量を確保するなど、実用性にもこだわっている。
パワートレインは、1.3L 直4と1.5L 直4+モーター(e:HEV)の2機種を設定。e:HEVは最大で29.4km/L(WLTCモード)の低燃費を実現する。なお、どちらもFF、4WDを選べる。安全面では、衝突被害軽減ブレーキ(CMBS)、誤発進抑制機能、アダプティブクルーズコントロールなど11の機能がセットになったホンダセンシングが全グレードで標準装備となるのも見逃せない。
改良遍歴は?
2021年6月、一部改良を受けた。今回は、コネクテッドサービス「ホンダ トータルケア プレミアム」がさらに進化。「自動地図更新サービス」に加え、車内での楽しさが広がる「ホンダアプリセンター」、Wi-Fiスポットとしてインターネットが楽しめる「車内Wi-Fi」を搭載。また、コンパクトな車体に合わせて専用設計された「プレミアムオーディオ」も設定。同時に、フィット20周年を記念した特別仕様車「カーサ」、「メゾン」も登場している。
また、一部改良に合わせてコンプリートカー「モデューロX」も登場。エクステリアは、ブラックを基調としたエアロパーツが盛り込まれるほか、ダーククロームメッキエンブレム、ブラック塗装のリアライセンスガーニッシュを装着することで特別感を演出。足まわりには、専用セッティングのダンパー、専用16インチホイールを採用。インテリアは、ブラック×ボルドーレッドおよびブラックの専用カラーを設定。本革×ラックススエードの専用コンビシートも特徴となっている。
ホンダ フィットの主要グレード
フィットのグレード体系は、先代とは異なりそれぞれが個性を持っている。シンプルで使いやすい「ベーシック」、生活に馴染むデザインと快適性を備える「ホーム」、アクティブ派にぴったりの「ネス」、アウトドアをイメージした「クロスター」、洗練と上質を兼ね備えた「リュクス」で構成される。それぞれのグレードで、2種類のパワートレイン、FF/4WDが自由に選べる。ここでは、各グレードの紹介と中古車平均価格を見ていこう。
「ベーシック」
新車価格は155万7600円~(デビュー当時)と、リーズナブルな価格を実現した「ベーシック」。エアコンはマニュアル式、インテリアは簡素な仕立てとなるが、ホンダセンシングなどの重要な安全装備はしっかり盛り込まれているから安心。中古車平均価格は、ガソリンが145万円、e:HEVが175万円となっており、110万円前後の予算から購入可能。物件が充実しているのも魅力だ。なお、ガソリンのほうが物件豊富。
「ホーム」
LEDポジションランプ、LEDフロントターンランプ、フルLEDヘッドライトなどが与えられる中間グレードの「ホーム」。インテリアは、フルオートエアコン、コンビシート、プライムスムースのソフトパッド、フロントグリルモールディング(e:HEV)が与えられる。物件数は最も豊富で、中古車平均価格は、ガソリン車が163万円、e:HEVが191万円。物件はe:HEVのほうが豊富である。
「ネス」
16インチタイヤ&アルミホイール、プラズマクラスターのフルートエアコン、撥水ファブリックソフトパッドを採用するグレード。ほかのグレードに比べて物件数が少なく、やや探しにくい。中古車平均価格は、ガソリン車が172万円、e:HEVが196万円。
「クロスター」
「ホーム」の装備を踏襲しつつ、SUV風の専用エクステリア、専用16インチホイールを採用したグレード。車幅が1725mmになるため、3ナンバー登録となるのも特徴である。物件数は「ベーシック」よりやや少ないものの、十分な数が流通する。中古車平均価格は、ガソリン車が188万円、e:HEV車が215万円と、ほかのグレードと比べてやや高めとなっている。
「リュクス」
フィットの最上級グレードに当たる「リュクス」には、クロームメッキのドアミラー&フロントグリルモールディング、テールゲートロアガーニッシュ、専用デザインの16インチホイールなどで豪華な見た目となる。室内は、本革巻きステアリング/セレクトレバー、本革シートを採用し、ラグジュアリーな雰囲気に仕立てられる。物件数は「クロスター」よりも少ない傾向。中古車平均価格は、ガソリン車が183万円、e:HEVが210万円。
※上の記述は、2020年発売モデルについてまとめたもの。年式によって装備内容が異なる場合があります。中古車平均価格は2022年9月時点のデータ。
まとめ
マイナーチェンジを直前に控えた現行型フィットは、そろそろ中古車として買いやすい時期に入ってきた。特にすぐに納車を希望するなら、改良前を選ぶとよい。物件数が多く、どのグレードも探しやすいのが魅力。特にシンプルなルックスと装備のバランスに優れた「ホーム」は探しやすいだろう。予算の目安は150万円~200万円程度。新車価格から大幅に安いわけではないが、手頃な価格で最新のコンパクトカーに乗れると考えれば、積極的に検討したいモデルといえそうだ。
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