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オーテック車400台 AOG湘南里帰りミーティング

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オーテック車400台 AOG湘南里帰りミーティング

オーテック社員 総出で迎え入れ

日産車をベースとしたチューニングカー、スペシャリティカー、ライフケアビークル、特装車などを幅広く手掛けるオーテックジャパン。外観上は日産車でありながら、きめ細やかな機能や装備、さらに研ぎ澄ませた個性と性能を持ちながら、全国の日産ディーラーで通常の日産車と同様に購入することができ、同様の保証を付与して納車されるオーテック車の根強いファンは少なくない。

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そんなオーテックジャパンが手掛けたモデルのオーナーのための招待制コミュニティがAOG(オーテック・オーナーズ・グループ)だ。そのオフ会として年に一度オーテックジャパンが主催して開催しているのが「AOG湘南里帰りミーティング」 湘南茅ケ崎に本社を構えるオーテックジャパンが送り出し、全国に嫁いでいったオーテック車が年に一度故郷の湘南に里帰り、メーカーとオーナー、オーナー同志が交流するというのがイベントのコンセプトである。主役はあくまでもオーナー。オーテックジャパンの社員が総出で参加者を迎え入れるスタイルで11月18日にいつもの大磯ロングビーチで開催、今年で12回目となる。


最近では参加希望者が多く、駐車場への入場は抽選となるほどの人気。事前のエントリーには400台と762名の参加者が名を連ねた。今年のトピックは、昨年創立30周年を迎えたオーテックジャパンが、それを記念して限定30台だけ生産した特別なモデル「マーチ・ボレロA30」も11台がエントリーしたこと。

そして今回から同乗試乗のコーナーが設けられ、市販車では上質な外観と専用の味つけが施されるノートe-POWER モードプレミアを体感できるほか、市販はされていないものの技術の伝承とクルマ作りにおける様々な方向性を示唆した社内の有志らの手による特別なモデルA10、A25、マーチ・ボレロRのデモンストレーション走行も今回から実施。事前に申し込みのうえ抽選で決められた参加車のみが対象だったものの好評を博した。

また、キャラクターは大いに異なるものの、エントラントからも例年高い興味を示されてきたLV(ライフケア・ヴィークル)の展示もさらに拡大。昨年「マーチ・ボレロA30」を30台すべてラインオフした後、そのリソースを引き継いでカタログモデルに加わったセレナ・チェアキャブ・スロープタイプなども展示され、注目を集めていた。


今年はあいにくの雨模様で、大幅にプログラムの変更を余儀なくされたため、屋外でのステージ・プログラムは中止となったが、屋内でのトークショーではスーパーGT500クラスでモチュールオーテックGT-Rでシーズンを通して戦ったドライバー松田次生選手、ロニー・クインタレッリ選手がゲストとして招かれた。NISMOの代表も兼務するオーテックジャパンの片桐社長を交えてトークショーが開かれ、シーズンを「来期につながる戦績が納められた」と振り返り、2018年シリーズへの意気込みを示していた。

ノートNISMOシリーズが登場して以降、手ごろなサイズと使い勝手と走る楽しさを詰め込んだ1台としてかなり高い人気があり、今年の大磯での車種別の参加車ではノートが最大の台数となった。まもなくセレナNISMOも加わるなど、来年の参加車種の顔ぶれも楽しみである。

全48枚 「AOG湘南里帰りミーティング」詳細レポ

開場時間の前には、既に参加者の長い行列ができていた。

最も早い人は前日の23時からここに並んでいたという。

セレナ・ライダーの現行型も少しずつ増えてきた。

P10プリメーラは端正な外観だが、そろそろ旧車の風格を感じるようになってきた。

今回一番乗りしたのはジャンボタクシー・ベースのキャンパー。

ミニバンは移動手段ではなくGTであるという無言のメッセージをここで強く感じる。

マーチ・ボレロA30は今年の注目車種。総生産台数30台の「別格」がここに集う。

流石にかなり少なくなってきたが’90年代のモデルも里帰りでは常連だ。

最新モデルであるノート・シーギアも展示された。

スーパーGTで活躍したGT-R。市販車に共有するものが流れていることもオーテック車の人気の理由。

今回から同乗試乗会もスタート。事前申し込みで抽選が行われ、幸運な参加者が選ばれた。

外観の違いは最小限。乗り味に専用の味つけが施される、オーテック・バージョンらしい一台だ。

オーテックジャパン創立10周年記念で有志が作ったワンオフモデルA10。

A10などは、社内有志のサークル「ワクワク・モータース」が製作した。

ナンバーのないA10はデモランのみ。乾いた快音が湘南の空に響く。

A10はラシーンのキャビンを基にFR化したもの。何にも似ていないフォルムと優しい表情が魅力だ。

アルファ・ロメオ・ジュリア・スーパーなどもオマージュしつつ、豊かな時代の日本ならではのポップなディテールも楽しい。

創立25周年記念のA25。V36ベースにMTを始め、財布にやさしく楽しめるドライバーズカーというコンセプトで制作。

回転シート仕様はLVを手掛けるオーテックジャパンにはお手のもの。バケットシートでも乗り降りし易い。

市販されなかったA25の同乗体験は人気を博した。バケットシートのサイドサポートの仕上がりも流石。

ボレロRはボレロA30の習作的な試作車。A30よりも粗削りだが、楽しさは勝るとも劣らない。

デモランにはギャラリーが多数集まった。ワンオフのモデルの走行シーンは、人が多くなかなか見ることができない。

神奈川県警のR33 GT-Rパトカーも里帰り。GT-Rの原点は4ドアだけに、それをパトカーにしたものだ。

リアのトランクリッドにはベースモデルと同様に、オーテックのバッジが誇らしく掲げられる。

里帰りと同時に、交通安全の啓蒙。この日は運転支援システムを呼び掛けた。

ゲストのロニー・クインタレッリ選手、松田次生選手も記念撮影。

セレナのLVの車高調整用油圧式ダンパー調整に興味を示す松田選手。

両選手はセレナのスロープを車椅子で体験。快適とロニー選手もご満悦だった。

説明を熱心に聞く両選手。ロニー選手はカタログをそのまま持ち帰っていた。

A30のエンジン・カットモデルを動画撮影する松田選手。

サインを求められて対応するロニー選手。こういうのもこのイベントの楽しみだ。

マーチ・ボレロA30のヘッドライト回り。右のマーチ・ボレロと比べると違いが判る。

マーチ・ボレロを単純に広げただけではないA30のつくりがよくわかる。

マーチ・ボレロA30のフューエルリッド部の複雑な曲面。量産車をベースにしつつも惜しみなく手が加えられている。

今年はあいにくの雨模様で、屋外プログラムは中止となり参加者は駐車場から屋内会場へと移動することに。

トークショーでは今年のスーパーGTを振り返り、来期こそは年間チャンピオンを勝ち取りたいと意気込む。

デモラン終了後にご厚意によりA10の各部のディテールをじっくりと見せていただいた。

A10の構成を一言でいうとS14シルビアのドライブトレインとラシーンのキャビンを組み合わせたような1台。

同乗させていただくと、複雑な構成の車体のために結果としてかなり剛性感は高い。同乗者にもリアの挙動がよくわかる。

ヨーロッパ車によく見られる隠しオーディオとされている。走りに関係のない部分でも遊び心がいっぱいだ。

クラシックな雰囲気は量産車では難しい細部へのこだわりも抜かりない。この三角窓は専用に起こしたそうだ。

シートはフィガロのものをベースにブラック地としている。クラシカルだが決してスパルタンではない。

RB26DETTを積んだステージア260RSは毎年誘い合わせてオーナー仲間で参加している。

息の長い現行キューブのライダーと、先代のティアナまで設定されていたアクシスも大磯にやってきた。

スカイラインのオーテック・バージョン。もともと希少なだけに、現存率が比較的高い。

VG33を積む初期エルグランドのジャンボタクシー・ベースのキャンピングカー。リアトレッドがワイドで安定感も魅力という。

ストレッチされた特別なプレジデント・ロイヤルリムジンもオーテックジャパンが手掛けた仕事のひとつだ。

ニューモデルとしては待望のセレナと並んでフェアレディZ NISMOが。昨今のクルマの中では独特の艶を感じさせる。

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